今朝は朝一番で咽頭スワブ(throat swab:咽頭ぬぐい液)というのがあった。のどの痛みは唾を飲み込むのもつらくなってきている。そこでのどに細菌がいないか調べる為、長い綿棒でのどの奥の粘膜をこすり取って検査するものらしい。その他の症状としては頭痛(headache)、37.4℃の微熱、指先がしびれ(numbness)。昼過ぎになるとしびれがきつくなってきた気がする。唇や舌先もしびれている感じがする。抗癌剤(anti-tumor agent)のオンコビンの副作用か。
採血のたびにナースが来てくれるのも悪いと思い、今朝は自分からナース詰め所の一角にある処置室へ行く。今日は4本だという。血を見ない様に、リラックスする様にと気をつけていた。しかし、入院以来、検査と言っては血をしょっちゅう採られるし、やれ骨髄穿刺(マルク:Mark;bone marrow puncture)だ、CVカテーテル(catheter)挿入だ、昨日も(2度目の)ルンバール(Lumbal:腰椎穿刺)だと針を刺されて痛い事ばかり・・・嫌だなぁ~という思いがよぎったら、また気が遠くなって目の前が真っ暗になり、ふぅっとぶっ倒れてしまった。またまたナースがわらわらと寄ってきて車椅子に乗せられ、どこかで名前を呼ぶ声がし、また気が遠くなり、引きずり込まれる様にして部屋に運ばれ、ベッドにどうやって戻ったか、映像が途切れ途切れ、足を高くしてとか、遠くで私の名を呼びかける声が聞こえたり、心電図(electrocardiogram;ECG)だ・血圧(blood pressure;BP)だと大騒ぎになった。
夕刻TS先生来て曰く、私が2度も採血でぶっ倒れてしまったので、今後採血は病室までナースに来てもらうことにしたという。朝の採血時は寝て待っている様に言われた。なんとも面目ない気分だが、ぶっ倒れて迷惑かけるよりはここは甘えた方が良いのだろう、と思う。
各先生方は日に1~2回、ばらばらで診に来てくれる。特に、えらくべっぴんさんの女性研修医のKN先生は一日に2~3回は様子を診に来てくれ、血液検査の結果を患者に報告する係らしく、結果表を持って説明して行ってくれる。採血の結果、血小板(PLT:platelet)が低かったので今日輸血(blood transfusion)するという。また、炎症(inflammation)が身体のどこかで起こると顕著に上昇するCRPという値が6.9と高かった(0.2以下が正常値)為、抗生剤(antibiotic)の点滴も開始するという。その為の血液検査が必要といわれ、更に2本も採血されてしまった!! 感染(infection)を起こしている時CRPが高値になるが、この時、血液にも菌がいないかを調べるらしい。1本は腕から末梢血(peripheral blood)として通常の採血同様注射針を使って採られ、もう1本は、いつもは点滴液を入れているCVカテーテルから静脈血(venous blood)として採血された。しかもカテーテル(血管に挿入されている管)内は普段使用してない時はカテーテル内の液が凝固しない様にとヘパリンナトリウム(Heparin Na )という液で満たされているので、体内から純粋に静脈血だけを採取する為には先ず静脈血がカテーテルを通って注射器に達するまで十分に引き、これはヘパリンと血液の混じった液として廃棄する。次に改めて新しい注射器に替え、静脈血を採取する、という方法であった。カテーテルからの採血の唯一の利点は、ロスは多いが針を刺されることが無いので痛くない点だろう。今日は血に祟られている気がする。
この採血の後、11時半よりKN先生が抗癌剤(anti-tumor agent)のオンコビン(Oncovin)を胸のCVカテーテルから注入し、ステロイド(steroid)のデカドロン(Decadron)の点滴(一時間)を繋いで行かれた。今朝はおかずのみ食べたが、今日の抗癌剤でまた食欲が落ちるかもしれないと思い、昼と夜は極力食べる様に頑張った。
午後一番で第一回目抗生剤の点滴(1時間)が開始され、終了すると次は血小板の輸血をしてもらいながら、ナースに洗髪をしてもらう。脱毛はまだ始まっていない様だ。22時からは本日2回目の抗生剤点滴が開始された。この抗生剤はペントシリン(Pentcillin)&タゾシン(Tazocin)で、明日からは1日3回点滴していくらしい。この抗生剤が効いたのかどうかは分からないが、夜、のど痛や微熱が軽減した。
ナースからの話で、部屋を4人部屋へ移動させられるかもという話がナースから出た。ショック!!よりによって髪の毛が抜ける頃に戻らねばならないのか。。。夜よく眠れず。2時間ほど眠ったか、しかしまた眠れなくなったので、寝るのをあきらめ、起きてパソコンで調べ物等をする。
【血液検査結果】
WBC(白血球数)200 [/μl]、HGB(ヘモグロビン) 7.4 [g/dl]、PLT(血小板数)18,000 [/μl]、好中球(Neutrophil) 2.0%、芽球(Blast) 1.0%、リンパ球 95.0%、好酸球(Eosinophil) %、骨髄球(Myelocyte) 1.0%
LDH 218[IU/l](基準値内になる)、γ-GTP 164 [IU/l]、CRP(炎症反応) 6.9[mg/dl]
2011/03/ 13 (日) 東北関東大震災、献血のご協力を!
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マグニチュード
9.0、世界史上4番目という未曾有の大地震が東北・関東地方で起こり、甚大な被害が出ており、大津波による、目を覆いたくなる様な被害には、ただただ、被災者の皆様のご無事を祈る他ありません。
・ 震災直後の日本全国の震度(気象庁)
・ 三陸沖津波観測情報(気象庁3月11日15時25分)
・ ...
13 年前
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