2007-04-29

2006-04-20 (木) Aコース(1回目)24日目 久々のシャワー

 昨日の血液検査で白血球(WBC;white blood cell)が1,000になったので、やっと「シャワー可」の許しが出た。そこで早速ナースに予約を取って貰った。この病院では感染を恐れて湯船に浸かる事はNGだが、上から下へ水が流れ落ちる形のシャワーのみ許可されている。また私の様な血液腫瘍科の患者と介助が必要な患者は浴室掃除後の午前中に一人ずつ順番に風呂場を使用出来る事になっている。1人30分で使用出来るので、頭髪が抜けてしまって惨めな姿でも他人の眼を気にせずに使えるのが有り難い。やはり鏡で見る自分の姿はいくら治療の副作用と言われ様が髪は必ず生えてくると言われ様が、認めたくないものがある。

 予約時間ちょっと前に、ナースに胸のCVカテーテル(central vein catheter:中心静脈カテーテル)部の防水をして貰う。点滴でお世話になっているCVカテーテル先端の管の部分を胸の挿入部辺りでクルッとひとまとめにして、その上を水が浸入しない様に大きな透明な防水シールで覆いながら胸に直接貼っていくのである。右胸の鎖骨下 (subclavian)のCVカテーテル挿入部にこんもりと小さな山が出来る形になる。ナースは「男性の患者さんは胸が平面的なのでシールが貼り易いのですが、女性の患者さんはどうしてもバストがあって立体的なので、隙間無くシールを貼るのが難しいですね」という。

 そして昼頃、ようやく久々のシャワーを浴びる事が出来た。情けない量になったとはいえ髪が残っているので、石鹸でついでに洗髪もする。温タオルで身体を拭くのと違って、シャワーはとても気持ちが良いし、楽だ。気分よく戻ったら昼食が置いてあった。今日は麺類の日であった。のびてぬるくなってしまったうどんの昼食を採る事となる。あちゃ。

 しかし、余りに気持ち良かったので、ちょっと浮かれて、砕けた遊び口調でメール文をサラサラッと書く。以下にその文転載。
『今日はやっとシャワーを浴びても良い許可が出たんで、久々にシャワーを浴びたんだぜ! いつもはどうしてるって?! 温タオルだい!! それで喜び勇んで脱衣所へ行き、早く浴びたいと焦っていたもんで、頭にかぶりもんしてるの、すっかり忘れて風呂場へ入り、鏡を見て慌てて脱衣所へ置きに行ったんやけど、その後が悪い。。。シャワーを顔から浴び様としたらメガネが邪魔をして・・・って言うか、メガネかけていたのね。ずぶ濡れになったメガネを台の上へ置いて気を取り直してシャワーを顔に浴び、両手でこすろうとしたら、なんとマスクをしていたんだぜ! 自分でも笑ってしまったぜ♪ ほんで、久々ちょっと人間に戻れたって感じになったね。胸にCVカテーテルなるものをつけていると、こういう時、非常に不便を覚えちゃうねぇ。ま、しゃーないか。』

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