2007-05-03

2006-04-23 (日) Aコース(1回目)27日目 帰院

 久々に、本当に久々に熟睡出来た。夜一度も目覚める事無く朝までグッスリ熟睡出来た。自分のベッドで、当然夜中ナースの巡回に邪魔される事無く、朝までグッスリ眠れた。これだけでも、今回の外泊は大変な値打ちといえる。やっぱり家が最高ーー!

 昨夜母は、私の顔色が「あんなに色白だったのに、白くなくなった」と言った。今朝改めて鏡を見てみると、変な色、茶色? おうど色? の様な顔色になっていて自分でも驚いた。ますます鏡を見る気がしなくなる。気分も滅入る。抗癌剤(anti-tumor agent)のせいなのだろうか。今日は、ロキソニン(Loxonin)は午後に一回だけ飲む。

 母の愛猫のタマにエサやり。いつもお座りさせてからやっていたので、覚えているかどうか試してみた。かわいい。。。タマは私がショウちゃん帽を被ってマスクをしていても、私と認識してくれている。先生に注意されていたので殆んどタマには触れない様にし、触ったらすぐ手洗いする様に気を付けた。猫も生もの??(生き物)で動物からの感染(infection)も恐れているらしい。ダメだといわれると、ギュッと抱きしめたくなる、そんな衝動に駆られるが、こんなちょっとした不注意で感染してはいけないので、ここはグッとこらえた。

 ペット禁止に加え、子供は色々な感染源を運んでくる可能性があるからなのか、特に小さい子供連れの見舞いは場合によっては遠慮願う事があると病院側は注意を促している。それで思い出すのが、私が入院して病名が分かった後、母と次姉がやったというやり取りだ。長姉から聞かされたので直接は知らないのだが、次姉が子供を連れ私の見舞いに行くと言ったのに対して母が、子供は家に置いて次姉だけで行く様に言った所、人一倍子思いの次姉は、自分の子をばい菌扱いされた様に受け取ってしまったのか、ひどく怒ったという。まだこの病気にかかった病人(私)に接する時はどの様にすればよいか理解して貰っていない頃だ。そして、それならそれこそ家にいる猫のタマを殺してしまえと母に言ったというのだ。病弱の母に余りに酷な。。。どちらも私の病気を気遣ってのセリフだけに、余りに悲し過ぎる。そんな話を聞いているから尚の事、タマを触ったが為に感染等という事態にだけはならない様に細心の注意をした。

 外泊で今日病院へ帰らなければならなかったが、今日も色々好きな事をしたり、母と話したり、母に頼まれたノートパソコンの調整等をして、夕食まで家で過ごしてから、荷物をまとめ、20時に帰院した。CV (中心静脈:central vein)カテーテルにヘパリン(heparin)を通して貰う。何も点滴が無い日は、1日1回はヘパリンを通す事になっている。次にカテーテル(catheter)の挿入部を保護するガーゼの交換。これは挿入部をイソジン(Isodine)で丁寧に消毒(disinfection)した後、清浄なガーゼで覆い、テープで止めるもので、このガーゼの下からカテーテル(管)が出た形になるので、先端部分(点滴等と繋ぐ部分)は汚れない様にガーゼで包んでシャツの胸ポケット等に入れている。自分の胸からこんな異物(CVカテーテル)が出ているのを見ると病人である事を自覚せざるを得ない。

 もっと家にいたかった。また非日常が始まる。

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