2007-06-30

2006-06-13 (火) Bコース(2回目) 04日目 

 手足指先痺れ少々。肛門は少し尿が滲みる。まだ小さな傷が治ってない様だ。眼・喉・頭痛は無い。点滴や利尿剤(diuretic)の関係上、夜中から今朝にかけて6回もトイレに行ったりしていた為、寝不足である。脚のむくみはまだひかず、1日ひどくだるくてしんどい。体重((body) weight)はBコースが始まってから1.5kg以上も増加しており、昨日と比べても1kg以上の増加していたので、昨日の話通り、一般利尿剤のダイアモックス(Diamox)を追加で静注(intravenous injection)する事になる。効果覿面(てきめん)でむくみが取れるという訳ではなかったが。。。 今日こそ生理が始まったかと思ったのだが、また気配がなくなってしまった。例によってハッキリしない。

 昨日とほぼ同じ内容の点滴がある。1日4回のフルメトロン点眼(Flumetholon)。昼の採血はYM研修医で、今日も痛かった。 MTX(メソトレキセート:Methotrexate)血中濃度は今日も予定通りの値範囲でクリア(追加なし)。尿のアルカリ(alkaline)度も問題無しで、尿回数とのアルカリ度チェックは今日で終了となる。バクタ錠(Baktar)は服用中止中である。IVH(intravenous hyperalimentation)コネクター交換日(茶と白の両方)で、交換して貰う。

 日曜日にあった髄注(intrathecal injection、ルンバール)の結果、今回も髄液に、特に異常はなかった、との事で、安心する。

 母はYN先生に点滴をしてもらい、久々に気分が良かったらしい。この頃ずっと具合が悪かった様なので、例え数時間でも気分が良くなれてよかったと思う。何か特効薬でもあればよいのにと思うのだが。

【血液検査結果】6/13:
WBC(白血球数) 8,200 [/μl]、HGB(ヘモグロビン) 8.2 [g/dl]、PLT(血小板数) 150,000 [/μl]、IgA 53.8 [mg/dL]、IgG 408.0 [mg/dL]、IgM 46.7 [mg/dL]

2007-06-29

2006-06-12 (月) バクタ錠について 

 バクタ錠(Baktar)はカリニ肺炎(pneumocystis carinii pneumonia)を100%抑え、副作用もなく、しかも安価な良い薬だそうだ。先生から訊いたその他の説明を箇条書きしておく。

・ 副作用として白血球(WBC;white blood cell)減少、血小板(PLT:platelet)減少等があるので、骨髄移植(bone marrow transplantation;BMT)の最中は服用を中止するが、移植が完了すれば再開する。

・ MTX(メソトレキセート:Methotrexate)の点滴前後も中止する。

・ この薬は1ヶ月程中止しても本当は大丈夫な薬であるが、ステロイド(steroid)を投与した場合は、1~2週間を限度で再開した方が良いという(ステロイドがある時はバクタを飲むのだとか)。

・ 抗菌剤(antimicrobial agent;antibacterial agent)、防カビ剤(fungicide)。カリニ肺炎を抑える薬。

※その他、ブログ内の参考ページ『☆バクタ錠(Baktor)について

2006-06-12 (月) Bコース(2回目) 03日目 

 手足指先(第一関節まで)のしびれ少々。肛門は少々しみるので、もしかすると小さな傷があるのかもしれない。ムカつき少々。足は一日中むくんだ(swell;bloat)ままで、だるい。この件については、明日の体重((body) weight)が全体で1kg増加している様なら、利尿剤(diuretic)の点滴を追加してみよう、という事になる。マルク(Mark:骨髄穿刺;bone marrow puncture)とルンバール(髄注:intrathecal injection)後の絆創膏を交換するが、マルクの周りが少しかぶれかけているので、アズノール軟膏(Azunol Ointment)を塗布してケアする。バクタ錠(Baktar)は本日も服用中止中である。

 治療3日目は、キロサイド(Ara-C:Cylocide)の副作用(結膜炎conjunctivitis)予防に、1日4回のフルメトロン点眼(Flumetholon)が始まる(水曜日迄)。また午前の尿が酸性だったので、メイロン(Meylon)の点滴が追加された。12時のMTX(メソトレキセート:Methotrexate)血中濃度は今日も予定通りの値範囲でクリア(追加なし)。今日の抗癌剤(anti-tumor agent)はキロサイドの3時間点滴が11時と22時に2回ある。またMTXの解毒剤(中和剤)であるロイコボリン(leucovorin)の点滴が今夕18時からあさっての朝6時まで6時間おきにあるので、少しせわしなくなる。今日は計10の点滴があった。

 24時間持続点滴等に繋がれているので、階段昇降の自主リハビリ(rehabilitation)が出来ない。何か代わるものがないかと思い、今日は部屋で500歩ほど、足踏み運動を試みるが、足のむくみ解消にはならなかった。筋力維持にはなってくれていると信じたいのだが。

 ところで、私が治療メニュー等を細かくチェックしたり、色々記録している事について、夜の抗癌剤点滴を繋ぎに来られたTNB先生が急に語り出された。

 患者に渡す治療予定表は病院側も用意していて、ナースとの間で、ダブルチェックをして入るが、患者さん側も、私みたいにしっかりとチェックをして貰えると、ミスや思い違い等無いかが更にチェックされて、非常にこちら側としても助かっている、と言った旨の事を話された。今後は、骨髄移植(bone marrow transplantation;BMT)へ向けても、色々と薬等の勉強をされていくと大変良い、とも言われた。移植をする事を大前提に話されておられるので、私の病気を治す為に骨髄移植は避けられない治療と思わなければならなさそうで、辛い。

【血液検査結果】6/12:
WBC(白血球数) 7,900 [/μl]、HGB(ヘモグロビン) 8.2 [g/dl]、PLT(血小板数) 150,000 [/μl].

2007-06-28

2006-06-11 (日) Bコース(2回目) 02日目 MTXのルンバール

 今日は、ルンバール(Lumbal:腰椎穿刺)以外は尿回数とアルカリ(alkaline)チェック、24時間点滴交換くらいで、抗癌剤(anti-tumor agent)の点滴はない。バクタ錠(Baktar)は服用中止中である。軽い吐き気(nausea)の様なムカつきが1日続く。胃のあたりが気持ち悪い感じである。足は少しむくんでいて、だるい。

 午前中にYM研修医によるルンバールがTNB先生の立ち会いの下、病室のベッドで行なわれた。研修2年目のYM先生はルンバール経験20~30回だとかで、左右どちらを下にして寝た姿勢でも良いとの事だったので、今回初めて右を下にして横になり、その姿勢でして貰う。こうするとルンバールの後そのまま仰向けになって安静姿勢が取れる。先生によっては慣れとか癖があるのだろう、今まではいつも左を下にした姿勢で行なわれていた為、いつも枕の位置に足が来るので、施術後、仰向けになってから頭を上げない様にしてそろりと180度転回してから安静(rest)に入っていた。

 穿刺針は22の細い針を使ってくれる。今回のルンバールは麻酔(anesthesia)注射後、穿刺(paracentesis;puncture)して骨髄液(bone marrow aspirate)を抜かれる時、針の刺されているのとは反対側の背骨の右側に一瞬変な痛みが走ったがすぐ消えた。TNB先生は「足に痛みが走らないか」と訊いてこられたが、それはなく、全体に大して痛くなく終了した。今回は2時間程、枕を外して安静に寝ておく。

 血中MTX濃度測定の為の採血が12時にYM研修医によってある。結果、MTX(メソトレキセート:Methotrexate)血中濃度はクリア、WBC(white blood cell;白血球)は水曜日より減少してはいるが、まだ7,500とまだ十分ある。

 水曜日にあったマルク(Mark:骨髄穿刺;bone marrow puncture)の後の絆創膏を今日もナースに交換して貰う。もう漿液は出てはいなかったが、まだイソジン(Isodine)の消毒(disinfection)が少々滲みて、押さえると痛み、押さえなくてもじんわりと痛みが続いている。今回のマルクは非常に痛かったが、それに比例するかの如く、治りも遅いみたいだ。

【血液検査結果】6/11: WBC(白血球数) 7,500 [/μl]、HGB(ヘモグロビン) 7.8 [g/dl]、PLT(血小板数) 139,000 [/μl].

2007-06-27

2006-06-10 (土) Bコース(2回目) 01日目 

 手足指先のしびれは少々きつい状態のまま、じんじんする。頭痛や喉の痛みもないのだが、排便時の肛門痛がまだあるので、早く治しておきたい所である。舌先の一部も痛い。また、昨日23時半、今度こそ生理が始まったかと思ったが、また少し経血があっただけで終わった様であった。そして今日は15時頃、生理が始まったかと思うのだが、ハッキリしない? 一体どうなっているのだろうか? 

 化学療法(chemotherapy)のBコース(HDMTX/AraC)の2回目が本日9時過ぎより始まる。点滴の順番、方法は4月25日(Bコース1回目)と同様である。初日の今日は特に水分を多く採って尿を多く出す様に言われている。治療の度にある、毎回尿計測等がストレス(stress)で煩わしく大変な事から、前回のAコース(2回目)では尿の出が悪くなれば報告するので、という事で免除してもらったのだが、今回も蓄尿と尿計測はしなくて済み、尿回数チェックも治療4日目迄、また毎日の体重測定も5日目迄でと、必要最小限の日数で終了して良い事になった。尿のアルカリ(alkaline)度チェックは今夕から4日目迄、1日3回あり、これは治療上必要で外せないもので増えも減りもしないが、今回からpH6.5以下になったらメイロンを追加するという形(前回はpH7.0)に変更された。また、バクタ錠(Baktar)は治療上6/9から6/14迄中止である。

  初日は、計10の点滴があり、24時間点滴も始まったので、やはり疲れる。開始早々、IVH コネクター(intravenous hyperalimentation connector) (白の方)の液漏れに付き、コネクター交換があった。夜頃より少しムカつきが始まる(吐くほどではない)。それにしても、今日昼からの、抗癌剤(anti-tumor agent)のメソトレキセート(MTX:Methotrexate)の点滴をMI先生という、何時もとは違う先生が何やら非常に楽しそうに持ってこられたのが印象的であった。健常人にとってはまさに毒薬であろう抗癌剤をニコニコ笑顔で付けていくとは、なんてサディスティックな先生、と思う所だったが、余りにその天真爛漫な笑みにこちらもつい惹き込まれて、いつしか自分も微笑んでいた。

2007-06-26

2006-06-09 (金) Aコース(2回目) 22日目 帰院

 曇りのせいか、水曜日のマルク(Mark:骨髄穿刺;bone marrow puncture)が余りにも痛かったせいか、今日は1日何となくだるくしんどく、朝も夕方も寝て過ごす。明日から治療が始まるに当たって、バクタ錠(Baktar)は今日からしばし中止となっている。ロキソニンは1回服用する。 

 今日は3回も便通があり、全てしっかりとあった。家に帰るとどうしてこうもたくさん気持ちよく出てくれるのだろうか? 一方、母も5日ぶりに便通があり、便秘(constipation;obstipation)が久々に解消したと言って、朗らかな顔をしていた。とにかくお互い、便通があると、なんだか幸せな気分になるのも、面白いものだ。

 母は脳梗塞(cerebral infarction)になって以来、便秘傾向がきつくなっているが、排便(defecation;evacuation)も母にとっては大仕事の1つで、ひどく体力を消耗してしまうので、かわいそうだと思う。5日ぶり等と聞くと、かなり頑固になってきていると思うが、私がいると母もいつもよく食べて、今回の便通につながっているのならうれしいのだが。前の様に毎週末帰れなくなったので、せめて今の私に出来る事というか、野菜を一杯入れた具だくさんラーメンを作り昼食を一緒にする。 また、ケーキを食べたいとよく電話で話していたので、今回も病院から帰る折に買ってきたケーキで、昼下がりのコーヒータイムを過ごす。ヘルパーさん達にはとても良くして貰っていると聞いているのだが、来てくれる時間帯が決まっている為、こういう事がなかなか出来ないというのは無理ないだろう。こんなささやかな事でも母はとても喜んでくれる。私も嬉しい。

 そして今日も缶ビールで乾杯して色々おしゃべりや雑用をする。母は自分の机の横に置いた冷蔵庫の中のものすら出すのが大変になってきているのに、一人で頑張っている。早く病気を治して京都に戻って何とかしてあげたいと思うのだが。

  幼馴染のYちゃんに来て貰い、2リットルのお茶5本を運んで貰いつつ、病院まで送って貰い、21時半過ぎ、帰院。血圧112-60、36.7℃だった。マルクの所の絆創膏も替えて貰ったが、漿液(serum;serous fluid)か何かだろうか、まだ少しガーゼに滲んだ液が付いていた。今回外泊でも元気が出なかったのは、マルクの後遺症であろうか? 今回は未だにずぅーーん・・・と痛む。明日からBコース治療開始である。

2006-06-08 (木) Aコース(2回目) 21日目 2回目の外泊

 手足指先のしびれはきつく、服のボタンがかけ辛い事もある。第一関節に特に強く出ている。頭痛はない。喉奥が何となく痛く感じるのだが、これはしびれなのだろうか? 外泊中の夜に、月経(menstruation;menses)が始まったかと思ったが、また少し経血があっただけで終わる? なんだかおかしい。

 外泊許可(exeat;overnight)が出ているので、10時に病院を出、タクシーで帰宅する。次姉がわざわざ私の外泊に合わせて来てくれたので、二人でパスタの外食を楽しんでから、次回治療中に飲むお茶のペットボトル等の買いだめを手伝って貰う。

  帰宅すると両親が初めて仲人をしたというYS夫人がはるばる明石からお見舞いに来て下さったていた。母の見舞いのつもりで電話をかけて私の入院も知ったといういきさつなので、丁度外泊中の私の顔を見て安心したと言って下さる。母、次姉を交えて話している中で、私の治療は骨髄移植(bone marrow transplantation;BMT)をする事になるのかと訊かれ、次姉がHLA(骨髄の型;組織適合抗原:Human Leucocyte Antigen)一致のドナー(donor)になるという話になった時、次姉が私の発病以来ドナーカード(脳死時の臓器移植意思表示カード)を常に持ち歩いている、と私に見せてくれ、万が一の場合、どの臓器よりも先に骨髄を妹の為に採って下さいと言っているそうで、感謝の余り、涙が止まらなかった。

2007-06-25

2006-06-07 (水) Aコース(2回目) 20日目 マルク

 血圧105-71、37.0℃。 外泊中よく動き続けたせいで、太ももにミが入って痛い。手足指先のしびれは昨日頃から更にきつく、じんじんする位である。

 明け方に便意をもよおし、トイレへ行くと、大量にあった。帰宅して食べ過ぎたか? 体重も増えている。今朝から化療後食に戻っていたが、朝食後もまたしっかり便通があり、さすがに肛門が少々痛み出したので、強力ポステリザン軟膏(Posterisan forte)でケアをしっかりしておく。午前中にマルク(Mark:骨髄穿刺;bone marrow puncture)があると聞いていたので、その前にシャワーを浴びる。

 白血球(WBC;white blood cell)はまだ多過ぎる位の17,400あり(私の標準値は2,800-9,000)、十分に次の治療に進めるのだが、日程調整の為、今週の土曜日からBコースを開始したいとTNB先生。外泊許可(exeat;overnight)を貰う。それにしても、もっと早く予定を教えてくれればもう少しまとめて外泊が出来たかもしれないのに、そうすれば神戸の部屋も一度覗きに行けたかもしれないのにと、非常に残念で、もどかしい。何が起こるか分からない病気になってしまったので、もう少し片付けておきたいし、また探し物、欲しいものもあったのだが。

 今日はTNB先生に依るマルクで、YM研修医は見学だった。麻酔(anesthesia)はちゃんと効いた感じだったのだが、今回の、刺されて抜かれる時の痛み、とてもきつかった。先生曰く、今回の様に非常に白血球が多い状態だと骨髄(bone marrow)中の白血球も多く、この場合マルクで抜く時、白血球数に比例して痛みが増すのではないか、と言われるのである。ほんまにそうかいな?? ハッキリ言って、思いっきり痛かった! 通常、施術後数時間で大きな絆創膏から小さな絆創膏に変えて貰えるのだが、今回はまだ出血していた為、更に1時間押さえる事になった。

 夕刻マルクの結果を教えて貰った。フローサイトメトリー(flow cytometry)で白血病細胞(leukemia cell)は、今回は0%(見当たらなかった)という。やったぁ! と思わず声が出てしまった。先生の説明によると、非常に抗癌剤(anti-tumor agent)が良く効いているとの事。但し、私の場合、急性リンパ性白血病(acute lymphocytic leukemia;ALL)という性格上、白血病細胞が脳に出現してしまう事があるのを少し恐れている、との事。こちらのチェックはルンバール(髄注:intrathecal injection)時の髄液(脳脊髄液;cerebrospinal fluid)で検査しているそうだ。あんまり単純に喜んでばかりもいられないのか? 

【血液検査結果】6/07 WBC(白血球数) 17,400 [/μl]、HGB(ヘモグロビン) 7.8 [g/dl]、PLT(血小板数) 147,000 [/μl]、網赤血球数(reticulocyte) 17.9 [プロミレン]、好中球数14,094[個]

2007-06-24

2006-06-06 (火) Aコース(2回目) 19日目 帰院

 手足指先しびれ(numbness)、かなりきつく、締まった感じ。今朝も昨晩に引き続き、家の中で何かの弾みにバランス(balance)を崩し、一回こけてしまう。何だか体力に自信がなくなってきた。久々に車を運転してみたが、こちらは大丈夫だった。色々用事を済ませたり、買い物をしてまわる。ロキソニン(Loxonin)は計2回飲む。

 今朝は、昔よく母が作ってくれた母直伝の茶粥を作り、母とお漬物などで久々に食べる。母は病気になる迄は、何十年も毎朝食べてきていたので、とても喜んでくれる(脳梗塞で運動機能がやられてからは、手軽に食べられるパン食にしている)。私も小さい時から朝は茶粥だったので、朝食に白飯は重過ぎて胃袋が受け付けない。K市に通学・通勤する様になってからは、朝はパン食、週末は京都で茶粥が多かった。病院では朝はパン食にしているので、久しぶりの茶粥はおいしかった。昼は生ラーメンを、自分用には味を濃い目にして作ってみたら、昨日と違い、おいしく感じられた。相当舌が塩分に対して鈍感になっているらしい。そして夜は筍等を頂く。

  21時半過ぎ、帰院。だんだんと帰る時刻が消灯間際になってきた。22時の血圧95-51、36.6℃。家では雑用で何回も階段を上り下りしたせいか、太ももにミが入り、指先のしびれも増した。便通は非常に良く、昨日は2回、今日も1回しっかりとあった。帰宅すると病院よりたくさん食べているのだろうか、それとも病院よりは良く動くから腸も動いて快便につながるのであろうか?

2007-06-23

2006-06-05 (月) Aコース(2回目) 18日目 外泊

 血圧90-54、脈拍60、36.6℃。
 手足指先のしびれは少々きついままで、舌先も少し痺れている。あれほどきつかった肛門(anus)痛も今朝は嘘の様に激減してやわらいでいる。もしかすると、もう白血球(WBC;white blood cell)が増えているのかもしれない。朝食後、新研修医のYM研修医が挨拶に来てくれる。小柄で可愛らしい先生だが、やはり緊張して殆んど話は出来ず。その後、回診(round)に来られたTNB先生には白血球が増えている様な気がするという話をする。

 しばらく経ってTNB先生が今度はYM研修医を伴なって血液検査結果を持って来られた。すると白血球が23,000と増え過ぎな程に急増していた為(基準値:2,800-9,000)、ノイトロジン(Neutrogin;G-CSF)は、今日は中止、即ち昨日迄の計6回で終了となり、PLT(platelet:血小板)も基準値まで十分に増え、その他の値も良いので、もう次の治療に進めると、TNB先生は説明された。次に進む目安は白血球が2,500-3,000、PLTは8-10万という事だったので、今回は十分過ぎる位、増えている。

 外泊許可(exeat;overnight)が出たのは言うまでもないが、まさかこんな勢いで白血球が増えるとは思ってもいなかったので、外泊の準備など何も用意していなかった。取り敢えず昼までのシャワーに間に合いそうだったので予約をお願いして浴びた後、慌ただしく荷物をまとめ、外泊分の薬も用意して、許可証が来るのを待ってから病院を出た。昼も遅くなっていたので、タクシーで旨いラーメン屋さんに立ち寄り、久々のラーメンを食べる。が、またしても味覚異常の為か、塩分がもう少し欲しい感じがし、味自体もぼやけて物足りない味がした。せっかくのラーメンだったのに少し残念である。

 帰宅後、また気分転換に庭仕事を少しだけし(勿論その後の手洗い等は念入りにしたのは言うまでもないが)、母がかつて育てていた、そして今年も一杯咲いた蘭(orchid)の花を切り、綺麗に活けて母の部屋に持って行く。昨夜、電話で口喧嘩をしてしまった手前、いきなり顔を合わせるのが何だかバツが悪いというのもあった。母は突然の外泊許可をとても喜んでくれ、また2人、缶ビール等で無事2度目のAコースを終えた祝いの乾杯をする。

 病院から持ち帰った、たまった洗濯物をしたり、片付けをしたり、食事をしたり、一泊しか貰えなかったので、結構忙しく過ごすが、夜一回だけ何故かバランス(balance)を崩し、廊下でこけてしまった。住み慣れた家でいつもの通り、パタパタと階段を駆け下り、廊下を曲がっただけだったのに、ちょっとショックである。怪我も捻挫(sprain;distorsion)もしなかったが、こんなこけ方をした事は今迄無かった。筋力が弱ってきているせいだろうか?

 今日は帰宅してからロキソニン(Loxonin)を計2回飲む。

【血液検査結】WBC(白血球数) 23,000 [/μl]、HGB(ヘモグロビン) 8.5 [g/dl]、PLT(血小板数) 126,000 [/μl]、網赤血球数(reticulocyte) 6.3 [プロミレン]、CRP(炎症反応) 0.4 [mg/dl]、好中球数13,570[個]

2007-06-22

2006-06-04 (日) Aコース(2回目) 17日目 

 血圧90-51、脈拍55、36.6℃。手足指先のしびれは少々きつい状態が続く。肛門(anus)はひどく痛むので、朝一番でナースに頼みロキソニン(Loxonin)を飲む事にする。1日3回までと言われたので、今日は計3回飲む。とにかく痛い。普通の固さの、何の問題もない便なのに、白血球(WBC;white blood cell)が底値になると傷付けてしまった肛門が腫れ上がり、気が遠くなる程の排便(defecation;evacuation)痛があり、涙がにじむ。また丁寧に強力ポステリザン軟膏(Posterisan forte)で内外をケアするが、ロキソニンが効いてくると、大分マシになってくる。

 今日は昼食後の痛み止めがかなり効いている時に、足浴をしてもらった。思いっきり足裏の垢を落とし、ついでに手足の爪切りもした後、恒例のホットタオルでの体清拭をし、何となく気分がスッキリする。

 今日もノイトロジン(Neutrogin;G-CSF)の注射だけで、他に治療はない。入院70日目である。

 KN先生が、一応今日で血液腫瘍科の私の担当が最後である、という挨拶に来てくれる。何だかまた心細くなって涙が出そうになる。

  夜、母から電話を貰うが、話しているうちにまた口論(口喧嘩)してしまう。高齢の母を困らせ悲しませ、我がままばかりの馬鹿な娘である。反省一杯、お詫びのメールを母に送る。自己嫌悪。。。

2007-06-21

2006-06-03 (土) Aコース(2回目) 16日目 

 今朝は指先第一関節しびれが今朝は少し締まった感じできつい。肛門(anus)、常時痛くなってきて、排尿(micturition)でも痛み、大変に腫れてきている。ウォッシュレットと強力ポステリザン軟膏(Posterisan forte)でトイレの度に手当てをする様にする。

 エアロバイクは、肛門痛が強くなり痔の腫れた所にサドルが当たる為に中止する事にした。エアロバイクを始めてから、初回の髄注(intrathecal injection、ルンバール)時以降にしばしば起こった変な胸の痛み(私特有と言われた奇妙な痛み)が時々起こる様になった気がするので、肛門痛が治っても、この運動は再開しない方が良いかもしれない。

 今朝も研修医のKN先生、TNB先生、と回診(round)に来られた後、改めてTNB先生とKN先生が次の新しい研修医のYM先生と共に一緒に来られ、紹介される。小柄な女性の先生である。緊張してしまい、殆んど言葉も声も出せずに見ているだけだった。緊張しぃーの性格も何とかせねば。

 今日は5回目のノイトロジン(Neutrogin;G-CSF)の注射のみで、あとは白血球(WBC;white blood cell)が増えるのをひたすら待つのみ、と言った状況だ。

 夕刻になると、指のしびれも増し、足もしびれている感じがする様になった。肛門痛もかなりきつく耐えられない(普通に座ってもいられない)位になってきたので、KN先生にロキソニン(Loxonin)を痛み止めに飲んでも良いかを訊くと、痛いのを我慢するよりは、飲んで楽になる方が良いかもと許可を得ていたので、20時半、手持ちのロキソニンを飲む事にした。

 今日は母が個人で雇っているヘルパーHさんが来てくれる。お願いしていた差し入れの筍の炊いたんを夜頂くが、とてもおいしかった。そしてみかん。コタツで食べる様な、あのみかん(自分で皮をむいて食べるみかん)は白血球数が底値の時も食べても良いと許可が出ているフレッシュな果物だ。加熱食ばかりなので、これがとてもおいしい。

2006-06-02 (金) 納得したくない研修医制度

 KN研修医は6/4(日)で担当を終え、来週月曜日からはYM先生(研修2年目の女医)が新しく私の担当に付くという。前回(5/26)、KN先生に次も研修医がくるのかどうかを聞くと、今年は5人程の研修医で多分、誰も付かないだろう、といった事をKN先生は言っておられたのに。。。

 私は、新しく研修医が付く件と、またマルク(骨髄穿刺;bone marrow puncture)やルンバール(髄注:intrathecal injection)等、慣れた人にして貰いたいのに、新しい研修医にして貰わなければならなくなる事への不満・不安を、ついKN先生に伝える。KN先生は前の病院でマルク等の経験は既にあったそうだ。「次の研修医の先生も経験はあると思うのだが、確かめておいてみる」と言ってくれた。経験はあるに越した事は無いのだが、今の私には慰めにもならない。ただ、私を安心させ様としてくれているのはわかった。

 どんなお医者さんでも、経験を積まなければ手技も上達しないのは分かる。でもたった2ヶ月で、恐らく手技や治療についても慣れ始めた位の頃で次の科へ移るとは、納得いかないし、納得したくない! 患者にとっては、また初心者の先生に変わってしまうという事になるではないか? 色んな経験をする為に多くの科をまわって修業しているのだと判ってはいるのだが、解かってはいるのだが、施術を受ける側としては、とても怖くて辛い。患者は研修医を選べない!! 最近は余り考えなくなっていたのだが、研修医の件に限らず、入院してしばらく頭から離れなかった言葉がある。『またモルだよ。モルにされるよーー・・・』

 夜回診に来られたTNB先生の口からも、来週から新しい研修医が付くという話をされた。私が、今後も2ヵ月毎に新しい研修医が来るのかと訊くと、大学病院の性格上、ご協力を願うしかない、と今後も何人か研修医が変わっていくという事を暗に示された。指導はTNB先生がするし、無理な人にはルンバールやマルク等はさせないのでご協力を、という事であった。頭ではわかっている、実技(練習)をしなければやり方もわからないし、上達もしないだろうという事は。。。 患者は術者を選びたくても選べない。。。

参照:『2006-05-26 (金) 中間医と研修医

2007-06-20

2006-06-02 (金) Aコース(2回目) 15日目 

 採血結果、白血球(WBC;white blood cell)数が今日も測定不能なので、恐らく今日あたりが底値なのだという。月曜日はもしかしたら白血球が増えてくるかもしれないとの事だった。白血球は、元気な骨髄(bone marrow)程、また年齢の若い人程、早く立ち上がるそうである。網赤血球数(reticulocyte)値が2.4と更に下がって低いのは、骨髄抑制がかかっているかもしれないとの事。血小板(PLT:platelet)も減ってきているので、日曜か月曜日に輸血(blood transfusion)する事になるかもしれない、との事だ。ノイトロジン(Neutrogin;G-CSF)の注射はいつも通りある。

 エアロバイクを今日も午前中に30分程軽めのメニューで漕いでみる。ただ、エアロバイクを始めてから、入院後一番初めに受けた髄注(intrathecal injection、ルンバール)時以降にしばしば起こった胸の痛みと似た奇妙な痛み(私特有と言われた痛み)が時々起こる様になった気がする。

 肛門(anus)付近は、今朝は少し痛くなってきたと思っていたら、夜頃からかなり痛くなってきて、排尿(micturition)時も痛むのでウォッシュレットと強力ポステリザン軟膏(Posterisan forte)でトイレの度に手当てをする様にする。

【血液検査結果】WBC(白血球数) 100未満 [/μl]、HGB(ヘモグロビン) 8.2 [g/dl]、PLT(血小板数) 49,000 [/μl]、網赤血球数(reticulocyte) 2.4 [プロミレン]

2007-06-19

2006-06-01 (木) Aコース(2回目) 14日目 

 指先しびれ第1関節位で、今日はそんなにきつくない。のどの痛みや頭痛はない。肛門はややむず痒い感じ。

 今日の予定は最後のデカドロン(Decadron)の点滴があり、これでAコースの全ての点滴が終了する。ノイトロジン(Neutrogin;G-CSF)の注射はいつも通りある。それ以外の空き時間に、フロアにあるエアロバイクを今日は10分間を計3回使って、運動をしてみる。そんなにきついメニューではなかったと思うのだが、右耳がボゥーっとして、指のしびれが少しきつくなった。

 今日はAコース14日目で、このあたりが白血球(WBC;white blood cell)の値が底になり、来週水曜日あたりから上手くいけば値が上がってくるので、その間、感染(infection)に注意する様にとKB先生から言われる。

 月経(menses)が前回はっきり終わらず、5/29にいつもより1週間も早く始まったかと思ったのだが、ハッキリしない。月経ではなかったのかもしれない。何だかおかしい。

2007-06-18

2006-05月31日 母との電話

 今日、母との電話で、病気が治ったら母の住む実家に帰っておいでと言われる。突然の事だったが、非常に嬉しく、涙が出た。

 母が私の入院以降、急に家の水周りの大改造に着手し始めたのは日々の電話で知っており、この前の外泊・外出時にも少しその話を聞いていたのだが、今日は2階シャワールームのシャワー等がガスで浴びられる様になったという。我が家は昔からボイラー室があり、灯油によるセントラル・ヒーティング(暖房)と給湯になっていた。そのボイラーは老朽化していることもあり、この際使用を中止し、1階の風呂場や台所等も順次簡便なガス給湯に切り替えていくという。そんな話をしている中で、母は、「K都に戻り、K都で職を見つけて」と電話で言ってくれたのである。

 私は入院する以前から、(母が非常に気にするので『母の為にも』という言葉は出さなかったが)近い未来、いずれK都で職を探し直し、母とずっと一緒に暮らそうと思っているという事、そういうチャンスが来る(職が見つかる)可能性があると見込んでいるという話をしていた。一方で、大学院で受けていた奨学金を去年繰り上げ全額返済し、K市の住まい購入の為の借金(母から借りて毎年返済していた)も、繰り上げて全額返済出来る見通しが付き、今年前半には返せるので全ての借金が返済完了すると母に報告していた。それに加え、母が病気で倒れて後に大学院中退で就職した職場も5年契約をこの3月で終える所だったが、2月に無事契約更新(延長)出来たという、うれしい事情もあり(母も安心したのか)、今年になってからは私が京都に戻ってくるのも良いという事を母も言う様になっていた。

 母は昨年末の平日、夜にトイレで転んで肋骨を折ってしまい(rib fracture)、翌朝まで動けず、入院した経緯があり、体力的にも更に弱ってきてしまっていたし、今年の正月は、母はまだ凄く痛そうで、ベッドから体を起こすだけでも一苦労で、全身激痛が走って辛いのがありありとみてとれた。母はいつも、これ以上私の負担になるのを嫌い、ヘルパーさん等を頼み、平日は自力で頑張ってきている。そんな母の性格上、正月明けは昼・夕とヘルパーさんが来てくれるので、私はいつも通りK市の職場に行って金曜日はいつもより更に早めに戻った方が良いか、年休を使って1月9日(月・祝)まで休んで一緒にいた方が良いか悩んでいた。すると、正月早々母が私の予定を聞いてくるので、母の意向を聞くと、凄く傍にいて欲しい、という旨を言う。こんなに気弱な母を見た事が無く、年休を取って9日までいる事にすると言うと、悪いね、ありがとうと、あの気丈な母が涙を浮かべつつ感謝してくれるので、非常に戸惑ったが、素直に私を頼りにしてくれて嬉しかった。

 思えば、独立して実家を出よと言われ、電車で2時間ほど離れた隣県(イメージ的には隣隣県、通学、通勤には実家から2時間半かかる)K市に移ってはいたのだが、そこの環境は自分が小さい頃から育ってきたK都と違って緑も少ない等、なかなか馴染めなかった。慣れる為にも、もう週末はK都には帰らないで色々遊ぶからねと母に言い、「それで良い」と母は満足していた矢先に、母は脳梗塞(cerebral infarction)を起こし、身体機能がおかしくなってしまった。姉が2人いるが、まだ子供も小さいとか、K都から遠い所に住んでいるとかがあり、結局一人身で、まだ大学院生で学生をしていた私が毎週末、実家に戻って色々と母の手助けをする事となり、K市の部屋は朝食と遅い夕食、眠る場所になってしまっていた。

 ひたすら母が回復すると信じて、色々病気に良いと思われる事をしたりしていたのだが、多発性脳梗塞と診断され、小さな梗塞が何度も起こるのだろう、徐々に運動機能が悪くなり、レベルも要支援から始まり、平成16年9月からは要介護3になっていた。そして昨年末の転倒事故である。いずれ実家に帰って来ようと思っていたが、そんな経緯から、もっと早く職をこちらで探した方が良いかもしれないと思い始めていた。

 しかし突然の白血病(leukemia)の発病でそれどころで無くなり、休職する事になってしまった。幸い職場のボスが入院中も契約更新をしてくれると言って下さったおかげで、健康保険から補助が出るに始まって、入院費も大変助かる事が分かった。そんなこんながあったので、早く実家のあるこの都市で職を探そうと思っていたが、お礼奉公で病気が治ってもしばらくはボスの所で働き、恩返しをしたいと母に話していた(その為、母には言わなかったが、母の具合によっては、いずれ実家からの通勤になるとも考えていた)。

 そんな気持ちがある一方で、普段は考えない様にしているが、心の奥底で、もしこの病気が治らなかったら、このまま最悪の事態になったら、という不安が付き纏う。そんな時、戻る所は職場のあるK市ではなく、K都の母のいる実家に戻りたいと願っている。そういう話はしたつもりはないのだが、母親の直感で感じたのだろうか、家に帰っておいでと電話で言うのである。急に光が見えるというか、病気が治るかもしれない、という思いの方がまた湧き始め、嬉しくてメールでも『治療の励みにする、また一緒に旅行をしよう』と返事を出すと、母から更に、○×△の家に一日も早く戻っておいで、と返信メールが届く。K都に戻れるのが嬉しい、戻れる場所が出来たのが嬉しい。訳もなく嬉しい。早く病気を治したい。

  元気付けられた母からの携帯メール:【お便り有難う。○×△の家に一日も早く戻っておいで。あなたの発病以来 私は考えを変えました。この家を 後20年以上 あまりお金をかけず残す方法を・・帰って来なさい。皆で 有効に利用しましょう。また旅行しましょうね。私にとっては夢のまた夢? ではまた 母

2007-06-17

2006-05-31 (水) Aコース(2回目) 13日目 

 今朝4時半頃、何か『ヤバイ!』という状況を覚えて急に目が醒めたが、その内容を忘れてしまった。何なのだろうか? この他にも一晩中小まめに目醒めてしまい、よく眠れなかった。これもステロイド(steroid)の影響?? 

 指先のしびれ少々。のど痛と頭痛はなく、ある意味、快調かもしれない。但し、月曜にいつもよりひどく早く月経(menses)が始まったかと思ったのだが、違ったのかもしれない。今日、また経血らしき血が観察される。

 今日の予定は3回目のデカドロン(Decadron)の点滴と、ノイトロジン(Neutrogin;G-CSF)の注射である。それ以外の空き時間に、フロアにあるエアロバイクを今日も10分程軽く使ってみる。

 今日は久しぶりに院長先生の回診(round)があったが、この治療コースが辛いかを聞かれた。入院当初に受けたAコースが大変だったので、今回2度目のAコースをかなり恐れていたのだが、今の所大丈夫なので安心していると答える。先生はその事はとてもよいと言って下さった後に、個人差もあるので、毎回同じ様な反応を示すとは限らない話をされた。毎回気を引き締めて治療に臨まなければならないと言うだろう、少し緊張した。

 採血結果は、白血球(WBC;white blood cell)はついに測定不能の底値になったので、もう6階フロアのみに行動が制限された。HGB(hemoglobin;ヘモグロビン)は昨日の輸血(blood transfusion)のおかげで増えている。先生の話では私は輸血をすると、血球の壊される速度(寿命)が比較的長いらしく、HGBでも血小板(PLT:platelet)でも長持ちする方なのだとか。

 夜、便通(bowel movement)あるが、肛門(anus)付近に出血少々あり、後、ケアをしようとして失敗して爪で肛門を傷付けてしまった。白血球が底値になって感染(infection)に注意しなければならない大切な時期に大変なミスをしてしまった。ウォッシュレット洗浄と強力ポステリザン軟膏(Posterisan forte)で丁寧にケアをする。ひどくならなければ良いが。

【血液検査結果】5/31WBC(白血球数) 100未満 [/μl]、HGB(ヘモグロビン) 8.3 [g/dl]、PLT(血小板数) 69,000 [/μl]、網赤血球数(reticulocyte) 4.1 [プロミレン]、CRP(炎症反応) 0.0 [mg/dl]

2007-06-16

2006-05-30 (火) Aコース(2回目) 12日目 ノイトロジン注射開始

 指先の痺れはそんなにきつくはなく第一関節の半分位か。但し、最近、手のひら全体にぼんやりとした痺れがずっと続いている。

 白血球(WBC;white blood cell)が少なくなってきたので、自主リハビリ(rehabilitation)に使っていた非常階段は、次回白血球が増えてくるまで使えない。そして病室と病棟フロア以外は出歩かない様にしなければならない。ところで病棟フロアに『エアロバイク』という健康器具が置いてあり、自転車の様にこぐと消費カロリーや運動量を計算してくれるという物である。階段昇降に代わる運動を模索していたので、先生に筋力維持の為のトレーニングにエアロバイクをしてみても良いかを訊いてみた。すると無理をしなければ大丈夫との許可が出たので、先ずは試しに10分程使用してみる。これで脚力が維持されるか、アップするなら良い運動になると思っている。

 昼から2回目のステロイド(steroid)のデカドロン(Decadron)の点滴が1時間かけてあった。また、15時から白血球を増やすノイトロジンの皮下注射(subcutaneous injection)が開始された。

 赤血球輸血(blood transfusion)は太い管の茶色のIVHカテーテル(中心静脈カテーテル、intravenous hyperalimentation catheter)からされたのだが、今回の赤血球(RBC:red blood cell)は何故か管の内側に血のりのようなものがベタベタくっ付き、点滴終了後に通すヘパリン(heparin)一本だけでは、管内がきれいにならず、ナースが管内の血のりを揉みほぐす様にしてから、もう一本ヘパリンを通してくれた。それでもまだ血のりがくっ付いているのが見えるので、自分で丁寧に揉みほぐし、夜の検温時、ナースに頼んでもう一本ヘパリンを通して貰った。IVHカテーテル挿入(3/28)は非常に怖く辛い思いをしたので、管が詰まって、挿入し直し等という事態は絶対避けたい。胸から外へ出ているカテーテル(管)に付いた分はきれいにしたが、当然胸の中に入っている管の中も同様の事が起こっていると想像が出来る。ここは触る事が出来ない為、ひどくもどかしい。

 次姉の息子、無事退院したとメールが来る。本当に良かった。一時はどうなるかと思ったが、元気らしく安心した。退院おめでとうメールを送る。

  夜中、何度も目覚め、よく眠れず。ステロイドの影響か?

2007-06-15

2006-05-29 (月) Aコース(2回目) 11日目 

 指のしびれなど、5/26以降同様。朝食より加熱食になる。夜中に便通(bowel movement)があるが、今回は痛みも殆んどなく出血もしなかった。ケアはしっかりしておく。採血は、今回は失敗されて、結局腕を変えての採血となった。入院以来、定期的な採血とかはずっと左腕から採って貰っていたのだが、最近は腕を縛ってもあんまり血管が浮き出てこなくなってきていたし、毎回刺されている所も何となく錆びた針でも刺されている様なザリッとした感じで痛くなってきていた。針を刺されるのを嫌がってしまっているのか、もうそろそろ血管が疲労限度にきていたのかもしれない。

 信じられないというか、あり得ないというか、前回からまだ3週間しか経っていないのに月経(menstruation;menses)が始まった気配だ(※以降、水曜日まで全く経血なし。勘違いだったのか?)。

 昼前にAコース治療後半のオンコビン(Oncovin)の静注後、ステロイド(steroid)のデカドロン(Decadron)の点滴が1時間かけてある。デカドロンは今日を含めて4日間続けられる。

 白血球(WBC;white blood cell)はステロイド点滴の影響で、3~4日は一時的に白血球が増加する可能性があるという。また、十分に白血球数が減ったので、明日よりノイトロジン(Neutrogin;G-CSF)の注射を開始すると、TNB先生。確かノイトロジンはオンコビンの投与前後を避けるのではなかったかと訊くと、静注後24時間以上経てば(空けば)良いだろう、との事だ。

 自主リハビリ(rehabilitation)の階段昇降6階分往復を朝・昼・夕と計3回するが、WBCが減ってしまったので、もう明日からは、いくら人通りの少ない非常階段とはいえ、しばらく控える、というか、しばし階段昇降の自主リハビリは出来なくなる。白血球数が減少した時に、個室でも出来る、何か筋力を鍛える(というか、衰えない様にする)リハビリを考えた方が良いかもしれない。

【血液検査結果】5/29WBC(白血球数) 200 [/μl]、HGB(ヘモグロビン) 7.3 [g/dl]、PLT(血小板数) 97,000 [/μl]、網赤血球数(reticulocyte) 3.4 [プロミレン]、CRP(炎症反応) 0.1 [mg/dl] 、好中球数116 [個]

2007-06-14

2006-05-28 (日) Aコース(2回目) 10日目 

 昨日、自主リハビリ(rehabilitation)を頑張り過ぎたか、6階分の階段昇降を3往復に増やしたら、ひどくふくらはぎにミがいって非常に痛い。普通に歩くのも苦痛なくらい大変なミのいり様だ。シップをべたべた貼って、今日も朝・昼・夕と往復する。これで少しでも足の弱ってしまった筋力が回復出来れば良いなぁと思っている。また、オンコビン(Oncovin)による便秘(constipation;obstipation)に備えて、カマグを1日3回から4回へ増やして服用する事にする。本日便通(bowel movement)なし。ちょっと不安。

  個室に移動してから、良くクッキーや飴等の間食をする様になった。くつろげる時間が増えた、という感じか。母とも長電話をするが、同室の人を気にする必要がなくなった事に加え、部屋に電話が付いている事から、メールではなく電話を良くかけてきてくれる様になった。母は戦時中のN女時代の壮絶な6人部屋(寮)生活の話を久々にしてくれた。病気で入院していた経験もあり、とにかく個室が良いと、私が個室に入った事も凄く喜んでくれている。

2007-06-13

2006-05-27 (土) Aコース(2回目) 09日目 脱毛始まる。

 指先のしびれ相変わらず。その他も昨日同様。便通(bowel movement)は正常にあったが、傷はまだ治っていないらしく血が少々チリ紙に付く。今日も丁寧にケアする。自主リハビリ(rehabilitation)の階段昇降6階分往復を、今日は朝・昼・夕と合計3回挑戦してみる。

 昨日許可が出たのでシャワーを浴びる。Aコース(2回目)での脱毛(alopecia)が始まった様だ。いつもより抜け毛の量が急に多くなったので、そうだと分かる。その度に毛髪は減っていくのだが、やはり完全に抜け切らずに頑張って残っている毛があるので、こうして毎回脱毛が始まっているのが分かる。頭髪、眉、まつ毛まで、随分と薄くまばらになってきた。眉やまつ毛が無くなってくると、こうも貧相な怖い感じの顔になってしまうのかと思うと、いくら「また生えてきます」と言われても、気が滅入る。

 母のヘルパーHさんが、お見舞いに来てくれた。彼女に編んで貰った2つ目に毛糸の帽子に少しアレンジを加えて貰い、ちょっと見た目では、髪の毛が生えている様に見える飾りをつけてもらう。余りに良く出来たので、先ほど滅入っていた気分も少し良くなる。

 昨日から次姉と連絡付かず心配していると、ようやく入院した息子は無事で熱も下がったとメールが届き、ホッとする。また、海外出張した長姉から国際携帯電話がかかる。テストを兼ねてかけてきてくれたのだが、まるで隣の病室からかけてきているのではないかと錯覚する位、日本国内からかけるよりよっぽどクリアな声が聞こえてきてビックリした。一体どうなっているのだろうか?

2007-06-12

2006-05-26 (金) 中間医と研修医 

 KN先生はK大出身の研修2年目の非常にべっぴんの女医さんである。そのKN先生が今月一杯位で次の科へ移ると本日偶然、お話をしていて知った。次は同じフロアにある内分泌科にいくというが、今迄そんな事、全然聞いておらず、ひどく驚くというか、動揺する。せっかく治療にも慣れてきて、先生方とも親しくなってきたのに。。。

 研修は出身大学の病院で受ける必要はなく、今はどこの病院で受けても良いらしい。KN先生は、研修1年目は大阪で、なんとTNB先生の下で研修を受け、2年目の今年は母校のK大に研修に来たという。今後、秋には産婦人科とか精神科も順にまわっていく予定だそうだ。最終的にはどこの科を希望されるのかを聞いてみると、内分泌科を選ぶ可能性が大だという。

 TNB先生は中間医という事で、一年間同じ科で担当されるというが、もともと大阪の病院の先生らしい。主治医は入院当初に診察して下さったKB先生なのだが、中間医とは治療のメインを受け持つ、実質上の主治医になるらしい。TNB先生は大学院へ行くに伴ない、1年間『中間医』として過ごさなければならないそうで、来年度になれば、今年4月に私の担当を離れて大学院へ進学されたTS先生の様に、現場を離れていくそうである。そうなると、主治医のKB先生もいずれ変わってしまうのかと不安になり、どうなのかを聞くと、来年になっても変わらずに残るという立場らしい。今迄何故こんなに先生が付いているのかが良く分かっていなかったが、こういう事だったのか。。。何だかややこしい。

2007-06-11

2006-05-26 (金) Aコース(2回目) 08日目 

 入院して、個室に移って初めて、病院なのによく眠れた。今日から3日間はAコースも中休みで何もないので気分的にもリラックス(relax)しているのが分かる。昼食後、クッキーなど食べたり、雑誌を見たりして、入院後初めてのんびりと過ごす。

 指先のしびれはややきつい。唇や舌も少ししびれている様な気がする。腰(臀部も)まだ少々痛い。のど奥(扁桃腺ではないが)は少し痛い感じがし、うがい時にふらつく。便通時、出血少々。

 TNB先生に便通(bowel movement)の事を話した時、便通調整については、酸化マグネシウム(magnesium oxide)は現在1日1.5g(0.5g×3)になっているが、1日3gまでは飲んでも大丈夫と言われた。そこで来週の月曜日は、便秘(constipation;obstipation)の原因ともなるオンコビン(Oncovin)の投薬もあるので、1日4回(各0.5g)、又は1回に1~2袋という風に自分で加減して調整してみて、という事になる。

 血液検査でまだ白血球(WBC;white blood cell)も十分あることが分かり、お願いして、明日シャワーの許可を出して貰う。

 夕刻、5/24に引き続きリハビリ(rehabilitation)のつもりで、地下1階まで階段で下り(6階分)、売店に寄った後、帰りも階段を使って上がってみた。また4階分で思いっきり息が切れてしまい、ホールで休んでからエレベータで6階へ戻る。

 夜、母より、次姉の息子の熱が下がらず、扁桃腺の腫れが引かず、とうとう入院して点滴を受けているらしいと電話あり。次姉の一人息子、どんなに可愛がって育てているか良く知っている。次姉に大丈夫かどうか、早く治る事を祈るとメールを送る。何だか不安で心配で、一晩よく寝付かれず。

【血液検査結果】5/26
WBC(白血球数) 1,900 [/μl]、HGB(ヘモグロビン) 8.9 [g/dl]、PLT(血小板数) 171,000 [/μl]、網赤血球数(reticulocyte) 4.6 [プロミレン]、CRP(炎症反応) 0.1 [mg/dl]、好中球数1,653[個]

2007-06-10

2006-05-25 (木) Aコース(2回目) 07日目 キロサイドのルンバール

 今日で入院60日目である。2ヵ月経った。まだ、というべきか、もう、というべきか、複雑な所である。

 指先のしびれはきついままである。のどはほんの少し痛い感じ。うがい時、頭を振るとふらついてしまう。右耳がまたぼぉーっとしておかしい。今日は腹痛(abdominal pain;abdominalgia)を伴なう便通(bowel movement)があったが、昨日の傷が癒えていない為、また肛門(anus)の内外から出血があり、強力ポステリザン軟膏(Posterisan forte)で丁寧にケアをする。

 午後、キロサイド(Ara-C:Cylocide)のルンバール(髄注:intrathecal injection)がいつもの様にTNB先生立会いの元、部屋のベッドで研修医のKN先生によりあった。今回は麻酔(anesthesia)も良く効いていたのか、前回の様な痛みや不快感は少なかった。しかし、嫌なものは嫌で、慣れる様な類のものではない。今日は2時間安静(rest)と言われたが、頭痛予防で自主的に長めに3時間安静に仰向けに寝ている事にした。

 母と電話をするが、次姉の息子、扁桃腺やられてか、今日も高熱が続いているらしい。なかなか治らないみたいだ。随分長くかかっている。なんだか心配だ。

 個室はナースステーションから離れている事もあり、かなり静かで、ナースも4人部屋の時ほど頻繁に来ない事が昨日一日で分かった為、久々に、本当に久々に23時半頃までTVを見て過ごす。

2007-06-09

2006-05-24 (水) Aコース(2回目) 06日目 自主リハビリ模索

 血圧94-64、脈拍55、36.5℃。 指先のしびれ少し拡がり、きつくなる。頭痛(headache)。喉奥の違和感は少なくなる。食欲は余りないがムカつきはないので食べられる。シャワーを浴びるが、疲れて寝る。

 IK先生回診では、姉妹の中にドナーがいて良かった(私にとってはすばらしい事だった)という話と、移植前には体力快復もかねて1ヶ月程は猶予がある話などをされる。痔の手術の有無は診て貰ってからとか。。。

 午後、便秘(constipation;obstipation)に苦しむが、ようやく便通(bowel movement)があった。しかし、なかなか出てこなかった為、無理した時、肛門付近が切れた様で少し出血してしまった。個室に移ったばかりで、タイミングとしては正に良かったというか、トイレのウォシュレットでゆっくり丁寧に洗い、強力ポステリザン軟膏(Posterisan forte)で手当てをする。白血球が減り始めるこの時期に肛門を傷付けたくは無かったのだが、仕方が無い。

 本日は採血以外に何の予定も無く、尿回数チェックは本日迄で終了という、Aコース治療の狭間である。血液の結果は、白血球(WBC;white blood cell)数が1,900と急激に減少し始めているが、これはステロイド(steroid)投与も終わって(5/19-5/22)、その影響もなくなっているからだろうと、KN先生が説明しにきてくれた。とはいえ、まだ十分に好中球数もあるので、院内をちょっと散歩する。

 白血球数が減る迄は、病棟の廊下・フロアから出て、院内を少し歩く事も可能である。当然マスク(mask)着用は絶対条件であるが、院内の郵便局やキャッシュコーナー、売店等に行く事が出来る。但し、外来等の人込みの多い所は避けるか時間帯をずらす、或いは行かない様に注意する事になっている。これから白血球が少なくなった時に備えて、ペットボトルのお茶を買い込もうと思い、今日は点滴も無いので、足の筋力を鍛える意味も兼ねたリハビリ(rehabilitation)のつもりで6階から地下1階の売店まで、非常階段を使って下りてみた。帰りも階段を使ってゆっくりゆっくり上がってみたが、4階分上がった所で完全に息が上がってしまった。お茶という重い荷物を持っていたせいもあって、とにかく上りはきつかった。心臓はバクバクしているし、汗が出て頭がクラクラした。しばらくエレベータホールで休んでから、残り2階分をエレベータで上がって部屋へ戻ったが、完全にバテてしまった。廊下を歩くのさえふらふらだった。体力がひどく落ちていた事を、身をもって体感し、何か体力維持・回復の為の運動を真剣に考えた方が良いなぁと実感した。

【血液検査結果】5/24:
WBC(白血球数) 1,900 [/μl]、HGB(ヘモグロビン) 8.4 [g/dl]、PLT(血小板数) 234,000 [/μl]、網赤血球数(reticulocyte) 9.6 [プロミレン]、CRP(炎症反応) 0.1 [mg/dl]、好中球数1,710[個]

2007-06-08

2006-05-23 (火) Aコース(2回目) 05日目 個室へ移動

 血圧117-73、36.6℃。指先のしびれ少々、頭を大きく動かすと今日も頭痛(headache)が起こる。喉奥の違和感あり。今回食欲は大して落ちないが、今日も便通(bowel movement)が無かった。これで丸2日になるので、便秘(constipation;obstipation)にならないか心配である。胸・肋骨辺りの変な痛みがごく一瞬だが起こった。

 ソルデム・メイロン(Soldem・Meylon)の5時間点滴があり、Aコース前半の点滴が全て終了した。

 IVHコネクターの定期交換日なので、土日に液漏れで交換したのだが、また交換してくれた。何だかもったいない気もするが。

 10時半より個室へ移動開始、昼食後、荷物の片付けでかなり疲れ、指先の痺れが増す。洗面台、トイレ、電話付きで、他に冷蔵庫と電子レンジ、大き目のロッカーや客用の少し座り心地の良さそうな椅子があった。この個室はCランク(この階にはCしかない)だそうで、9,174円/日也。

  今週はかなり苦しむだろうと恐れていた治療だったが、なんだか調子が良い。先生の話によると、前回の緊急入院時には白血病細胞がうようよいて、それらが化学療法によって凄い勢いで死んでいった為に、私の体はその急激な反応で大変な(苦しむ)状態だったが、今回は寛解(remission)後の、白血病細胞(leukemia cell)も殆んどいなくなった状態での地固め療法であり、白血球(7200)も血小板(32万)も十分にある非常に良い状態での治療開始なので、前回の様なきつい反応もまだ出ていないのだろうという事だ。寛解後のAコース治療なら、通常白血球(WBC;white blood cell)はBコースと同じく2週間目頃に最低になるのだそうだ。

2006-05-22 (月) PCRとフローサイトメトリーについて

 PCRとフローサイトメトリーについて、違いは何かをKB先生に訊いてみる。

 PCRは外注(K大病院が費用負担)で検査に時間がかかるが、フローサイトメトリーよりは精度が高いという。

  フローサイトメトリーに関しては、この病院にはこの検査に命をかけているスペシャリストがいて、他の大学ではとてもこれに及ばないという腕らしい。フローサイトメトリーは表面マーカーで見ているらしいが、生きた細胞をその日のうちに調べるので、その日のうちに結果が出ると言う。その点がPCRより非常に早いと言えるのだが、精度は少々落ちると言う。


※ フローサイトメトリー(flow cytometry)とは、光散乱と螢光によって、細胞や中期染色体を光学解析する、又は分離する技術。

※   PCR:RT-PCR(Reverse Transcription-Polymerase Chain Reaction)。PCRとは、ポリメラーゼ連鎖反応と言い、ごく少量のDNAを大量に複製する方法。

2007-06-07

2006-05-22 (月) Aコース(2回目) 04日目 

 血圧109-66、脈拍58、36.2℃。指先のしびれと腰痛(lumbago;backache)、ごく少々。うがい時など頭を大きく動かすと今日も頭痛(headache)が起こる。喉奥の違和感強まり、何となくムカつく感じ。今日は便通(bowel movement)が無かった。その他、肋間神経痛(intercostal neuralgia)様の痛みが続く。これは一番初めにルンバール(Lumbal:腰椎穿刺)を受けた直後に起こった(私特有と言われた)痛みに似ており、右胸から食道(気管?)に沿ってしばらく続き、数回にわたって繰り返し起こった。

 採血結果は、白血球(WBC;white blood cell)が金曜の3,000から7,200と非常に上がっていたので、「すごい!自力で更に上がった!」と喜んだら、先生曰く、ステロイド(steroid)のデカドロン(Decadron)の影響でしょう、とアッサリ否定。ヘモグロビン(hemoglobin;HGB)は若干減ったが、網赤血球数(reticulocyte)が16.1と増加しているので、赤血球(RBC:red blood cell)の方はまだ自力で増える可能性を示しているとの事で、こちらの増加にステロイドは関係ないそうだ。血小板(PLT:platelet)も増加し、炎症(inflammation)反応をみるCRP値はようやく陰性になった。

 まだ白血球は減っていないだろう事から、ナースに頼んで24時間持続点滴(ウロミテキサン)をちょっとだけ止めて貰い、9時半から10時までシャワーを浴びた後に再開し、液が無くなるまで点滴を続け、これで終了となる。

 今日はHyper CVAD(Aコース)4日目で、11時半に吐き気止めのカイトリル(Kytril)の静注(intravenous injection)後、抗癌剤(anti-tumor agent)のオンコビン(Oncovin)の静注、オレンジ色のいかにも抗癌剤といった感じのアドリアシン(Adriacin)の点滴1時間があり、12時からデカドロン1時間、13時からソルデム・メイロン(Soldem・Meylon) 5時間点滴があった。これでAコース前半の点滴プログラムがほぼ終了した。

 看護師長さんがこの前に続いて、個室に本当に入りたい意思があるのかどうかを確認に来られる。入院当初から希望し、機会あるごとにお願いしていたのだが、どうやら今週か来週あたり個室が空くらしい。

 家族と旅行に行っても眠る時は個室という事が多く、普段から同室に何人もいる様な環境で寝た事が殆んどなかったので、4人部屋は慣れず、入院当初から個室を強く希望していた。何より、先生方は患者の個人情報を守る為とか言って、隣のベッドにいる人の病名すら教えてくれはしないのに、日々の回診時に「体調はどうか、お尻の具合はどうか」に始まって色々聞かれるので、人に訊かれたくない様な事まで答えなければならす、プライバシーが無いに等しい矛盾した状況にある。更に、ちょっと質問しづらい内容の事は、先生に訊けずに諦めてしまう事もある。もっとプライバシーが欲しいと切に思う様になっていた。

 それに加え、最近また肛門(anus)の具合が悪く(どうやら傷が付いたらしい)、炎症を起こしたまま白血球が減少してしまった場合、最初の治療時の記憶から行くと、肛門が泣きそうな程、痛くなる (まさに腫れ物に触る状況で、ほんの少し触れるだけでも気が遠くなるほど痛くなった) ので、ウォッシュレットで洗浄等をするのに、共同トイレではなく、個室専用のトイレで気兼ねなくゆっくり丁寧に予防なり手当てをしたいと願っていた。

 改めて個室希望を伝えると、夜になって師長さんが再度来られ、個室が明日空く(この4人部屋に入院する人も決まっているらしい)ので午前中に移動して下さい、と連絡に来られた。早速母へ、念願の個室に移れる事を電話で報告すると、我が事の様にとても喜んでくれ、その後『これで回復も ぐっと早まったことでしよう、バンザイ!』と応援メールまで送って来てくれた。長姉は私が個室に移る事を、もっと共同部屋で勉強する事もあるだろうと、余り賛同してくれていなかったので、わざわざ連絡するのは止めにした。母は若い頃から何回か入院を経験して来た事もあり、最大の理解者である。

【血液検査結果】5/22
WBC(白血球数) 7,200 [/μl]、HGB(ヘモグロビン) 8.2 [g/dl]、PLT(血小板数) 317,000 [/μl]、網赤血球数(reticulocyte) 16.1 [プロミレン]、CRP(炎症反応) 0.1 [mg/dl]、好中球数6,696[個]

2007-06-06

2006-05-21 (日) Aコース(2回目) 03日目 

 血圧95-55、脈拍58、36.6℃。指先のしびれ少々、腰痛(lumbago;backache)少々、吐き気なし。うがい時など大きく頭を動かすと頭痛(headache)がきつく起こる。右目が夜中に少々痛んだので、今朝も眼の手入れをする。喉奥と右耳に違和感があり、何となく鼻水と生あくびが良く出る。

 便に鮮血が少々あったので、強力ポステリザン軟膏(Posterisan forte)で肛門(anus)ケアを念入りにしておく。白血球(WBC;white blood cell)が少なくなる前に傷口が治って欲しいと思う。本日体重は増加傾向にあるが、むくんでは(swell;;bloat)いない。この頃午後におやつを少々食べたりしているせいかも?

 昨日に続き、液漏れの疑いのあるIVHコネクターの細い方の管(白色い方)を交換する。11時にある抗癌剤(anti-tumor agent)の点滴は、日曜日だったせいか、いつもより早く9時半に開始された以外は、ほぼ前日同様に点滴があった。また今回はミコシストカプセル(Mycosyst)の服用中止はなく、ずっと続ける事になる。

  次姉、運転中に車をぶつけられたとのメールがあった。幸い怪我は無いそうだ。また、次姉の夫の風邪に続き息子も発熱したそうだ。この前は長姉の長女がバイト先で火傷(burn)を負う事件等があったりして、何だか最近嫌な事が良く起こる気がする。

2007-06-05

2006-05-20 (土) Aコース(2回目) 02日目 

 血圧94-46、脈拍71、36.6℃。指先のしびれは昨日よりきつい感じで、頭痛(headache)も少々あり。夜中、点滴終了のブザーで急に起こされた時、右目の古傷がひどく痛み、その後30分は涙が出続け、朝になってもずっと痛みが続いた。入院前はたまに起こるこの古傷の痛み予防にと、他病院で処方された目薬(eye drops)と軟膏(ointment)を右目にずっと塗ってきたのだが、入院以来、自分の判断で使うのを中止していた。TNB先生に薬の種類と名前を告げ、点眼と軟膏を再開して良いかを訊き、許可を得たので、手当てをする。吐き気(nausea)は今の所は無い。

 便通(bowel movement)時、また少し出血しているのを確認する。肛門(anus)の出口付近にポリープ(polyp)か何かがあるのだろうか、便の最後に鮮血が付いてくる。この事をKB先生に相談すると、骨髄移植(bone marrow transplantation;BMT)前に手術を検討した方が良いだろうと言われる。痔(核)(hemorrhoids;piles)等があって、移植時に炎症(inflammation)を起こしてしまった場合、化学療法(chemotherapy)よりもっときつい処置を受けているので、非常に苦しむ(人によっては七転八倒するくらい苦しむ)事が多いので、予め治療してしまう事を勧めるのだそうだ。他人事ならなるほどとうなずく所だが、自分の事だけに、そして場所が場所だけに手術は避けたい。ちなみに、もしこの手術を受けた場合、手術前後(傷口が完全に治る迄)にかかる日数は約一ヶ月だそうだ。

 前回、大学院へ行かれた私の最初の担当医であるTS先生は、オンコビン(Oncovin)投与の前後は副作用があるかもしれないと、ミコシストカプセル(Mycosyst)服用を投与の前日から翌日までの3日間を中止する様に私に言っておられた。今回の治療プログラムで行くと明日5/21~23日はミコシストカプセルの服用中止となる筈なので、先生に訊いてみると、先生は中止しなくても良い方針だそうで、今後はずっと服用を続ける事になった。

  今日も昨日と同じ内容の点滴を繰り返す。但し、点滴の管のつなぎ目から、ごくかすかに液漏れを2箇所発見したので、ナースに報告し、IVH (intravenous hyperalimentation)コネクターの茶色の太い方を交換して貰った。

2007-06-04

2006-05-19 (金) 内服薬、抗生剤等

 現在の内服薬の一覧と、抗生剤(antibiotic)の点滴薬について、一部重複するが、もう一度改めて調べた内容を以下にまとめてみる。ブログ:現在の内服薬等 も参照。

【毎日服用する薬】
・マーズレンS顆粒(Marzulene-S) [1.5g/day]  1日3回毎食後 
 *消炎性抗潰瘍剤(antiphlogistic antiulcer agent)

・バクタ錠(Baktar)    1日1回昼食後
 *抗菌剤(antimicrobial agent;antibacterial agent)、防カビ剤(fungicide)
  ★副作用:白血球減少、血小板減少等
  ★メソトレキセート(Methotrexate)剤使用前後各2日間は服用中止する。ルンバール(髄注:intrathecal injection)で使用時は中止の必要はないらしい。

・ミコシストカプセル(Mycosyst) [100mg]×2 caps、1日1回夕食後
 *抗菌製剤、防カビ剤、深在性真菌症治療剤(シオノギ)
  ★本剤との併用で、ビンカアルカロイド系抗悪性腫瘍薬等の血中濃度が上昇する事がある。

【頓服薬】
・ロキソニン錠(Loxonin) [60mg]   頓服、1回1錠
 *成分名:ロキソプロフェンナトリウム
 *解熱鎮痛消炎剤

・ピリナジン(Pyrinazin) [0.5 g]     頓服、1回1錠
 *成分名:アセトアミノフェン(acetaminophen)
 *非ピリン系解熱鎮痛剤

【点滴薬】
・ペントシリン(Pentcillin)         注射用2g
 *一般名: ピペラシリンナトリウム(Piperacillin Sodium)
 *ペニシリン系(penicillins)、抗菌剤
  ★生食100mlにタゾシンも入れ、約一時間かけて点滴。
  ★1日3回、9時、15時、22時(夜間の分だけ4/17より21時に変更)点滴

・タゾシン(Tazocin)       静注用2.5g
 *一般名: タゾバクタムナトリウム/ピペラシリンナトリウム(tazobactam sodium/piperacillin sodium)
 *セフェム系(cephems)、抗菌剤。β-ラクタマーゼ阻害剤配合抗生物質。
  ★生食100mlにペントシリンも入れ、約一時間かけて点滴。
  ★1日3回、9時、15時、22時(夜間の分だけ4/17より21時に変更)点滴

・注射用硫酸アミカシン(Amikacin Sulfate for Injection) 400mg
 *アミノグリコシド(aminoglycoside)系抗生物質製剤
  ★生食100mlに入れ、約一時間かけて点滴。

【その他の薬】
・酸化マグネシウム(magnesium oxide)    適宜( ~3回/日)
 *便秘症治療薬。制酸剤。便を柔らかくする。

・強力ポステリザン軟膏 (Posterisan)   適宜
 *肛門(anus)ケア用の軟膏。注入または塗布する。
 *『強力』と書いてあるものはヒドロコルチゾン(hydrocortisone)が入っている。
 *糖質副腎皮質ホルモン.抗炎症薬(anti-inflammatory drug)

2006-05-19 (金) Aコース使用薬剤

 Hyper CVADコース(Aコース)の2回目であるが、ここで使用される薬剤を、先生から訊いた話、本やネットで調べた内容等から簡単にまとめてみる。今回も使用する薬剤の量はBコース同様、私の身長[cm]、体重[kg]から体表面積[sqm]を割り出して計算される。

・ エンドキサン(endoxan)……シクロホスファミド(cyclophosphamide)。アルキル化剤(alkylating agents)、抗悪性腫瘍剤(anti-malignant tumor agent)、抗癌剤(anti-tumor agent)
 ★副作用に出血性膀胱炎(hemorrhagic cystitis)、間質性肺炎(interstitial pneumonia)・肺線維症(pulmonary fibrosis)、心筋障害・心不全(cardiac failure;heart failure)。

・ オンコビン(Oncovin)……一般的名称:硫酸ビンクリスチン(vincristine sulfate)。ビンカアルカロイド(vinca alkaloid)、抗悪性腫瘍剤、抗癌剤。
 ★副作用に末梢神経障害(neuropathy)や手足の先がジンジンしびれる感じ。麻痺性腸閉塞(paralytic ileus)・便秘(constipation;obstipation)、難聴(hearing loss)、脱毛(alopecia)、その他。
 ★深在性真菌治療薬(ミコナゾール等)等と併用すると本剤の作用を強める事がある。

・ アドリアシン(Adriacin) ……一般的名称:ドキソルビシン塩酸塩(doxorubicin hydrochloride)。アントラサイクリン(anthracycline)。抗腫瘍性抗生物質。抗癌剤。
 ★蓄積毒 (summation toxin) 性、強い骨髄抑制がある。副作用に心毒性・心筋障害・不整脈(arrhythmia;pulsus irregularis)、腎障害(nephropathy)・肝障害(hepatopathy)、吐き気(nausea)、唇・舌・手足のしびれ(numbness)

・ メソトレキセート(MTX:Methotrexate)……葉酸代謝拮抗薬(folate metabolism antagonist)、抗葉酸(antifolate)。
 ★副作用に腎不全(renal insufficiency、腎機能不全;renal failure)、口内炎(stomatitis)、肝障害、肺炎(pneumonia)、粘膜障害に注意が必要。

・ キロサイド(Ara-C:Cylocide)……急性骨髄性白血病の中心的薬剤。抗ピリミジン。
 ★中枢神経毒。大量投与時に、小脳失調(cerebellar ataxia)の恐れあり。その他、副作用に下痢(diarrhea)、アレルギー(allergy)( 発熱(pyrexia、fever)、発疹(exanthema;eruption))、心不全、結膜炎(conjunctivitis)、脱毛。

・ ウロミテキサン(Uromitexan) ……一般的名称:メスナ注射液。エンドキサンの解毒剤(antidote)。

・ デカドロン(Decadron)……一般的名称:リン酸デキサメタゾンナトリウム。副腎皮質ステロイド剤、副腎ホルモン剤。

・ プレドニン(Predonine)……ソル・メドロール(Solu-medrol)より弱いステロイド(steroid)。免疫抑制作用がある。

・ カイトリル(kytril)……吐き気止め。

・ メイロン(Meylon)……尿をアルカリ化(alkalization)する。MTXを体外へ排出し易くする(薬物中毒の際の排泄促進)。

・ ソルデム(Soldem)3A……水分

・ ブドウ糖液

2006-05-19 (金) Aコース(2回目)開始 01日目 MTXのルンバール

 今日からHyper CVAD (Aコース)の2回目の治療開始である。

 指先しびれ、腰痛(lumbago;backache)少々。少し血便(bloody stool)が出る。肛門(anus)の入り口あたりが切れているのか便に鮮血が付いてくるので、ポステリザン軟膏(Posterisan)でケアをしておく。悩んでいるのが月経(menstruation;menses)である。5月6日に始まり、通常より経血量(menstrual blood loss)が多くて戸惑っていたら、高熱を発した時一旦止まり、2日後再開したまでは良かったが、いつまで経っても極微量ながら月経血?が続くのである。KB先生に相談してみると、「『婦人科』で診て貰いますか?」と言われた。『婦人科』など行った事が無いし、何だが嫌なのでしばらく我慢して様子を見る事にする。

 採血結果、白血球(WBC;white blood cell) 3,000と水曜日より更に自力で増えていた。血小板(PLT:platelet)も倍近く増え、これで先生が言われていた次の治療に移る目安(WBC 2,500~3,000以上、血小板8~10万以上)は十二分にクリアしたと思え、少し安心感がある。

 Aコースは11時から開始予定なので、またしばらく使えなくなるシャワーを浴びて、治療の点滴をベッドに座って待っていたのだが、何故か開始が遅れ、待っている緊張の余りまた疲れてしまい、ベッドに横になって待つ事にした。昼前ようやくTNB先生とKN先生が点滴等を持って来られた。先ず、2本あるIVHカテーテル (intravenous hyperalimentation catheter、中心静脈カテーテル)の1つを側管付きのカテーテルに変えられてから、カイトリル(Kytril)の吐き気止めを静注(intravenous injection)され、次いでステロイド(steroid)のデカドロン(Decadron)1時間、抗癌剤(anti-tumor agent)のエンドキサン(endoxan;cyclophosphamide)1時間と、エンドキサンの解毒剤(antidote)であるウロミテキサン(Uromitexan)の24時間持続点滴の計3つに繋がれた(いずれも11時開始予定のもの)。いよいよAコース2回目が開始された。13時過ぎに1時間点滴が終了すると、ソルデム・メイロン(Soldem・Meylon)の5時間点滴に繋ぎ変えられた(これは12時開始予定のもの)。

 また今日から尿回数チェックを主な点滴が終わる24日頃迄続ける事になる。蓄尿、及び計尿は、今回はしなくて良い。実は、初日にある一日分の蓄尿は特にその成分を検査する為にある訳ではなく、どちらかと言うと一日の尿量(urine volume)が知りたい(十分量出ているかどうか)だけの事だと知り、また、毎回カップに採っておおよその量を記録する計尿も抗癌剤等の点滴によって尿の出が悪くなる人もいるので、それを知る為だけのもの(尿量が少なくなった場合、腎機能(renal function)悪化を想定してすぐに対処出来る様にしている)と知り、「尿回数は記録します、もし尿の出が悪くなれば報告しますので、この余りにストレス(stress)の多い蓄尿と計尿は止めにして下さい」と懇願した結果、お許しが出たのだ。日頃、私が治療予定表もしっかり見てチェックしているし、色々な記録も細々と付けている事から許可されたみたいだった。しかし、何事も言ってみるものだ。

 髄注(intrathecal injection、ルンバール)は、前回のAコースの時は3日目と9日目にあったのだが、今回は初日(金曜日)と7日目(木曜日)にルンバールの予定となっている。ルンバールの実施日が違っても良いのかとKN先生に聞くと、ナースの多い平日に行ないたかったというのと、第1日目と7日目でも、第3日目と9日目に行なってもルンバールの場合は治療プログラムに影響が無いのだそうだ。今日はメソトレキセート(MTX:Methotrexate)のルンバールで、午後14時半よりTNB先生の立ち会いの下、KN先生によって病室のベッド上で行なわれた。今回のルンバールも水曜日のマルク(骨髄穿刺;bone marrow puncture)同様、麻酔(anesthesia)の効きが悪かったのか、背中に針を挿された痛みをずっと感じ、気持ち悪く、涙が出た。また、ルンバール直後、いつもの指のしびれ(numbness)が全体にきつくなった様に感じた。施術後、頭痛(headache)防止の仰向け安静を長めにとっていたが、夜、立った状態でくしゃみ(sneezing)が出たら、ガン!と頭痛がし、その後も少々頭痛が続く。 

 21時に再度吐き気止めのカイトリルの静注後、抗癌剤のエンドキサンの点滴が1時間あって、24時間持続点滴以外の本日の点滴は終了する。明日、明後日とルンバールを除く全く同じ点滴が繰り返される。

【血液検査結果】5/19
WBC(白血球数) 3,000 [/μl]、HGB(ヘモグロビン) 8.9 [g/dl]、PLT(血小板数) 223,000 [/μl]、網赤血球数(reticulocyte) 3.7 [プロミレン]、好中球(Neutrophil) 43.0%、リンパ球 12.0%、単球(Monocyte) 43.0%GOT 21 [IU/l]、GPT 23 [IU/l]、LDH 210 [IU/l]、γ-GTP 101 [IU/l]、CRP(炎症反応) 0.5 [mg/dl] 、好中球数1,290[個]

2007-06-03

2006-05-18 (木) Bコース(1回目)24日目 外出

 血圧98-68、36.9℃。指先しびれ少々、今朝は腰痛(lumbago;backache)も少しきつい。外出許可が出ていたので、シャワーを浴びてから荷物をまとめ、タクシーで帰宅した。母と昼食後、ビール等を飲みながら、ひたすら色んなお話をして過ごす。

  外出許可だったので21時にタクシーを呼んで、消灯(22時)間際の病院へ戻るが、今回の外出はかなりのストレス解消(リフレッシュ)になった。

  いよいよ明日から、また次の治療が開始される。

2006-05-17 イソジンの効能

 かつて初期の歯槽膿漏(alveolar pyorrhea)と言われた事があった。その時は歯磨き指導を受け、熱心に歯磨きをし、随分改善したのでこの状態を維持する様にと言われたのだが、どんなに磨いても、一部歯茎(gum;gingivae)が少しだけ腫れている(ふくれている)部分があり、改善させる事が出来なかったので、私の場合は歯並びも悪いのでここまでが限度かなぁと思っていた。

 ところで入院してからはずっと感染(infection)予防にと、イソジン(Isodine)で小まめにうがい(gargle)をしてきていた。その為、歯がイソジンの茶色に少し染まってくるほどになってきている。そして最近、例の歯茎の小さな腫れがかなり消失しているのに気が付いたのである。いつもと同じ様に歯を磨いてきたので、違いはイソジンのうがいという事になる。口内炎(stomatitis)予防のイソジンの殺菌作用(bactericidal activity)で、歯茎の腫れも改善したのではないかと思うと、何だが嬉しいおまけ?である。その真相は?謎?であるけれど。。。

2007-06-02

2006-05-17 (水) Bコース(1回目)23日目 マルク 寛解

 血圧91-58、脈拍55、36.8℃。今日も月経(menstruation;menses)血があった??今回はいつまで経ってもなかなか終わらず、ごく少量だが経血が続く。やはり抗癌剤(anti-tumor agent)等で普通の体とは違ってしまっているのかもしれない。

 今日はマルク(Mark:骨髄穿刺;bone marrow puncture)があるので、その前にシャワーを浴びておく。シャワーの許可が出ている間は眼一杯シャワーを使って垢を落としておこうと思う。

 10時半よりKN先生によるマルクがTNB先生立ち会いの下、行なわれたが、今回は非常に痛かった。『表面の麻酔(anesthesia)』は効いたが、『骨側の麻酔』が効いていなかったのではと思える感じ。針が刺されて骨髄液(bone marrow aspirate)が抜かれている間中、気持ち悪く辛かった。これからマルクは各治療コースを始める前に毎回行なわれる事になるのだが、今日は寛解(remission)宣言をして貰えるかどうかの緊張の検査でもある。

 恒例の嫌な儀式(マルク)を終え、夕刻TNB先生から結果説明があった。結果はフローサイトメトリー(flow cytometry)という検査では悪い細胞は0.01%(1万分の1個)レベルになったという。抗癌剤(anti-tumor agent)はよく効いているとの事で、ようやく寛解宣言をして貰う。血液の結果は、HGB(hemoglobin;ヘモグロビン)の上がりは悪いがPLT(platelet:血小板)も増えているし、網赤血球数(reticulocyte)が1.2のまま伸び悩んでいるが、単球(Monocyte)が34%と増えている事から、WBC(white blood cell;白血球)ももっと増えると思われるので、金曜日から次の地固め療法(Aコース)に移る事にしたと言われ、予定表を貰った。Aコースは入院時、最初に受けた治療と同じで、それが終わればまたBコースになり、A&Bコースを合計4回(Totalで8コース)こなさなければならない。今でようやく治療の4分の1が終わった事になる。

 金曜から治療開始ともう少し早く知っていれば、今日も外泊出来る所だったのだが、許可を取り損ねてしまったので、明日外出許可願いを出してみた。夕食後は親姉妹やYちゃん宛に寛解の報告メールを作成。やっと大きな関門を1つクリアした気分である。少し 嬉しい。

※追記:後に知った事だが、先生方としては、本当はフローサイトメトリーで0個のレベルまで白血病細胞(leukemia cell)を叩きたかったらしい。更に言うならば、最初のAコースでそれを願っていたらしい。そうなる患者の方が、予後(prognosis;consequence)が良いからだそうだが、この時の私はそこまで詳しくは知らなかったので、予定通りに先生の言われていた分子レベルでの寛解になった、成績優秀であると単純に喜んでいた。

【血液検査結果】5/17
WBC(白血球数) 2,700 [/μl]、HGB(ヘモグロビン) 8.4 [g/dl]、PLT(血小板数) 125,000 [/μl]、網赤血球数(reticulocyte) 1.2 [プロミレン]、好中球(Neutrophil) 52.0%、リンパ球 12.0%、単球(Monocyte) 34.0%
GOT 15 [IU/l]、GPT19 [IU/l]、LDH 182 [IU/l]、γ-GTP 90 [IU/l]、CRP(炎症反応) 0.9 [mg/dl] 、好中球数1404[個]

2007-06-01

2006-05-16 (火) Bコース(1回目)22日目 帰院

 昨夜ワイン等を飲んだせいもあってか、今回もグッスリとよく眠る事が出来た。今日はなんと3回もしっかり便通(bowel movement)があり、おなかもスッキリした。ちょっと気になるのは、一回目の便通時、肛門(anus)が少し切れたのか、あるいは月経(menses)血なのか、少し血が出ていた事かもしれない。

 昼は久々に大好物のラーメンを作り、母と一緒に食べる。病院ではラーメンは出てきた事が無い。家の仕事や母の雑用等を出来る範囲で片付けた後は、母と今日もワイン等を飲み、一杯お話をして過ごす。

  家で夕食を済ませた後、またYちゃんに送って貰い、20時過ぎに帰院する。一泊しか許可されなかった為、帰院時刻は出来るだけ遅めにしておいた。21時体温は36.7℃で発熱無し。

2006-05-15 (月) Bコース(1回目)21日目 外泊許可出る

 血圧96-62、脈拍52、36.7℃。指先しびれと腰痛(lumbago;backache)少々。体力維持の為と思って始め、約2週間続けていた朝一番のベッドの上での自主体操は少し腰に負担がかかり過ぎる様なので止める事にする。また、日曜日はお風呂が無い日だったので、土曜日に続いて今朝もナースに予約をして貰い、シャワーを浴びる。

 ペントシリン(Pentcillin)&タゾシン(Tazocin)の点滴は9時からの一回で終了となる。これで全ての抗生剤(antibiotic)の点滴も終了となった。

 採血の結果、白血球(WBC;white blood cell)も2,200に増えたという事で、一泊限りの外泊許可(exeat;overnight)が出たので、昼食後、いそいそと荷物をまとめ、幼馴染のYちゃんに迎えて貰い、お願いしてミニ新緑ドライブをしてもらって、午後遅くに帰宅した。先生からは植物を触る事も控える様に(白血球数が少ない時は禁止)言われているが、庭木が伸び放題になっていたので少々剪定をし、丁度きれいに咲いていたバラは切花にして、1日遅れの母の日のプレゼントとして母の部屋へ持って行き、久々に母と缶ビールで乾杯をした。家に帰るとホッとする。

【血液検査結果】5/15
WBC(白血球数) 2,200 [/μl]、HGB(ヘモグロビン) 8.5 [g/dl]、PLT(血小板数) 93,000 [/μl]、網赤血球数(reticulocyte) 1.2 [プロミレン]、好中球(Neutrophil) 67.0%、リンパ球 12.0%、単球(Monocyte) 21.0%
GOT 11 [IU/l]、GPT20 [IU/l]、LDH 157 [IU/l]、γ-GTP 96 [IU/l]、CRP(炎症反応) 1.7 [mg/dl] 、好中球数1,474[個]