2007-04-14

2006-04-13(木) Aコース(1回目)17日目 心臓超音波

 のどの痛さ、指先と舌のしびれは昨日と同様で軽頭痛(headache)がする。

 朝食後、9時から予約されていた心臓超音波(心エコー法:echocardiography)に行く。心エコー受診は初めてで、何されるのかと不安だった。まだ白血球(WBC;white blood cell)が少ないのでマスクをして病棟から離れた一般外来の人も来る検査室へ行く。上着を検査着に着替え、カーテンで仕切られた薄暗いスペースにはいると機器とパソコンモニター、ベッドがあり、PCモニター画面を背にしてベッドに横向きに寝てバスタオルをかぶせられた上で心臓の辺りにジェリーみたいなものを塗られ、エコー器具をグッと押し付けられ、検査された。ぐりぐりと場所をさぐられる感覚が、非常に不愉快で、器具を押し付けられている所がなんとも不快に痛く、いつまで続くのかと我慢するのが辛かった。ずっと沈黙の中、検査が続き、どうなっているか全然説明もなくされているのも嫌だったが、ベッドの端に座って検査している男の先生とお尻が軽くくっつけられているのがどうしても不快だった。やっと検査が終わると、ティッシュBoxを渡され、塗られたジェリーを拭き取ったら病室へ帰っても良いという事だった。髪の毛も急に抜け落ちて、いよいよ病人らしくなってしまって、何ともむなしい気持ちで一杯になる。

 心エコーがあったので今日一回目の抗生剤(antibiotic)の点滴は9時45分から開始された。いつもどおり、1日3回。そして15時に白血球を増やすノイトロジン(Neutrogin;G-CSF)注射もいつもの通りあった。心エコーの結果は、後で担当医の先生が異常なかったそうだと報告してくれる。確かこの心エコーは、私が初めてルンバールを受けた時 に訴え、その後時々起こった奇妙な胸のあたりの痛みみたいなもの(どうやら私特有の反応だったらしい)に対して、念の為、心臓も見ておこうといっていた検査だと思う。

 朝、KB先生が珍しく学生2人を連れて診に来られた。「KB先生回診(round)ですか?」とつい聞いてしまう。医療現場を見学させているという。いつも問診(inquiry)だけなので、別にかまわないが、なんとなく檻の中の動物って気分?  しかし、学生は右も左も分からない様な感じでピヨピヨとKB先生の後をついて回っている様子が微笑ましかった。

 昨夜また東京より来てくれた長姉が、母のヘルパーさんであるHさんを連れてきた。母は彼女を介護保険とは無関係の時給で雇っているのだが、私が何かして欲しいことがあったらHさんにも頼めばいい、と言ってくれている。とてもありがたいが、踏ん張れる所まで頑張れる所まで、出来るだけ迷惑をかけない様にしようと、やはり思ってしまう。私が母にしてあげられなくなった色々な仕事も一杯あるのに、この上私の為に母のヘルパーさんの時間まで割くなんて申し訳ないし、そんな事は出来るだけしたくない。

 Hさんはとても優しい気さくな人で、かつてご自身の母親も介護した経験がある為、動きが不自由になってきた母の気持をよく理解してくれる人でもある。彼女は私の入院直前に交通事故で鎖骨骨折(fracture of clavicle)して入院していた。お見舞いの挨拶メールを出した私がまさか緊急入院してしまうとは、その時は思ってもみなかったので、なんだかこうして会うと不思議な気分になる。髪は殆んど抜けてしまったので、今回、母が昔使っていたカツラ(鬘:wig;hairpiece)を家から持ってきてもらった。今はタオルを頭部に巻いたスタイルにしているが、前髪と後ろ髪がタオルの端から少々覗いているので毛が抜けてしまった様には見えないと言ってくれる。編み物上手なHさんに毛糸の帽子を編んで下さいとお願いした。

 長姉は今回、インターネット(internet)のカード(card)を入手して持ってきてくれたので、ようやく病室でノートパソコンのインターネットとメールが使える環境になる(病院には使えるかどうかの許可は得ている)。

 3月分の入院費の請求書が来た。5日間なのだが、3割負担で11万円を超えたので想像より高くて驚いてしまった。今後どれ位かかってしまうのだろうか・・・金銭面でも大変な病気になってしまったと、改めて考えさせられてしまった。

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