2007-08-26

2006-07-19 (水) キシロカインビスカス 

 『キシロカイン(劇)ビスカス(Xylocaine Viscous) 経口表面麻酔剤100ml』が処方される。塩酸リドカインビスカスとも言うらしい。経口表面麻酔(oral surface anesthesia)剤で、今回は肛門痛を和らげる為にと処方された。

 見た目は透明でほんの少し粘度のある液体で、たっぷり付け様とするとすぐに流れてしまう位ゆるい粘度である。販売名の中のビスカス(Viscous)は『粘性の』という意味がある。少し甘い様な匂いがする液体だが、金属を侵す性質がある為、金属器具は使用しないのが望ましく、専用の小さなプラスティックスプーンが箱の中に入っている。使用した感じは液が冷たかった、或いは患部が腫れて熱を持っていたせいもあるのかもしれないが、ひんやりとして少しスースーする成分が入っている気がした。

 今回は肛門痛の緩和と言う事で、ナースが『ディスポーザブルRDガーゼ』というものを持ってきてくれ、これに液を垂らして患部に当てたら良いだろうと渡して貰った。

 経口(oral)と書いてあるだけあって、内視鏡検査、咽喉頭・食道部の麻酔、胃部麻酔等に飲み込んだり、口腔内麻酔では口腔内に広げたりして使用するらしい。説明書には経口投与時の諸注意が書かれていた。この瓶と添え箱に書いてある事等を以下に抜書きしておく。

・ 成分・含量: 塩酸リドカイン20mg/ml
・ 添加物:メチルパラベン、プロピルパラベン、サッカリンNa、CMC-Na、pH調整剤、香料
・ 劇薬(dangerous drug)、指定医薬品、室温保存。
・ 製造販売元:AstraZenecaグループ

※ 万が一、ショック様症状が起こった場合は、直ちに人工呼吸(artificial respiration)、酸素吸入等を実施する事と、説明書とは別に箱と瓶のラベルに注意書きがあった。主に経口投与時の注意と思われる。
※ 作用機序は、塩酸リドカインは神経膜のナトリウムチャンネルをブロックし、神経における活動電位の伝導を可逆的に抑制し、知覚神経(sensory nerve)及び運動神経(motor nerve)を遮断(blocking)する局所麻酔(local anesthetic)薬である。
※ 麻酔効果・作用時間は、塩酸リドカイン(Lidocaine hydrochloride)の表面・浸潤・伝達麻酔効果は、塩酸プロカイン(Procain hydrochloride)よりも強く、作用持続時間は塩酸プロカインよりも長い。

 私の場合は塗り薬として使用する様にと貰ったが、劇薬なのに飲んで使用する事もあると知り、ちょっと驚いて、劇薬の意味を調べてみると、『毒薬に次いで危険性の高い薬物』とある。しかし落ち着いて良く考えてみると、化学療法(chemotherapy)で点滴されている抗癌剤(anti-tumor agent)も劇薬である。薬は使用量が大変重要で、適正な量を使うからこそ薬としての威力を発揮しているという事なのだろうと、認識を新たにした。

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