2007-08-14

2006-07- 13(木) 最近の眉とまつ毛 

 この2~3週間の眉とまつ毛の様子についてまとめてみる。

 6/17はケモ(化学療法:chemotherapy)も中盤、全8クール(Kur)あるうちの4クール目で、Bコースの2回目(day8)である。最近、眉毛(eyebrow)もまつ毛(eyelashe)もかなり抜けて、スカスカの、情けない状態になってきた。

 6/24、Bコース2回目の15日目で、入院90日目(3ヶ月)である。まつ毛は右の上目蓋に長いのが2~3本残っているのみで、長いまつ毛は全て抜けてなくなっている。中くらいと非常に短毛のまつ毛がまばらに生えて残っている。短毛のまつ毛はもしかするとケモ(化学療法:chemotherapy)とケモの間の回復期に新しく生えてきたまつ毛かもしれない。眉毛はかなり全体的に薄くなり、貧相になってきた。まつ毛は抜ける時、よく眼の中に落ちてくる事が多く、困る。

 7/5、入院101日目で、Aコース3回目が始まった。この日、まつ毛は一本抜けてとうとう左下目蓋に1本、右上目蓋に1本だけになってしまった。それにしても抜ける時のまつ毛は何故か皆、目尻側に横向きに倒れて行き(寝そべって行き)、挙句の果て、力尽きるかの如く眼の中に抜け落ちる率が高い。その為、目の中のまつ毛を取り除くのに毎回苦労する。

 7/8、左下目蓋に一本だけ残っていた長いまつ毛が抜けて目の中に入ってしまう。これで長いまつ毛は右上目蓋に1本のみとなった。後は、ごく短毛が少々生えているだけである。

 7/13、Aコース3回目の9日目、最後まで残っていた長いまつ毛1本がとうとう抜けてしまった。

 現在薄い布製の帽子をかぶっているが、何かの折に壁にもたれようとした時、頭が壁にゴツンと当たり、ひどく痛くて驚いた事があり、髪の毛は自分の想像以上に頭部を守るクッションの役割もしていたのだなぁと改めて感心している。その他、最近気が付いたのだが、薄くなったが眉毛がまだ少々残っているのに対し、まつ毛はごく短毛以外、全て抜けてしまい、驚く事に鼻毛がいつの間にか殆んどなくなっていた。最近、何か熱いものを飲んだり食べたりすると、鼻水がテーブルの上等にストレートにポタッと落ちてしまって、おかしいなぁと思って鼻の穴を鏡で覗いてみて、つんつるてんになっているのを発見し驚いてしまった。鼻水が落ちない様に、しょっちゅう鼻をかんでいるので、結構難儀している。鼻毛がこんなに大切だとは知らなかった。

 抗癌剤(anti-tumor agent)で脱毛する(毛が抜ける)とは聞いていたが、とにかく毛という毛、鼻毛に至るまで抜けて行ってしまう。頭髪は剃らなかったので、まだ抜け切らずに襟足あたりにごく少し残っているのが分かるのだが、髪は全部抜けても我慢出来る。しかし、眉毛やまつ毛が無くなるにつれ、貧相な、何となく怖い顔になってしまい、鏡で自分の顔を見たくなくなる。試しに眉墨で眉を描いてみようとしてみた事があるが、毛が抜けてしまうと、皮脂(sebum)が出てくるとみえ、なんだかはじいて眉墨が上手くのらない(描けない)のである。

 白血病(leukemia)のドラマや映画が色々あり、抗癌剤治療で頭髪が抜けるくだりでは、多くはニット帽をかぶってそれを表現している。しかし帽子をかぶった役者さんには当然、眉毛やきれいなまつ毛がある。長いまつ毛の影がおちる横顔が美しい。もちろんそこまで剃ったり抜いたりする必要等、ストーリー上、全く必要ない。現に抗癌剤治療を受けて頭髪が抜けてしまった患者さん達は大半が帽子をかぶっている。しかし、治療初期はまだ眉毛やまつ毛が残っているのだが、治療を繰り返すにつれ、抜けて無くなっていく。それを知らなかった。カツラ(wig)をかぶれば良いと思っていたが、眉もまつ毛も無くなると、カツラをかぶってもなんだか違うのである。

 不思議なもので、まつ毛等も抜け始めて無くなってくると、先生やナース、テレビに出てくる人物等、やたら人の眉毛やまつ毛ばかりに目がいってしまう様になった。妊娠(pregnancy)すると道行く妊婦が目に付く様になるといった話と似ているのかもしれない。先生やナースは必ずマスク(mask)を着用しているが、目や眉はマスクの外で見えているので尚更見入ってしまう。みんなしっかり生えているなぁ~っと。

 化学療法(chemotherapy)で、無くなるのは毛だけでなく、健康だった顔色もである。普通ではない、どの様に例えたらよいのか、とにかく病的な色になってくる。無くなってくると、帽子も今迄以上に目深にかぶってしまう。こういった精神的なものもあるが、一方で無意識に深くかぶってまつ毛の代わりにしようとしているのかもしれない。まつ毛が無くなるとゴミや埃がよく目に入る様になって困る様になったからである。


  私の入院での先輩患者さんのISさんの事を、入院初日に見た時、心の中で怖いと思ってしまった事が申し訳なく、今の自分はまさにその状況になって来ている、もう立派な白血病患者なんだと、日々自覚する、そんな毎日を送っている。

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