2007-07-31

2006-07-05 (水) IVHカテーテルについて(2)

 最近IVHカテーテル(intravenous hyperalimentation catheter、中心静脈カテーテル)の白色ルートの方が、ヘパリン(heparin)等の通りが悪くなってきている。23時前の本日最後の点滴(抗癌剤のエンドキサン:endoxan)はTNB先生が繋ぎに来られたのだが、その時も、ヘパリンの次にカイトリル(Kytril)を注入され、かなり通りが固くなっているのを確かめられてから、改めて、やはり次回、IVHルートを新しいのに入れ替えた方が良いのではないかという話をされた。

 白色のルート(18GAの細い方の管、カテーテル)はかなり長い間、ヘパリンを通す時も逆血もせず、通りも固くなって久しい。茶色のルート(14GAで径の太い方のカテーテル)は一時逆血する様になっていたのだが、再度逆血しなくなっている。但し通りは白ルートよりは良いらしい。

 通常、逆血の有無や注入の固さで、カテーテルの詰まり具合の確認もしているのだが、『逆血』とはカテーテル内の液を注射器で引っ張ってみて、血液が静脈(venous)からカテーテル内に逆流してくる状態の事をいっている。通常、何かの点滴に繋ぐ前やIVHカテーテル内の液が固まったりしない様に、点滴等が何も無い日1日に1回ヘパリンを注入するのだが、ヘパリンが入った注射器(injector、syringe)を一旦少しだけ注入してから必ず少しその注射器を引かれる。そこで逆血を確認してから改めて残りの液を注入する。その時の注入し易さ(抵抗度合)等から、力を入れて押さなければ注入出来ない状態を『固くなっている』とナースや先生達は表現されている。血管内に挿入されているカテーテル先端の穴が血管の壁に触れて塞がっている為に流れ難くなる事もあるらしく、その場合は首をちょっと横に向けてみるとか体を少し動かしてみたりすると急に通りが良くなる事もある。ナースから聞いた話の中で、ある胸の豊かな女性患者さんで通りが悪くなった時の事、その患者さんが「胸が大きいからかしら」と言って、胸を両手でちょっと持ち上げてストンと落とした所、急に流れる様になった事があるという、笑い話に近い話もあるそうだ。

 話を元に戻すが、通りが悪くなっても(固くなっても)重要な点滴は装置を使って機械的に輸液(infusion)量と時間を管理しているので、装置を使う分には今のところ、問題は無い。ただ、まだ治療は折り返し地点であと4クール残っているし、最近そのカテーテルを胸に留めている糸も(3本の内の)1本が切れてしまった。それに加えて、カテーテルの通りの悪さである。ナースの話では、退院までに何回か交換する事はよくある事だそうだ。自分でも内心、治療の最後まで今のIVHカテーテルはもたないかもしれない、と自覚しつつも、先生から交換の話を直接されると、あの時の痛みがよみがえり、びびってしまい、返事を渋ってしまう。先生は、交換なら初回の時の様には痛くない筈です、と丁寧に説明をしては下さるのだが、もつものなら、出来るだけこのままで続けて欲しいと切に願う。

※ カテーテルの挿入(交換)方法等、詳しくは6/13の「IVHカテーテルについて」の項を参照の事。本日聞いた内容もまとめて書いておいた。

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