2007-07-21

2006-06-30 (金) Bコース(2回目) 21日目その2 初めての消化器外科受診

【※ 今回は痔の診察に関する記事なので、興味本位では読まないで欲しい。こんな事は恥ずかしくて、本当は載せたくなかったが、同じ症状で治療中に痔で苦しむ人が結構いると聞いた為、私同様の女性に限らず、きっと悩んでいる人や不安な人もいるだろうし、何かの参考か情報、キッカケにでもなればと思い、敢えて載せる事にした。但し、診察の方法等はきっと病院や先生毎にやり方が違うと思われるので、あくまでも参考、として読んで頂きたい。】

 歯科の結果が大丈夫だった為、6/27の先生との約束通り、消化器外科を受診する事になった。前の晩から絶食(nothing by mouth)とか、或いは浣腸(enema;clyster)をされてから診察を受けるのか、等と思っていたが、そんな指示は前日も当日朝も一切無かったので、どうするのだろうと不安を覚えながら予約時間の10時半に診察室へと向かった。

 名前を呼ばれて恐る恐るおずおずと入ると、とてもやさしそうな、感じの良い、しかし男の先生に、にこやかな顔(爽やかとも言える程の笑顔)で診察室に招き入れられた。確率的にも女医に当たる可能性は少ないとは覚悟していたが、やはり。。。

 さて問題の痔(核)(hemorrhoids;piles)の診察であるが、問診(inquiry)と触診(palpation)があった。問診では、白血球(WBC;white blood cell)が少なくなって以降の、健常時たまに悪化した痔の時とは全く違う痛さ、感覚、症状を出来るだけ詳しく説明した。そして、診察を受けるからにはもう2度と起こらない様に切り取るなりなんなりして完全に治療して欲しい旨を伝えた。

 触診ではナースが介添えしてくれたが、もう嫌で逃げ出したく、ガチガチになっていた。今朝は便通がまだですが、と伝えてみるが、「大丈夫ですよ」との事。ナースから背を向けて横向きに丸くなって診察台に寝て下さいと言われ、言われる通り横になって丸くなるとナースにお尻をちょこっとだけ出された(自分で見た訳ではないので感覚だけの感想になるが、思ったよりは露出度は小さく、必要最小限だけ服を下ろされた)。それでももう羞恥心で消えてしまいたい位のストレス(stress)である。「(確か、顎を出して)口を開けて下さい、口を開けると肛門がリラックス(relax)した状態になりますから」とナースに言われたが、口を開け様としても緊張しまくりで余り開けられず、肛門はしっかり締まっている感じである。頭の中は混乱していて『恥ずかしい上に、なんでそんなアホなポーズをとらなあかんねん??』という言葉が渦巻いている。その上、今回は治療中にかなり痔をこじらせてしまったのか、白血球が増えた現在もまだ全快しておらず、腫れ(swelling)が引いていない。ナースに大丈夫ですから力を抜いてと言われ、先生には「痛そうですね、痛いでしょう」と声を掛けられながら、多分キシロカイン(Xylocaine)といった経皮(endermic、transdermal)麻酔剤を塗られていたとは思うが(終了後ナースがササッと拭いてくれた気がする)、まだ腫れている患部(the affected part)に指を入れられ、(自身の感覚としてはその指を)ぐるりと一回転され、これが跳びあがる程痛く呻くと、「もう終わりましたよ」と先生。ほんの一瞬で終わった。

 私は外側に突き出た痔核の様なものがあり、ひどい時は排便時に少々出血が見られるので内側にはポリープ(polyp)があると思っていたが、先生の説明は次の通りだった。

 先ず、いわゆる『いぼ痔(blind piles)』は内痔核(internal hemorrhoids;internal piles)と言い、痔核は血栓症みたいなものらしい。私が内側に出来ていると思っているのはポリープではなく、この内痔核だそうだ。次に『切れ痔(bleeding piles)』は裂肛(痔裂:anal fissure)と言い、この裂け目をカバーしようと(裂けた傷を覆おうとして)皮膚が伸びてきて、その結果、出来た物が『皮膚垂』となる。女性に多い症状という。私の場合、痔核かと思っていた、外側に飛び出ている部分はこの皮膚垂に当たるそうだ。以上専門用語の違いを、図示して丁寧に説明して下さった。

 さて、私が希望した手術の件だが、手術が必要なのはこの皮膚垂が大きくなり過ぎて肛門の内側部分までが突出してしまう『脱肛(anal prolapse;prolapsus ani)』の場合であるが、私のはそこまでひどくないらしい。つまり手術の必要はないと言われる。内部の痔に関しては、外側がまだ腫れているので、それが治まってからでしか詳しく診る事が出来ないので何とも言えないという。専用の器具で肛門内部を直接診るそうだ。つまり、もう一度診察を受けなければならないという事か。。。(嫌や。。。)

 取り敢えず、次の化学療法中には痛みをやわらげる成分の入ったネリプロクト軟膏(Neriproct Ointment)と、非常に痛む時用の痛み止めとして座薬(suppository)を処方する様に私の主治医に伝えるとの事だった。今まで使っていた強力ポステリザン軟膏(Posterisan forte)も一応痛みをやわらげる成分は入っていたらしいが、私の痛みに対しては全然効かなかった。疼痛時の座薬に関しては、恐ろしく痛みに苦しみ、一番ひどい時はロキソニン(Loxonin)も余り効かなかったので、そういう座薬があるのなら心強いと思う。しかし入院当初の便秘(constipation;obstipation)気味の折、下剤(cathartic)をお願いした時、イチジク浣腸といったものと勘違いされ、血液の病気の患者さんは浣腸によって万が一肛門内を傷付けては大変(出血が止まらなくなる危険性と感染infectionの危険性がある)だから処方しない事になっているといわれた話をすると、全然危険でも危なくもありませんから大丈夫ですよ、とまた爽やかに微笑まれておられた。痔等の診察は、恐らく嫌がったり尻込みしたりする患者さんが多いと思われるが、それに対して、出来るだけ不安を与えない様に、緊張をほぐす様にと配慮してのものかもしれないが、何故消化器外科を選ばれたのだろうかと、つい聞きたくなった。

 夜になって便通があった。処方されたネリプロクト軟膏(Neriproct Ointment)外用でケア開始する。取り敢えず、痔の痛み等が治まるまでケアは続け様と思う。また便通の為に今晩もラキソベロン液(Laxoberon Solution)を服用する。しかし、疼痛時の座薬はやはり『危険だ』と言う理由で処方される事はなかった。

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