2007-04-10

2006-04-09(日) Aコース(1回目)13日目 ノイトロジン(G-CSF)開始

 抗生剤(antibiotic)が効いてきたのだろうか? のど痛はほぼ解消した。今日は3食しっかり食べることが出来た。多分体重((body) weight)減少も止まった様に思う。この抗生剤の点滴は今日も1日3回ある。指先のしびれはごく少々、頭痛(headache)も少々あり。また、昨日夕刻から始まった月経(menstruation;menses)の経血量(menstrual blood loss)は非常に少ない。いつもなら最初の1、2日目は量が多いのだが・・・やはり、通常とは違う状態になってきているのだと実感する。一日のかなりを寝て過ごす。また今晩より、ミコシストカプセル[100mg](防カビ剤)の服用再開となる。

 ステロイド(steroid)のデカドロン(Decadron)点滴は今日も11時頃から約1時間ある。デカドロンは今回の治療ではB cells(B細胞)にアポトーシス(Apoptosis:細胞自滅)を起こさせているのだという。イメージが沸かないのでその機構はよく理解出来なかったが、私の病気はB細胞の急性リンパ性白血病(acute lymphocytic leukemia;ALL)と聞いていたので、アポトーシス(※)という、身体に負担の無い、炎症を起こさない様な形で、病気になってしまったB細胞(bone marrow derived cell:Bリンパ球,Bセル;B lymphocyte)を除去しているのだろう、と想像している。どうなのだろうか?

 今日から白血球(WBC;white blood cell)を増やす注射ノイトロジン(Neutrogin)(第1回目)を開始するという。ノイトロジン、又はG-CSFと言う時もあった。白血球のうちでも好中球(Neutrophil)を増やす注射で、赤血球(RBC:red blood cell)や血小板(PLT:platelet)を増やす事は無いと説明してもらう。化学療法(chemotherapy)では病気の白血球、即ち白血病細胞(leukemia cell)を殺す為、残っている正常な血球も一緒に殺してゆき、白血球(WBC;white blood cell)数がほぼ最低になる頃にこのノイトロジン(G-CSF)を注射し始め(毎日注射するという)、病気の白血病細胞が再び増えてくる前に、正常な白血球をいち早く増やす手助けをするのだそうだ。こうして増やした白血球の中に、入院時よりははるかに少なくなっただろうが、白血病細胞がまだ残存している事が考えられる為、ある程度増えたら、次の化学療法に入り、再度血球を殺す抗癌剤治療をし、同様に白血球数がゼロに近づいたらノイトロジン(G-CSF)の注射を開始する、という繰り返しになるそうだ。この繰り返しで最終的に白血病細胞を限りなくゼロにするのがこの化学療法の第一の目標である。と、こんな感じに先生の説明を理解したのだが、あっているかなぁ。

 幼馴染のYちゃんが来てくれる。昨日電話で口喧嘩してしまった母からの手紙をことづかってきたという。素直な気持ちになれず、また口論になったりする方が治療の妨げになると思い、読まずにテーブルの上にしばらくそのまま置いておく事にした。

※ アポトーシスとは、オタマジャクシがカエルになる時、尻尾が消えて無くなる現象に例えられる事が多いが、炎症を起こしてしまう壊死という形ではなく、細胞が自ら死んで不要になった部分を取り除く現象といったら分かってもらえるだろうか。

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