手足指先痺れ他、前日同様。朝一番に便通あり、排便痛、腫れてぴんぴんに尖っている。ひどく痛く、きつく辛い。内外を軟膏(ointment)でケアするが、ケア自体も痛くて痛くて涙が滲む。ロキソニン(Loxonin)を頼むが、次を貰えない場合を考えて、出来るだけ我慢して9:45に飲み、薬が効く迄寝る。体重は減らず、増加傾向にある。
昼食後まもなく次姉が見舞いに来てくれるが、このあたりでやっと薬が効いてきて、痛みが少しマシになってくる。姉に頼んでメンソレータム(Mentholatum)等を持って来て貰ったのだが、姉が去った後で、肛門の腫れたあがった所に塗ってみる。メンソール(Menthol、mentha)の効果で、腫れている部分の熱等を取ってくれないかと期待して試してみたのである。薬が切れてくると、真っ直ぐ普通に座る事も出来ず、円座の座布団に座る事も痛さの方が勝って無理な位である。
15時半前に9回目のノイトロジン(Neutrogin;G-CSF)の注射がある。
ロキソニンは最低6時間以上空けてから次を服用する様にと注意されており、ナースに前回何時に飲んだか等をチェックされている。また、ロキソニンで感染(infection)等による発熱(pyrexia、fever)がマスクされるのを先生は避けたがっておられるので、出来るだけ我慢し、8時間経った頃、体温を測り、平熱である事を確かめて、再度ロキソニンをお願いし、18:00に許可が出たので貰って飲む。この2~3日は、トイレに行く事自体が非常な苦痛になっているせいか、大小合わせてトイレに行った回数は1日に3~4回。
18時頃、TNB先生こられ、痔(核)(hemorrhoids;piles)の具合を聞かれ、今回はひどく痛む旨を伝えると、嫌かもしれないが、痔の診察を受けて、薬で抑えるなり、手術するなりして移植に備える必要があるだろうと言われた。骨髄移植(bone marrow transplantation;BMT)に痔になると生死をさまよう位、悶絶する事が多いそうだ。その治療は移植直前になるだろうが、取り敢えず、診察だけは今週あたり白血球(WBC;white blood cell)が増えてきたら歯科と共に受けられる様に予約すると言った話をされた。
拒否出来るものなら断固拒否したい。嫌やっ! 少なくとも歯を先に見て貰いたいと思う。もし抜歯(tooth extraction;exodontia)等と言われたら、移植を止める方向で考えている。これの片が付いたら(即ち抜歯しなくて済むと診断された場合)、痔の診察を受ける事も考えても良いが、薬で抑えられるのならば(先生は、そんな方法もある様な口調だった)、直接診て貰わずに、問診だけで、済ませて欲しいと思う。見なければ診断出来ないと言うのならば(どちらにせよ見られてしまうのならば)、薬だけで治療等という形にせず、ちゃんと手術等をして完全に治して欲しいと思う。以上の内容を改めてTNB先生に伝えたかったが、宿直と聞いていた先生はついにこの日は来られなかった(現われなかった)ので、翌朝来られたKB先生にこの意思を話してみた。
2007-07-14
2006-06-25 (日) Bコース(2回目) 16日目
2007-07-13
2006-06-24 (土) Bコース(2回目) 15日目 入院3ヶ月
体調はいつもに同じ、と言うか、今朝は超軟便の便通だったが、排便痛が厳しく、体調云々どころではない。身体を動かさなければ痛みはマシだが、少しでも体位を変え、動くと非常に痛む程ひどい状態になってきた。昨夜の先生との約束通り昼迄ひたすら我慢して、体温を測り、35.8~35.9度で発熱していない事を確かめてから、TNB先生にロキソニン(Loxonin)を飲んでも良い許可を得る。一回分だけ貰ったので、もう貰えないかもしれない事を想定して更に14時まで我慢してからロキソニンを飲む。昼食後体温が少し上昇し、36.6~37.1度になったが、両手足の先が熱く、オデコとか体躯は熱くない状態である。ロキソニンを飲んでも痛みは、完全には無くならず、少しやわらぐ程度である。
15時半前に8回目のノイトロジン(Neutrogin;G-CSF)の注射がある。食事、トイレ、注射以外は殆んどベッドにネコの様に丸く横たわりながら、痛みを我慢して過ごす。
夕刻よりまた強烈に痛み始め、夜になるともう我慢出来ない位になった。ロキソニンを1日1回だけにして様子を見ようと言われていたが、余りの痛みに耐え切れず、21時頃ロキソニンを追加して貰えないかのお願いをナースにしてみた。30分経ってやっと、当直の先生より許可が下りたといって、ナースがロキソニンを持って来てくれた。どれだけ痛くて苦しんでいるか、分かって貰えないものらしい。夜間で連絡がスムーズに行かなかった等もあろうが、30分のなんと長い事か。それでもやっと届いた薬はとてもありがたい。もうベッドに普通に座っていられず、ベッドから立ち上がるのも痛くて涙が出るし、一歩歩くのすらひどく辛く、トイレ等では尿も滲みて、紙で拭くのは激痛が走る。とにかくパンパンに腫れ上がってしまっていて、身動きもままならない状態になって来ているからだ。
今日は軟便にもかかわらず、肛門は痛くて悲鳴を上げるほど腫れ上がっている。痔(hemorrhoids;piles)が余りにも痛くて辛いので、一日くらい便通が無くても、間もなく白血球(WBC;white blood cell)が増えてきたら前回の様に痛みも嘘の様に引くのだからと思い、今晩は下剤(cathartic)は飲まない事にする。今日で入院90日目、3ヶ月経った。まさか、痔の痛みでこんなに苦しんでいるとは思わなかった。
2007-07-12
2006-06-23 (金) Bコース(2回目) 14日目 痛みとロキソニン
今朝は体温(body temperature)が35.2度ととても低く、測り直しても35.5度であった。日中になり平熱(normal temperature)に戻る。その他の体調はいつもに同じ。7回目のノイトロジン(Neutrogin;G-CSF)の注射は15時半前にある。
採血結果は今日もWBC(white blood cell;白血球)はゼロ(測定不能)、HGBは昨日の赤血球(RBC:red blood cell)の輸血(blood transfusion)で増え、血小板(PLT:platelet)は33,000と減っている為、16時から血小板の輸血が10単位分あり、全部点滴するのに今日は約3時間かかった。
便通は2回ある。一回目の朝は、出血はなかったが排便痛があり、徐々に痛みがきつく我慢出来なくなってきたので、ナースに頼み10時頃、ロキソニン(Loxonin)を飲む。夜は19時にロキソニンを貰い、漸く痛みが引いてきた20時頃、再度便通があり、排便痛は非常にきつかった。痔核(hemorrhoids;piles)の様なものが出来ているのかもしれない。肛門の一部が赤く尖って突出していて非常に痛み、かすかに出血もある。その部分を出来るだけ肛門内に押し戻しつつ、強力ポステリザン軟膏(Posterisan forte)を塗り、注入して内外のケアを念入りに丁寧にしておく。個室のトイレの中なので、人や時間を気にする事なく、しかし激痛で涙を一杯浮かべながらのケアである。今日も夜中に明日の便通の為に、ラキソベロン液(Laxoberon Solution)を15滴服用する。
今日は21時前にまたTNB先生が回診に来られ、私の痔の調子、他の身体の具合を訊かれた。痔が辛い事を伝える。先生は、今日の血液検査で炎症反応をみるCRPが1.7に上昇している(1以上だと要注意と2日前に言われている)事から、今後発熱(pyrexia、fever)に特に注意しなければならないので、明日は出来るだけロキソニンを飲むのを我慢して貰えないかと言われる。発熱は色んな感染症(infection)の感染等のサインになる。しかし、今服用している痛み止めのロキソニンは、鎮痛解熱薬(analgesic-antipyretic drug)なので、もし発熱が起きてもそれも抑えてしまう作用もある、つまり発熱を隠してしまう作用もあるので我慢して欲しい、との事である。
先生の言われている事は理解出来るのだが、この痛みを我慢するのは酷だ。どう表現したら良いのか分からないが、健康な時に稀になった痔の時の痛みと、治療で白血球がゼロになっている時のこの痔の痛みは別格で全然違い、重症と言いたくなるほど痛むのである。我慢出来ない位きつい、と答えるが、取り敢えず、明日の朝はしばらくロキソニンは我慢して、発熱していないか体温変化に気を付けてみる事になる。
【血液検査結果】6/23:
WBC(白血球数) 100未満(測定不能) [/μl]、HGB(ヘモグロビン) 9.1 [g/dl]、PLT(血小板数) 33,000 [/μl]、CRP(炎症反応) 1.7 [mg/dl]
2007-07-11
2006-06-22 (木) Bコース(2回目) 13日目
手先指先のしびれと腰痛(lumbago;backache)少々あり。眼の乾きや歯茎(歯肉:gum;gingivae)の痛みはかなり引く。最近視力が変な感じなのだが、視力は左眼が落ちている気がする。深く前かがみしてから頭を上げると少し頭が痛む。6回目のノイトロジン(Neutrogin;G-CSF)の注射はいつもの通り15時頃にある。
赤血球(RBC:red blood cell)が減っていたという事で2単位分の輸血(blood transfusion)があった。
昨日まで痔(核)(hemorrhoids;piles)の痛みはなかったが、白血球(WBC;white blood cell)が底値になった今朝は、起床時より肛門(anus)が痛む。便通(bowel movement)後ケアをするが、痛みが引かず。そのせいか身体がだるく1日寝て過ごす。18時前、痔の痛み、いよいよ我慢できなくなり、ナースに頼みロキソニン(Loxonin)を頼み服用すると、間もなく痛みが引いてきて楽になる。排便痛を避ける為、毎食後カマグを服用して便を軟らかくしているが、便通をスムーズにさせる為に就寝前にラキソベロン液(Laxoberon Solution)を15滴に増やして服用してみる事にする。今回は白血球が増えるまで、この痛み(軟便ですら排便が辛くなる等)に悩まされそうである。
2007-07-10
2006-06-21 (水) 下剤など
入院して環境が変わって、便秘気味になった時、ナースに下剤(cathartic)を下さいと頼むと、何故か浣腸剤(enemas;clysters)と思われてしまい、看護師長に話が伝わり、「血液腫瘍科の患者さんは下手に浣腸剤を使うと、出血してしまい、出血が止まらなくなったりするのを恐れて浣腸剤は処方しない」と説明されに来られて戸惑ってしまった事がある。単に便を軟らかくする薬とか、緩下剤(laxative)の飲み薬が欲しいと理解して貰うのに時間がかかってしまって難儀した。
5月中旬頃から、便通によって肛門が切れるのを防ぐ意味で、酸化マグネシウム(magnesium oxide:カマグ)を1日3回飲む様になった。副作用の1つに便秘(constipation;obstipation)があると言われるオンコビン(Oncovin)が投与される前後は1日4回に増やしている。酸化マグネシウムは便を軟らかくする作用がある。
プルゼニド錠(Pursennid)12mgは9時間後位に効く下剤(cathartic)だそうだ。腸を動かす作用があるらしい。
ラキソベロン液(Laxoberon Solution)7.5mg/mlは、1ml中にピコスルファートナトリウム(Sodium Picosulfate)7.5mg含有(1mlは約15滴)の便秘薬で、大人は最初10滴位から始めて、10~20滴位の間で各自調整する。水などに滴下して(希釈して)服用する。今回私の場合はプルゼニドからラキソベロンに変える事になったのだが、ラキソベロンは腸を動かす作用に加え、便も軟らかくする作用もあり、酸化マグネシウムとの併用が可能だそうだ。
同様の下剤でラキソセリン液(Laxoselin solution)というのを入院前は使った事があったが、これも水で希釈して服用する。この原液が甘かった覚えがあるので、試しにラキソベロンもちょっと舐めてみたが、やはり原液は甘い味がする。
2006-06-21 (水) Bコース(2回目) 12日目
手先指先のしびれと腰痛(lumbago;backache)少々あり。眼の乾きは少しマシになってくる。但し、何となく視力が変な感じ(見え難い感じ)というのはここ2~3日続いている。歯茎(歯肉:gum;gingivae)の痛みもかなりなくなる。この歯茎の為に6月16日から始めていたフロリードゲル(Florid oral gel)での口内ケアは、同日の咽頭スワブ(throat swab)の結果、カンジダ症(candidiasis)には陰性(negative)だったという事で、ケアは昨日までとし、一旦使用中止となった。5回目のノイトロジン(Neutrogin;G-CSF)の注射はいつもの通り15時頃にある。
午後、漸く便通があったが、内部よりの出血があり、強力ポステリザン軟膏(Posterisan forte)で内外をケアしておく。今日の血液検査で炎症反応が0.6と上昇してきている(1以上になったら要注意だそうだ)のが心配だ。つまり、この肛門の傷が炎症(inflammation)を起こしたとすると、白血球(WBC;white blood cell)数が測定不能の100未満になった今、またひどく痛くなって苦しむかもしれないと思うと、ひどく憂鬱である。
下剤(cathartic)としては昨日プルゼニド錠(Pursennid)を処方されたが、酸化マグネシウム(magnesium oxide:カマグ)と併用可のというラキソベロン液(Laxoberon Solution)に変更された。取り敢えず今日は10滴から試してみて下さい、との事。
【血液検査結果】6/21:
WBC(白血球数) 100未満(測定不能) [/μl]、HGB(ヘモグロビン) 7.1 [g/dl]、PLT(血小板数) 54,000 [/μl]、CRP(炎症反応) 0.6 [mg/dl]
2007-07-09
2006-06-20 (火) ノイトロジンとエポジン回収ニュース
今朝、ノイトロジン(Neutrogin;G-CSF)とエポジン(Epogin)回収のニュースが流れているのを偶然テレビで見た。ノイトロジンと言えば、白血球(WBC;white blood cell)を増やす注射として、化学療法(chemotherapy)の各コース後半から毎日15時に皮下注射(subcutaneous injection)されている、まさにそれである。思わずニュースに聞き入ると、BSE未検査時の米国牛血清が使用されて作られていた為、そのロットを回収しているとの事。製造期間等を見ると、恐らく私に使用されてきたノイトロジンは回収の対象外と思われ、取り敢えずホッとするが、余りいい気はしない。ちなみに、エポジンはかつて4人部屋で同室だったMYさん(60歳位)が、多発性骨髄腫(multiple myeloma)の治療で使っていた薬の1つだ。
いつもの様に回診(round)に来られたKB先生にこの問題になった血清はどの様に使われているのかを尋ねてみると、ノイトロジンを作る際の培養細胞の培養液に加える牛血清(bovine serum)の事だという。これは細胞培養の時に加える栄養剤みたいなものである。ニュースになったロットはかなり古いものらしく、この病院のは大丈夫だそうだ。また、万が一問題の牛血清が使われて作られたとしても、その牛血清自身が成分になる訳ではないので、危険性は殆んどなさそうである。
2006-06-20 (火) Bコース(2回目) 11日目
今朝の予定に咽頭スワブ(throat swab)があったのだが、朝4時半のナースの巡回時に、例によって私が目を覚ましていたので、ついでにと言って、採取していかれた。何故かナースの巡回の数分前に、フッと眼が勝手に覚めてしまう事がしばしばある。
手先指先のしびれ少々、眼はまだ乾いた感じである。歯茎(歯肉:gum;gingivae)の痛みはかなり引いてきたが、フロリードゲル(Florid oral gel)での口内ケアは今日も1日2回しておく。4回目のノイトロジン(Neutrogin;G-CSF)の注射はいつもの通り15時頃にある。
血小板(PLT:platelet)の輸血(blood transfusion)、10単位が午後からあった。血小板の袋には『照射濃厚血小板10U-R』とかいてあるのだが、この照射って何なのだろう?
便通なし。これで丸2日無いので、便秘(constipation;obstipation)が心配になってきたのでナースに頼み、下痢(diarrhea)をお願いする。貰ったプルゼニド錠(Pursennid)12mgは9時間後位に効くと聞いたので、21時に飲んでみる。ちなみに便を柔らかくすると言う酸化マグネシウム(magnesium oxide)は5月中旬頃からほぼ毎日1日3回服用している。
母は電話で建築当初からある家の老朽化した中央暖房(ボイラー)を止め、全面的にガス急騰に替えたと言う。これでお風呂やシャワー等、すぐにお湯が出る様になると言う事で、私も嬉しい。お湯の温度調整がボイラーでは難しかったからである。母はしばらく体清拭やヘルパーさんによるドライシャンプーのみだったので、次回私の外泊時に、今度こそ頑張ってシャワーを浴びようね、思いっ切り綺麗に洗ってあげる、と約束する。
2007-07-08
2006-06-19 (月) 献血ヴェノグロブリンIHについて
献血ヴェノグロブリン-IH ヨシトミ(Kenketsu Venoglobulin-IH YOSHITOMI) (2.5g、50ml)を2本点滴された。これは50ml/hの速さで点滴するもので、『ポリエチレングリコール(polyethylene glycol)処理』、『人免疫グロブリン(献血国:日本)』と書いてあった。
どんな時にこれを点滴するのか等、先生に訊いた所、現在の私は、Ig-G(免疫グロブリンG;immunoglobulin G)が500以下になり、ステロイド(steroid) (免疫抑制)も使っている為、またIg-Gは増えないので、免疫力が非常に落ちている状態で、これを補う為にγ-グロブリンの点滴をした方が良いと思われ、実施する事にした、と説明された。
以下にその他の内容を、箇条書きする。
・ 免疫グロブリン抗体が不足して抵抗力が弱い人に対して、細菌(bacterium)やウイルス(virus)から体を守る為に、免疫グロブリンを補う薬。
・ 血液製剤(blood preparations;blood products)の為、アレルギー(allergy)反応が出る事もあるので、ゆっくりと時間をかけて点滴をするらしい。
・ ヒト免疫グロブリンGの血液由来成分
・ 副作用に、発熱(pyrexia、fever)、頭痛、吐き気(nausea)、手足のむくみ(swell;bloat)、倦怠感(malaise)、尿量減少、皮膚掻痒、咳(cough)、くしゃみ(sneezing)等。
・ γ-グロブリンはヒト血液(加熱)製剤で、非常に高価な薬である。これは月3回までは保険が適用される、と言った薬だそうだ。薬価は29,716円×2本という事になる。ちなみに、この薬は使えば使うほど病院側の持ち出し(負担)が多くなる薬だそうで、これはDPC(医療費包括化)導入の為にそういう事になったと言う話だった(6/18 DPC(Diagnosis Procedure Combination)参照)。
この点滴が原因かどうかはわからないが、点滴が終わる前後、しばらく寒気がし、指先も冷えてしまったが、体温は36度であった。14時半頃、体温を測ると37.2度と微熱(low grade fever;subfever)が出ていたがすぐに正常値に戻った。アレルギー反応が出るかもしれないと言われたので、入院最初の輸血(blood transfusion)の時みたいに緊張したが、何も起こらなかったのでホッとした。
2006-06-19 (月) Bコース(2回目) 10日目 自主リハビリ
手先指先痺れ、腰痛(lumbago;backache)少々。今日も両眼が乾いた感じでヒリヒリと痛む。朝一番の血圧(blood pressure)は82-50と低く、もう一度計り直して91-50で、立ち眩み(dizzy)の傾向もある。HGB(hemoglobin;ヘモグロビン)が減少しているのでその影響もあるかもしれない、という訳で、午後に赤血球(RBC:red blood cell) 2単位の輸血(blood transfusion)があった。今日から加熱食になり、15時に3回目のノイトロジン(Neutrogin;G-CSF)注射があった。1日便通なし。
午前中に献血ヴェノグロブリン-IH (Kenketsu Venoglobulin-IH)という点滴が免疫力(immunity;immunization)を補う意味で、2.5g、計100ml分あった。何でも、かなり高価な薬だそうだ。
階段昇降の自主リハビリ(rehabilitation)は、筋力維持にと5月24日に始めて以降、血球数の多い時に行なっているのだが、今日も3回しておこうと思って、朝食後に一往復していた。この頃は慣れたせいか、足も痛くなくなったが、今日は息が上がってしまった。これも多分HGBが少なくなっているせいだろう。午後の輸血の様子を見に来てくれたナースから、「TNB先生に訊いたところ、今日の血液検査の結果、WBC(white blood cell;白血球)が下がってきているので、人混みを避けて、もう売店へは行かない様に、との事です」と連絡をされた。またしばらくの間、自主リハビリが出来なくなるが、赤血球の輸血もして貰ったし、非常階段は日中でさえ人通りが非常に少ないので、人通りの途絶える夕食後の面会終了後の時間(売店も閉店している時間)、まだWBCが600ある今日のうちに、いつも通り合計3往復(残り2往復分)しようと思い、夕食後と、21時前に最後の一往復をしに行った。
非常階段をゆっくりゆっくり気をつけて静かに下りていたら、誰かが降りてくる音が聞こえた。その足音の主は私に気がついてか、すぐにスピードを落として降りてくる様感じた。一向に追い越そうとはしない。先生やナースが非常階段を利用する事があり、帰宅や交替の時間帯なので1階でその足音の主とは分かれるかと思ったのだが、私が降りる地下1階までついてくる様に聞こえた。そこで、誰なのだろうと思って、最後の一段を降りきった所でサッと振り向いて見上げてみると、なんと、あのスリムなTNB先生が少し小首を傾げた様な感じで付いてこられていたのである。思わずビックリして縮こまってしまった。先生は地下にある、まだ開いているもう1つの売店(日中や人混みの多い時間帯は免疫抵抗力の落ちた患者は避ける様に言われている、遠い方の売店)に行こうとされていて、偶然私を見つけ、ちゃんと降りられるか様子を見ながら付いて降りて来たのだという。
一応注意されたが、人のいない時間帯だった事、地下の売店も閉じている時間帯だった事、明らかに筋トレのリハビリをしているのが見ていて分かったという事で今回は大目に見て貰った。ナースから聞いていなかったのと訊かれ、何ともバツが悪かった。先生曰く、私に関しては信頼しているので、正直に話して下さい、と言われ、もう売店は避けるようにとナースに言われていたが、WBCの結果が600だったので、体力維持の為の階段リハビリをどうしてもやっておきたく、今日までは大丈夫と思い、階段昇降をしていたが、入院時に言われた500を切っていたら止めていたと素直に答えた。
TNB先生は、体力維持は大変良い事なので、リハビリは今後も無理のない程度に続けて欲しいが、WBCが減少している時期で、もしかするとふらっとする事もあり得、心配なので慎重に昇降して下さいと言われる。いたずらを見つかった子供の気分で、なんだか凄く恥ずかしかった。 また焦りが出ていたのかもしれない。反省、反省。
【血液検査結果】6/19:
WBC(白血球数) 600 [/μl]、HGB(ヘモグロビン) 6.4 [g/dl]、PLT(血小板数) 32,000 [/μl]、CRP(炎症反応) 0.1 [mg/dl]
2007-07-07
2006-06-18 (日) DPC 医療費包括化について
KB先生が来られると、時々色んな雑談になる事がある。北陸やアメリカの大学にも行っておられた様で、医療現場が違うと方針も違う等、興味深い話も多い。
今日は、大学病院もやり繰りが大変、という話から、DPC 医療費包括化という制度の話をされた。Diagnosis Procedure Combinationの略みたいで、直訳すると診断・診察行為組み合わせ(診断郡分類)となるのだろうか。計算式があるらしく、【報酬総額×係数(0.7~1.4)】という式で、この係数は病院によって与えられる係数が違ってくる。例えば1,000万円の支払請求に対し、ある病院(係数が0.7と与えられている)では700万円、別の病院(係数が1.4)では、全く同じ請求内容でも係数が違う為、1,400万円の支払いを保険から受けるという事である。病院によっては左団扇の所もあれば、やり繰りに追われる所も出てくるという。そのDPCという制度が出来た為に、この病院も色々と計算等が大変なのだそうだ。
どうしてこういう事になっているのかは知らない(ちょっと理解不足で、ちゃんとまとめきれなかった)が、インターネットで調べていると、DPCはDekirudake Poor & Cheapの略だ、と皮肉っているページがあり、これが私の中では受けてしまった。
2006-06-18 (日) Bコース(2回目) 09日目
手足指先のしびれは、先端部分だけに減っている。両眼は今日もひどく乾いて痛い。口腔内の歯茎(gum)の痛みはかなりマシになる。今日はフロリードゲル(Florid oral gel)での歯茎ケアは昼と夜の計2回する。頭痛(headache)は無いが、しばしば立ち眩み(dizzy)がする。便通(bowel movement)は2回、 うち一回は下痢(diarrhea)になる。肛門(anus)ケアはしっかりしておく。
朝一番の血圧(blood pressure)は低めだった(90-59)が、10時半の血圧が73-48で、低過ぎるとKNナースに言われ、間もなくYM研修医も様子を見に来てくれる。先生も血圧を測って下さるが、84-48とや はり低いので立ち眩み等に注意する様にと言われる。その為、今日の階段昇降(6F分)の自主リハビリ(rehabilitation)は、立ち眩みに気を付けながら、計3回実行した。夜も82-59と低めだった。
今日は15時に2回目のノイトロジン(Neutrogin;G-CSF)注射があった他は何も治療予定は無かった。
2006-06- 17(土) 骨髄移植と歯について
夕刻回診に来られたTNB先生に歯茎(歯肉:gum;gingivae)の調子を話していたのだが、以前、初期の歯周病(periodontosis)だと言われ、歯磨き指導を受けた事があると話すと、移植(transplantation)を前に、歯を5~6本抜かなければならないかもしれない、と言われ、ショックを受ける。同じ白血病(leukemia)に罹った人のホームページとかで移植の為に抜いたと言う話を読んだ事もあるが、それは歯が悪かったからだろうと思っていた。移植時は免疫(immunity)抵抗が全く無くなるので、少しでも炎症(inflammation)を起こす危険があるもの、例えば虫歯等は抜いてしまうと言うのである。何故治療じゃなくて、“抜く”と言う事になってしまうのかが理解出来ない。
抜かれるという事態だけは絶対拒否したいと思う。かつて大学生の頃、親知らず(wisdom tooth)が痛んで抜いた事があるのだが、この時は私のあごの形と歯並びから、治療器具が届かず、抜いた方が良いという事になって抜いたと記憶している。ところが顎骨に引っかかっていたかなんかでなかなか抜けず、やっとの事で抜かれた時、生命が何年分か一緒に抜かれる様なひどい消耗を味わった経験がある。何せ、グラグラになったとか虫歯でボロボロになった歯とかではなく、健康そのものの歯を抜いたのだから無理もないと思う。たかだか1本でもあんなに消耗するのに、病院の先生はいとも簡単に抜くと表現される。しかも5~6本抜く事もあるとあっさり言われるのである。歯は抜いたらもう2度と生えて来ないのに、骨髄移植(bone marrow transplantation;BMT)に備えて抜いた方が良い場合があるとは、一体どういう事なのだろうか? どんな説明を受けたとしても、やはり歯を抜く事は拒否したいと思う。
いずれにせよ、一度移植を前提にこの病院の歯科で精密な歯科検診を受けなければならなくなるらしい。診察だけならば、見て貰った方が気分的に安心ではある。
2007-07-06
2006-06-17 (土) ノイトロジンについて
ノイトロジン(Neutrogin)は白血球(WBC;white blood cell)を増やす注射で、G-CSFとも言う時もある。今までに見聞きした内容をちょっとまとめておく。
・ アンプル(ampule;ampoule;ampul)にはヒトG-CSF製剤と書いてある。100μgと書かれているのものは、1バイアル(vial)中にレノグラスチム(遺伝子組換え)原液100μg含まれている。
・ 皮下注射(subcutaneous injection)をし、注射した所を揉まない様にと注意されている。ゆっくりと吸収させる為らしい。
・ 白血球のうちでも好中球(Neutrophil)を増やす注射で、赤血球(RBC:red blood cell)や血小板(PLT:platelet)を増やす事は無いとの事。
・ オンコビン(Oncovin)投与の前後は、この注射を避ける。
・ マルク(Mark:骨髄穿刺;bone marrow puncture)はノイトロジン皮下注射期間中、及びノイトロジン直後2日程はしない方が良いらしい。
・ノイトロジンは非常に高価な薬だそうだ(既出:5/11)。
2006-06- 17(土) Bコース(2回目) 08日目 ノイトロジン開始。
手足指先しびれは前日同様。両目がここ1~2日ひどく乾いて痛い感じがする。便通は2回あり、ケアを丁寧にしておく。体重((body) weight)漸く減る。口腔内(歯茎gum)の痛み等は少しマシになるが、歯磨き時に出血がある。今日もフロリードゲル(Florid oral gel)でケアを毎食後と就寝前にする。シャワーは今日までなら大丈夫と許可が出たので、頑張って浴びておく。間もなく白血球(WBC;white blood cell)が無くなるので、その前にと、階段昇降の自主リハビリ(rehabilitation)も3回行なう。
今日から15時に第1回目の白血球を増やす注射のノイトロジン(Neutrogin;G-CSF)皮下注射が始まった。まだ白血球数が下がり始めたばかりなのに、この時期に注射が始まる。毎回思うのだが、早過ぎるのではないかと、なんか奇妙な感じがする。
今日、母のヘルパーHさんがお見舞いに来てくれたのだが、その時、母が毎週家まで往診に来てくれるYN先生に一週間程入院する手続きを取って欲しい、と頼んでいたそうだ。それくらい、体の具合が良くなかったらしい。夜の電話で色々聞くが、その後は、もっぱら、移植(transplantation)時に良くない歯は抜かなければならないかも(しかも5~6本)と言われた話をしていた。母も抜歯(tooth extraction;exodontia)には猛反対で意見は一致した。母という賛同者が出ると特に心強い。
2007-07-05
2006-06-16 (金) フロリードゲルについて
歯茎(歯肉:gum;gingivae)の具合が悪いと言った結果、『フロリードゲル経口用(2%、5g)』というのを1日あたり0.5本の割合で都合6日分を処方された。フロリードゲル(Florid oral gel)は口腔・食道カンジダ症(candidiasis)治療剤である。これにはミコナゾール(miconazole)が20mg/g含有の塗り薬である。
この薬には『この経口用剤の効果的な使い方』という服用の手引きが添えられてあった。それによると
1.先ず、うがい(gargle)をして口の中を清浄にする。
2.薬の含み方として:適量、又は指定量を1回か、量が多い時は何回かに分けて口に含む。チューブから直接・きれいなスプーンを用いて・よく洗った指先にとって、等と例示されている。
3.口腔内にカビ(molds;Fungi)が生えていると言われた場合:薬を舌でまんべんなく口内に塗り広げ、この状態で出来るだけ長く口内に含んだ後で飲み込む。入れ歯の人はよく洗浄した入れ歯にも少し薬をつけておく。 食道にカビが生えている(口内に異常が見られない)と言われた場合:薬を口内に5分程度含んだ後で、少しずつ飲み込む。
4.服用後、少なくとも1時間位はうがい、歯磨き、飲食をしない様にする。
以上、今迄で経験した事の無い類の塗り薬である。
このカンジダ菌とは、主として健常人の口腔、消化管等に常在菌としてみとめられる酵母菌(yeast)の一種で、宿主の全身的・局所的抵抗力の減弱によって病原性を発揮し、皮膚粘膜に病変を生じるのだそうだ。私の場合、口内はあちこち白くなった部分が見られ、これがカビかもしれないとの事だった。いずれにせよ、カンジダ症に罹ったのかもしれないとか、口内にカビが生えている等とか言われると、複雑な気分である。
2007-07-04
2006-06-16 (金) Bコース(2回目) 07日目 キロサイドのルンバール
手足指先のしびれは前日に同じ。排便時の出血(便に付いた鮮血)が少々多かったのだが、何故か今日は、1日肛門は痛くならなかった。階段昇降の自主リハビリは朝・昼・晩と計3回する。
白血球(WBC;white blood cell)数がまだ多かったので、ルンバール(髄注:intrathecal injection)の前にシャワーを浴びる。
10時からルンバールがTNB先生立ち会いの下、YM研修医によって行なわれる。今回も大して痛く無かった。2時間安静(rest)にして寝る。夕刻に結果をYM研修医が教えに来てくれたが、今回も髄液(脳脊髄液;cerebrospinal fluid)に異常は無かったそうだ。これでBコース全ての予定が終了した。
この頃、歯磨きをするとひどく歯茎(歯肉:gum;gingivae)が痛み、白くふやけた感じになってきている。イソジン(Isodine)で何度もうがい(gargle)する様にしたが、痛みは改善しない。ここ2~3日で急に口内炎(stomatitis)が起こった話を先生にすると、カビの可能性があると言われ、歯茎に塗る薬フロリードゲル(Florid oral gel)を処方された。また検査の為に咽頭スワブ(throat swab)をされる。今日は夕食後と就寝前にこのゲルでケアをする。この時、歯茎をしげしげ観察すると、右下の歯6番目の大臼歯(molar;dens molaris)の根元が一部、歯茎から覗き始めているのを見つけ、無茶苦茶ショックを受ける。歯はもつのだろうか? 抜けてしまうのではないだろうか? ひどく不安である。
【血液検査結果】6/16:
WBC(白血球数) 1,400 [/μl]、HGB(ヘモグロビン) 7.8 [g/dl]、PLT(血小板数) 86,000 [/μl] 、CRP(炎症反応) 0.2 [mg/dl]
2007-07-03
2006-06-15 (木) Bコース(2回目) 06日目
手足指先の痺れは前日同様。脚のむくみも同様で、体重((body) weight)も減らず昨日と同じで、何となくだるく、ずっと寝て過ごす。昨夜から起こっている、変な胸苦しさ(大きなゲップが上がってくる様な感じの苦しさ)が朝食時に急に起こり、それと同時にムカつきが起こり、食欲無くなる。鼻をかむとちょっと出血傾向があり、歯磨き時、歯茎(歯肉:gum;gingivae)から血が少し出る。歯茎の具合も悪い。
便通は普通に(むしろ軟らかめで)あったのだが、例の胸苦しさも再発した。肛門の内外に出血があり、軟膏(ointment)で内外ケアをしっかりしておくが、次第に痛みが増して来、やっと来てくれたナースにロキソニン(Loxonin)を貰い、昼前に一錠飲む。ナースの話によると、血液の患者さんが増え、次々と点滴があって忙しかったそうだ。
痔(hemorrhoids;piles)の傾向がある事を話すと、TNB先生は、便通を良くする為にもう少し、カマグ(酸化マグネシウム:Magnesium Oxide)を増やして調節してみた方が良いでしょうと、アドヴァイスをくれ、KB先生に訊いた時は、骨髄移植(bone marrow transplantation;BMT)を前にした段階で、やはりしっかり治しておいた方が良いでしょう、と言われる。こちらはちょっとショックで、何とか避けたいとしか返事のしようが無かった。
バクタ錠(Baktar)は今日昼から服用再開になる。24時間持続点滴は16時半に漸く終了し、久々に点滴の管から開放された。昨日の白血球(WBC;white blood cell)数はまだ十分あったので、人気の少ない非常階段で、6階から地下1階迄の階段昇降の自主リハビリ(rehabilitation)を、計2往復する。その他、5月分の入院費の支払いや、売店等に寄ったりして散歩する。
2006-06- 14(水) ロキソニンについて
朝の便秘(constipation;obstipation)による痔(hemorrhoids;piles)で耐えがたく肛門が痛くなってきた。体温は36.9度と平熱だったので、ナースに痛み止めを頼むと、持って来てくれたのはロキソニン(Loxonin)ではなくピリナジン0.4gだった。6月からピリナジン(Pyrinazin)の処方になっているという。前回全然効かなかったのでロキソニンにして貰った話をナースにすると、先生に話を通してくれ、しばらくするとYM研修医がロキソニンを持って説明しに来てくれた。
それによると、今回のケモ(化学療法:chemotherapy)に使われている薬剤のうち、ロキソニンと相性が悪いものがある為、外していた(代わりにピリナジンにしていた)のだと言う。しかし、もう大方ケモも終了したので、TNB先生とも確認をとったが、ロキソニンを飲んでも大丈夫と言う事になった、というので、無事、希望通りのロキソニンを飲める事になった。肝心の、ケモのどの薬と相性が悪いのか、詳しく聞かなかったので分からなかったが、飲んで約3時間後には、痛みはほぼ全面的に治まった。
2007-07-02
2006-06- 14(水) Bコース(2回目) 05日目
手足指先のしびれ、前日と同様。脚のむくみも昨日とほぼ同じで、体重((body) weight)は400g減った位で、まだいつもよりは重い。本日より、体重計測は毎日測定から月・水・金のみで良くなるが、むくみが引かないので自主的に毎日計測を続けようと思う。今日も尿は十分に出ているので、心配する程ではないのだろうが。ちなみにこの夜中も2時間毎にトイレ通いに追われる。食欲は少し落ち、ごく少々ムカつく感じがする。
昨日便通が無かったら、今日便秘(constipation;obstipation)便になってしまい、強力ポステリザン軟膏(Posterisan forte)でケアをするが、肛門内外がひどく痛み始め、耐えられなくなってきたので、ナースに頼んで痛み止めを貰う。15時にロキソニン(Loxonin)を飲んだのだが、3時間後位に痛みが治まる。就寝前のトイレでも便通ではなかったのだが、肛門付近に少々出血が見られた。血液検査では白血球(WBC;white blood cell)数は減少し始めているが、まだ5,800ある。今からこの調子なら、今回は白血球が最低になった時、また前みたいに大変苦しむ事になりそうで怖い。
化学療法(chemotherapy)は6時間おきにあったロイコボリン(leucovorin)の全開点滴が今朝6時の分で終了する。14時に24時間持続点滴(ソルデム・メイロン(Soldem・Meylon))の交換があり、これが明日終われば、Bコースの点滴が全て終了となる。1日4回のフルメトロン点眼(Flumetholon)も今日で終了である。バクタ錠(Baktar)中止も今日迄で、明日からまた再開となる。
夜、私特有と言われている、初回ルンバール(髄注:intrathecal injection)の時に起こった様な、変な胸苦しさ(大きなゲップが上がってきそうな感じの痛さ)が起こってしばらく続き、夜中も時々起こった。どういうタイミングでこの現象が再発するのか、よく分からない。
【血液検査結果】6/14:
WBC(白血球数) 5,800 [/μl]、HGB(ヘモグロビン) 8.0 [g/dl]、PLT(血小板数) 136,000 [/μl] 、CRP(炎症反応) 0.0 [mg/dl]
2007-07-01
2006-06-13 (火) IVHカテーテルについて
6/10(土)のBコース初日の抗癌剤(anti-tumor agent)の点滴を繋ぎに来られた当直のMI先生に、この頃IVHカテーテル(中心静脈カテーテル:intravenous hyperalimentation catheter)のヘパリン(heparin)液等の通りが悪くなっていると言う話をした時、レントゲン(an X-ray)でどの様に入っているか見た事があるかと聞かれた。見ていないと答えると、気軽にそのレントゲンを探して病室まで持って来て、私のはどうなっているのかを見せて下さった。
右鎖骨下のカテーテルが挿入されている所までは、自分の体外の事なので見えるのだが、体内でカテーテルの続きがどうなっているかは話を聞いて想像していただけである。レントゲン像ではIVHカテーテルが右鎖骨下から頭部方向に挿入されていて、それが大きくカーブして胸の中心やや右寄りに真っ直ぐおりていて、丁度大文字のJを逆さにした感じに見える。この先端は右心房(right atrium;atrium dextrum)の入り口に向けて挿入されているのだ。
カテーテルは2本を1つに束ねて挿入されており、コネクターの茶色の1本(14GA、遠位distal:より心臓に近い所まで伸びている)は管の先端が開口しており、径の小さい白色のもう1本(18GA、近位proximal:茶色のカテーテルよりはちょっと短い)は先端ではなく管の側面に穴が開いており、点滴液は2種混合する事無く静脈血中に放出される仕組みだそうだ。この側面に開いている穴が血管壁に当たってしまっていると、穴を塞いだ形になっているのでヘパリンの通りも悪くなってしまう事があると言う話をして下さった。
さて、現在、IVHカテーテルの白の(細い)方も茶色の(太い)方も、両方の管ともヘパリンや点滴の通りが悪い状態が続いている。点滴の量やスピード等は専用装置に点滴の管を通して機械的に流している事が多いので、少々カテーテルの流れが悪くなっても差し支えはないのだが、この事についてTNB先生は、治療はまだ半ばで、この様な状態のまま続ける場合もあるのだが、IVHの静脈に挿入されているカテーテルを一度新しいのに入れ替えた方が良いのではないかと考えている、と言われる。あんな辛い思いは嫌なので、何とかもたして下さいというが、先生曰く、新しいカテーテルを胸に押さえておく為にもう一度縫わなければならないが、挿入自体は現在入っているルートをそのまま使用するので、それほど大変ではない、と説明される。即ち、IVHを挿入し直す場合、静脈血内にワイヤーリードを現カテーテルに沿って右心房近くまで挿入してから、現カテーテルを抜く、次に新カテーテルをワイヤーリードに沿って挿入し、ワイヤーリードを抜く。最後に胸に出ているコネクター部分を皮膚に縫い付けて止める為、これが少々痛い、と言われるのである。恐らく手技的には初めて挿入する時(3/28参照)よりはルートが確保されているので簡単なのだろうが、どんな説明をされてもゾッとするばかりで、カテーテルが詰まらない限りは現状のままで続行して欲しいとひたすら願う。
2007-06-30
2006-06-13 (火) Bコース(2回目) 04日目
手足指先痺れ少々。肛門は少し尿が滲みる。まだ小さな傷が治ってない様だ。眼・喉・頭痛は無い。点滴や利尿剤(diuretic)の関係上、夜中から今朝にかけて6回もトイレに行ったりしていた為、寝不足である。脚のむくみはまだひかず、1日ひどくだるくてしんどい。体重((body) weight)はBコースが始まってから1.5kg以上も増加しており、昨日と比べても1kg以上の増加していたので、昨日の話通り、一般利尿剤のダイアモックス(Diamox)を追加で静注(intravenous injection)する事になる。効果覿面(てきめん)でむくみが取れるという訳ではなかったが。。。 今日こそ生理が始まったかと思ったのだが、また気配がなくなってしまった。例によってハッキリしない。
昨日とほぼ同じ内容の点滴がある。1日4回のフルメトロン点眼(Flumetholon)。昼の採血はYM研修医で、今日も痛かった。 MTX(メソトレキセート:Methotrexate)血中濃度は今日も予定通りの値範囲でクリア(追加なし)。尿のアルカリ(alkaline)度も問題無しで、尿回数とのアルカリ度チェックは今日で終了となる。バクタ錠(Baktar)は服用中止中である。IVH(intravenous hyperalimentation)コネクター交換日(茶と白の両方)で、交換して貰う。
日曜日にあった髄注(intrathecal injection、ルンバール)の結果、今回も髄液に、特に異常はなかった、との事で、安心する。
母はYN先生に点滴をしてもらい、久々に気分が良かったらしい。この頃ずっと具合が悪かった様なので、例え数時間でも気分が良くなれてよかったと思う。何か特効薬でもあればよいのにと思うのだが。
【血液検査結果】6/13:
WBC(白血球数) 8,200 [/μl]、HGB(ヘモグロビン) 8.2 [g/dl]、PLT(血小板数) 150,000 [/μl]、IgA 53.8 [mg/dL]、IgG 408.0 [mg/dL]、IgM 46.7 [mg/dL]
2007-06-29
2006-06-12 (月) バクタ錠について
バクタ錠(Baktar)はカリニ肺炎(pneumocystis carinii pneumonia)を100%抑え、副作用もなく、しかも安価な良い薬だそうだ。先生から訊いたその他の説明を箇条書きしておく。
・ 副作用として白血球(WBC;white blood cell)減少、血小板(PLT:platelet)減少等があるので、骨髄移植(bone marrow transplantation;BMT)の最中は服用を中止するが、移植が完了すれば再開する。
・ MTX(メソトレキセート:Methotrexate)の点滴前後も中止する。
・ この薬は1ヶ月程中止しても本当は大丈夫な薬であるが、ステロイド(steroid)を投与した場合は、1~2週間を限度で再開した方が良いという(ステロイドがある時はバクタを飲むのだとか)。
・ 抗菌剤(antimicrobial agent;antibacterial agent)、防カビ剤(fungicide)。カリニ肺炎を抑える薬。
※その他、ブログ内の参考ページ『☆バクタ錠(Baktor)について』
2006-06-12 (月) Bコース(2回目) 03日目
手足指先(第一関節まで)のしびれ少々。肛門は少々しみるので、もしかすると小さな傷があるのかもしれない。ムカつき少々。足は一日中むくんだ(swell;bloat)ままで、だるい。この件については、明日の体重((body) weight)が全体で1kg増加している様なら、利尿剤(diuretic)の点滴を追加してみよう、という事になる。マルク(Mark:骨髄穿刺;bone marrow puncture)とルンバール(髄注:intrathecal injection)後の絆創膏を交換するが、マルクの周りが少しかぶれかけているので、アズノール軟膏(Azunol Ointment)を塗布してケアする。バクタ錠(Baktar)は本日も服用中止中である。
治療3日目は、キロサイド(Ara-C:Cylocide)の副作用(結膜炎conjunctivitis)予防に、1日4回のフルメトロン点眼(Flumetholon)が始まる(水曜日迄)。また午前の尿が酸性だったので、メイロン(Meylon)の点滴が追加された。12時のMTX(メソトレキセート:Methotrexate)血中濃度は今日も予定通りの値範囲でクリア(追加なし)。今日の抗癌剤(anti-tumor agent)はキロサイドの3時間点滴が11時と22時に2回ある。またMTXの解毒剤(中和剤)であるロイコボリン(leucovorin)の点滴が今夕18時からあさっての朝6時まで6時間おきにあるので、少しせわしなくなる。今日は計10の点滴があった。
24時間持続点滴等に繋がれているので、階段昇降の自主リハビリ(rehabilitation)が出来ない。何か代わるものがないかと思い、今日は部屋で500歩ほど、足踏み運動を試みるが、足のむくみ解消にはならなかった。筋力維持にはなってくれていると信じたいのだが。
ところで、私が治療メニュー等を細かくチェックしたり、色々記録している事について、夜の抗癌剤点滴を繋ぎに来られたTNB先生が急に語り出された。
患者に渡す治療予定表は病院側も用意していて、ナースとの間で、ダブルチェックをして入るが、患者さん側も、私みたいにしっかりとチェックをして貰えると、ミスや思い違い等無いかが更にチェックされて、非常にこちら側としても助かっている、と言った旨の事を話された。今後は、骨髄移植(bone marrow transplantation;BMT)へ向けても、色々と薬等の勉強をされていくと大変良い、とも言われた。移植をする事を大前提に話されておられるので、私の病気を治す為に骨髄移植は避けられない治療と思わなければならなさそうで、辛い。
【血液検査結果】6/12:
WBC(白血球数) 7,900 [/μl]、HGB(ヘモグロビン) 8.2 [g/dl]、PLT(血小板数) 150,000 [/μl].
2007-06-28
2006-06-11 (日) Bコース(2回目) 02日目 MTXのルンバール
今日は、ルンバール(Lumbal:腰椎穿刺)以外は尿回数とアルカリ(alkaline)チェック、24時間点滴交換くらいで、抗癌剤(anti-tumor agent)の点滴はない。バクタ錠(Baktar)は服用中止中である。軽い吐き気(nausea)の様なムカつきが1日続く。胃のあたりが気持ち悪い感じである。足は少しむくんでいて、だるい。
午前中にYM研修医によるルンバールがTNB先生の立ち会いの下、病室のベッドで行なわれた。研修2年目のYM先生はルンバール経験20~30回だとかで、左右どちらを下にして寝た姿勢でも良いとの事だったので、今回初めて右を下にして横になり、その姿勢でして貰う。こうするとルンバールの後そのまま仰向けになって安静姿勢が取れる。先生によっては慣れとか癖があるのだろう、今まではいつも左を下にした姿勢で行なわれていた為、いつも枕の位置に足が来るので、施術後、仰向けになってから頭を上げない様にしてそろりと180度転回してから安静(rest)に入っていた。
穿刺針は22の細い針を使ってくれる。今回のルンバールは麻酔(anesthesia)注射後、穿刺(paracentesis;puncture)して骨髄液(bone marrow aspirate)を抜かれる時、針の刺されているのとは反対側の背骨の右側に一瞬変な痛みが走ったがすぐ消えた。TNB先生は「足に痛みが走らないか」と訊いてこられたが、それはなく、全体に大して痛くなく終了した。今回は2時間程、枕を外して安静に寝ておく。
血中MTX濃度測定の為の採血が12時にYM研修医によってある。結果、MTX(メソトレキセート:Methotrexate)血中濃度はクリア、WBC(white blood cell;白血球)は水曜日より減少してはいるが、まだ7,500とまだ十分ある。
水曜日にあったマルク(Mark:骨髄穿刺;bone marrow puncture)の後の絆創膏を今日もナースに交換して貰う。もう漿液は出てはいなかったが、まだイソジン(Isodine)の消毒(disinfection)が少々滲みて、押さえると痛み、押さえなくてもじんわりと痛みが続いている。今回のマルクは非常に痛かったが、それに比例するかの如く、治りも遅いみたいだ。
【血液検査結果】6/11: WBC(白血球数) 7,500 [/μl]、HGB(ヘモグロビン) 7.8 [g/dl]、PLT(血小板数) 139,000 [/μl].
2007-06-27
2006-06-10 (土) Bコース(2回目) 01日目
手足指先のしびれは少々きつい状態のまま、じんじんする。頭痛や喉の痛みもないのだが、排便時の肛門痛がまだあるので、早く治しておきたい所である。舌先の一部も痛い。また、昨日23時半、今度こそ生理が始まったかと思ったが、また少し経血があっただけで終わった様であった。そして今日は15時頃、生理が始まったかと思うのだが、ハッキリしない? 一体どうなっているのだろうか?
化学療法(chemotherapy)のBコース(HDMTX/AraC)の2回目が本日9時過ぎより始まる。点滴の順番、方法は4月25日(Bコース1回目)と同様である。初日の今日は特に水分を多く採って尿を多く出す様に言われている。治療の度にある、毎回尿計測等がストレス(stress)で煩わしく大変な事から、前回のAコース(2回目)では尿の出が悪くなれば報告するので、という事で免除してもらったのだが、今回も蓄尿と尿計測はしなくて済み、尿回数チェックも治療4日目迄、また毎日の体重測定も5日目迄でと、必要最小限の日数で終了して良い事になった。尿のアルカリ(alkaline)度チェックは今夕から4日目迄、1日3回あり、これは治療上必要で外せないもので増えも減りもしないが、今回からpH6.5以下になったらメイロンを追加するという形(前回はpH7.0)に変更された。また、バクタ錠(Baktar)は治療上6/9から6/14迄中止である。
初日は、計10の点滴があり、24時間点滴も始まったので、やはり疲れる。開始早々、IVH コネクター(intravenous hyperalimentation connector) (白の方)の液漏れに付き、コネクター交換があった。夜頃より少しムカつきが始まる(吐くほどではない)。それにしても、今日昼からの、抗癌剤(anti-tumor agent)のメソトレキセート(MTX:Methotrexate)の点滴をMI先生という、何時もとは違う先生が何やら非常に楽しそうに持ってこられたのが印象的であった。健常人にとってはまさに毒薬であろう抗癌剤をニコニコ笑顔で付けていくとは、なんてサディスティックな先生、と思う所だったが、余りにその天真爛漫な笑みにこちらもつい惹き込まれて、いつしか自分も微笑んでいた。
2007-06-26
2006-06-09 (金) Aコース(2回目) 22日目 帰院
曇りのせいか、水曜日のマルク(Mark:骨髄穿刺;bone marrow puncture)が余りにも痛かったせいか、今日は1日何となくだるくしんどく、朝も夕方も寝て過ごす。明日から治療が始まるに当たって、バクタ錠(Baktar)は今日からしばし中止となっている。ロキソニンは1回服用する。
今日は3回も便通があり、全てしっかりとあった。家に帰るとどうしてこうもたくさん気持ちよく出てくれるのだろうか? 一方、母も5日ぶりに便通があり、便秘(constipation;obstipation)が久々に解消したと言って、朗らかな顔をしていた。とにかくお互い、便通があると、なんだか幸せな気分になるのも、面白いものだ。
母は脳梗塞(cerebral infarction)になって以来、便秘傾向がきつくなっているが、排便(defecation;evacuation)も母にとっては大仕事の1つで、ひどく体力を消耗してしまうので、かわいそうだと思う。5日ぶり等と聞くと、かなり頑固になってきていると思うが、私がいると母もいつもよく食べて、今回の便通につながっているのならうれしいのだが。前の様に毎週末帰れなくなったので、せめて今の私に出来る事というか、野菜を一杯入れた具だくさんラーメンを作り昼食を一緒にする。 また、ケーキを食べたいとよく電話で話していたので、今回も病院から帰る折に買ってきたケーキで、昼下がりのコーヒータイムを過ごす。ヘルパーさん達にはとても良くして貰っていると聞いているのだが、来てくれる時間帯が決まっている為、こういう事がなかなか出来ないというのは無理ないだろう。こんなささやかな事でも母はとても喜んでくれる。私も嬉しい。
そして今日も缶ビールで乾杯して色々おしゃべりや雑用をする。母は自分の机の横に置いた冷蔵庫の中のものすら出すのが大変になってきているのに、一人で頑張っている。早く病気を治して京都に戻って何とかしてあげたいと思うのだが。
幼馴染のYちゃんに来て貰い、2リットルのお茶5本を運んで貰いつつ、病院まで送って貰い、21時半過ぎ、帰院。血圧112-60、36.7℃だった。マルクの所の絆創膏も替えて貰ったが、漿液(serum;serous fluid)か何かだろうか、まだ少しガーゼに滲んだ液が付いていた。今回外泊でも元気が出なかったのは、マルクの後遺症であろうか? 今回は未だにずぅーーん・・・と痛む。明日からBコース治療開始である。
2006-06-08 (木) Aコース(2回目) 21日目 2回目の外泊
手足指先のしびれはきつく、服のボタンがかけ辛い事もある。第一関節に特に強く出ている。頭痛はない。喉奥が何となく痛く感じるのだが、これはしびれなのだろうか? 外泊中の夜に、月経(menstruation;menses)が始まったかと思ったが、また少し経血があっただけで終わる? なんだかおかしい。
外泊許可(exeat;overnight)が出ているので、10時に病院を出、タクシーで帰宅する。次姉がわざわざ私の外泊に合わせて来てくれたので、二人でパスタの外食を楽しんでから、次回治療中に飲むお茶のペットボトル等の買いだめを手伝って貰う。
帰宅すると両親が初めて仲人をしたというYS夫人がはるばる明石からお見舞いに来て下さったていた。母の見舞いのつもりで電話をかけて私の入院も知ったといういきさつなので、丁度外泊中の私の顔を見て安心したと言って下さる。母、次姉を交えて話している中で、私の治療は骨髄移植(bone marrow transplantation;BMT)をする事になるのかと訊かれ、次姉がHLA(骨髄の型;組織適合抗原:Human Leucocyte Antigen)一致のドナー(donor)になるという話になった時、次姉が私の発病以来ドナーカード(脳死時の臓器移植意思表示カード)を常に持ち歩いている、と私に見せてくれ、万が一の場合、どの臓器よりも先に骨髄を妹の為に採って下さいと言っているそうで、感謝の余り、涙が止まらなかった。
2007-06-25
2006-06-07 (水) Aコース(2回目) 20日目 マルク
血圧105-71、37.0℃。 外泊中よく動き続けたせいで、太ももにミが入って痛い。手足指先のしびれは昨日頃から更にきつく、じんじんする位である。
明け方に便意をもよおし、トイレへ行くと、大量にあった。帰宅して食べ過ぎたか? 体重も増えている。今朝から化療後食に戻っていたが、朝食後もまたしっかり便通があり、さすがに肛門が少々痛み出したので、強力ポステリザン軟膏(Posterisan forte)でケアをしっかりしておく。午前中にマルク(Mark:骨髄穿刺;bone marrow puncture)があると聞いていたので、その前にシャワーを浴びる。
白血球(WBC;white blood cell)はまだ多過ぎる位の17,400あり(私の標準値は2,800-9,000)、十分に次の治療に進めるのだが、日程調整の為、今週の土曜日からBコースを開始したいとTNB先生。外泊許可(exeat;overnight)を貰う。それにしても、もっと早く予定を教えてくれればもう少しまとめて外泊が出来たかもしれないのに、そうすれば神戸の部屋も一度覗きに行けたかもしれないのにと、非常に残念で、もどかしい。何が起こるか分からない病気になってしまったので、もう少し片付けておきたいし、また探し物、欲しいものもあったのだが。
今日はTNB先生に依るマルクで、YM研修医は見学だった。麻酔(anesthesia)はちゃんと効いた感じだったのだが、今回の、刺されて抜かれる時の痛み、とてもきつかった。先生曰く、今回の様に非常に白血球が多い状態だと骨髄(bone marrow)中の白血球も多く、この場合マルクで抜く時、白血球数に比例して痛みが増すのではないか、と言われるのである。ほんまにそうかいな?? ハッキリ言って、思いっきり痛かった! 通常、施術後数時間で大きな絆創膏から小さな絆創膏に変えて貰えるのだが、今回はまだ出血していた為、更に1時間押さえる事になった。
夕刻マルクの結果を教えて貰った。フローサイトメトリー(flow cytometry)で白血病細胞(leukemia cell)は、今回は0%(見当たらなかった)という。やったぁ! と思わず声が出てしまった。先生の説明によると、非常に抗癌剤(anti-tumor agent)が良く効いているとの事。但し、私の場合、急性リンパ性白血病(acute lymphocytic leukemia;ALL)という性格上、白血病細胞が脳に出現してしまう事があるのを少し恐れている、との事。こちらのチェックはルンバール(髄注:intrathecal injection)時の髄液(脳脊髄液;cerebrospinal fluid)で検査しているそうだ。あんまり単純に喜んでばかりもいられないのか?
【血液検査結果】6/07 WBC(白血球数) 17,400 [/μl]、HGB(ヘモグロビン) 7.8 [g/dl]、PLT(血小板数) 147,000 [/μl]、網赤血球数(reticulocyte) 17.9 [プロミレン]、好中球数14,094[個]
2007-06-24
2006-06-06 (火) Aコース(2回目) 19日目 帰院
手足指先しびれ(numbness)、かなりきつく、締まった感じ。今朝も昨晩に引き続き、家の中で何かの弾みにバランス(balance)を崩し、一回こけてしまう。何だか体力に自信がなくなってきた。久々に車を運転してみたが、こちらは大丈夫だった。色々用事を済ませたり、買い物をしてまわる。ロキソニン(Loxonin)は計2回飲む。
今朝は、昔よく母が作ってくれた母直伝の茶粥を作り、母とお漬物などで久々に食べる。母は病気になる迄は、何十年も毎朝食べてきていたので、とても喜んでくれる(脳梗塞で運動機能がやられてからは、手軽に食べられるパン食にしている)。私も小さい時から朝は茶粥だったので、朝食に白飯は重過ぎて胃袋が受け付けない。K市に通学・通勤する様になってからは、朝はパン食、週末は京都で茶粥が多かった。病院では朝はパン食にしているので、久しぶりの茶粥はおいしかった。昼は生ラーメンを、自分用には味を濃い目にして作ってみたら、昨日と違い、おいしく感じられた。相当舌が塩分に対して鈍感になっているらしい。そして夜は筍等を頂く。
21時半過ぎ、帰院。だんだんと帰る時刻が消灯間際になってきた。22時の血圧95-51、36.6℃。家では雑用で何回も階段を上り下りしたせいか、太ももにミが入り、指先のしびれも増した。便通は非常に良く、昨日は2回、今日も1回しっかりとあった。帰宅すると病院よりたくさん食べているのだろうか、それとも病院よりは良く動くから腸も動いて快便につながるのであろうか?
2007-06-23
2006-06-05 (月) Aコース(2回目) 18日目 外泊
血圧90-54、脈拍60、36.6℃。
手足指先のしびれは少々きついままで、舌先も少し痺れている。あれほどきつかった肛門(anus)痛も今朝は嘘の様に激減してやわらいでいる。もしかすると、もう白血球(WBC;white blood cell)が増えているのかもしれない。朝食後、新研修医のYM研修医が挨拶に来てくれる。小柄で可愛らしい先生だが、やはり緊張して殆んど話は出来ず。その後、回診(round)に来られたTNB先生には白血球が増えている様な気がするという話をする。
しばらく経ってTNB先生が今度はYM研修医を伴なって血液検査結果を持って来られた。すると白血球が23,000と増え過ぎな程に急増していた為(基準値:2,800-9,000)、ノイトロジン(Neutrogin;G-CSF)は、今日は中止、即ち昨日迄の計6回で終了となり、PLT(platelet:血小板)も基準値まで十分に増え、その他の値も良いので、もう次の治療に進めると、TNB先生は説明された。次に進む目安は白血球が2,500-3,000、PLTは8-10万という事だったので、今回は十分過ぎる位、増えている。
外泊許可(exeat;overnight)が出たのは言うまでもないが、まさかこんな勢いで白血球が増えるとは思ってもいなかったので、外泊の準備など何も用意していなかった。取り敢えず昼までのシャワーに間に合いそうだったので予約をお願いして浴びた後、慌ただしく荷物をまとめ、外泊分の薬も用意して、許可証が来るのを待ってから病院を出た。昼も遅くなっていたので、タクシーで旨いラーメン屋さんに立ち寄り、久々のラーメンを食べる。が、またしても味覚異常の為か、塩分がもう少し欲しい感じがし、味自体もぼやけて物足りない味がした。せっかくのラーメンだったのに少し残念である。
帰宅後、また気分転換に庭仕事を少しだけし(勿論その後の手洗い等は念入りにしたのは言うまでもないが)、母がかつて育てていた、そして今年も一杯咲いた蘭(orchid)の花を切り、綺麗に活けて母の部屋に持って行く。昨夜、電話で口喧嘩をしてしまった手前、いきなり顔を合わせるのが何だかバツが悪いというのもあった。母は突然の外泊許可をとても喜んでくれ、また2人、缶ビール等で無事2度目のAコースを終えた祝いの乾杯をする。
病院から持ち帰った、たまった洗濯物をしたり、片付けをしたり、食事をしたり、一泊しか貰えなかったので、結構忙しく過ごすが、夜一回だけ何故かバランス(balance)を崩し、廊下でこけてしまった。住み慣れた家でいつもの通り、パタパタと階段を駆け下り、廊下を曲がっただけだったのに、ちょっとショックである。怪我も捻挫(sprain;distorsion)もしなかったが、こんなこけ方をした事は今迄無かった。筋力が弱ってきているせいだろうか?
今日は帰宅してからロキソニン(Loxonin)を計2回飲む。
【血液検査結】WBC(白血球数) 23,000 [/μl]、HGB(ヘモグロビン) 8.5 [g/dl]、PLT(血小板数) 126,000 [/μl]、網赤血球数(reticulocyte) 6.3 [プロミレン]、CRP(炎症反応) 0.4 [mg/dl]、好中球数13,570[個]
2007-06-22
2006-06-04 (日) Aコース(2回目) 17日目
血圧90-51、脈拍55、36.6℃。手足指先のしびれは少々きつい状態が続く。肛門(anus)はひどく痛むので、朝一番でナースに頼みロキソニン(Loxonin)を飲む事にする。1日3回までと言われたので、今日は計3回飲む。とにかく痛い。普通の固さの、何の問題もない便なのに、白血球(WBC;white blood cell)が底値になると傷付けてしまった肛門が腫れ上がり、気が遠くなる程の排便(defecation;evacuation)痛があり、涙がにじむ。また丁寧に強力ポステリザン軟膏(Posterisan forte)で内外をケアするが、ロキソニンが効いてくると、大分マシになってくる。
今日は昼食後の痛み止めがかなり効いている時に、足浴をしてもらった。思いっきり足裏の垢を落とし、ついでに手足の爪切りもした後、恒例のホットタオルでの体清拭をし、何となく気分がスッキリする。
今日もノイトロジン(Neutrogin;G-CSF)の注射だけで、他に治療はない。入院70日目である。
KN先生が、一応今日で血液腫瘍科の私の担当が最後である、という挨拶に来てくれる。何だかまた心細くなって涙が出そうになる。
夜、母から電話を貰うが、話しているうちにまた口論(口喧嘩)してしまう。高齢の母を困らせ悲しませ、我がままばかりの馬鹿な娘である。反省一杯、お詫びのメールを母に送る。自己嫌悪。。。
2007-06-21
2006-06-03 (土) Aコース(2回目) 16日目
今朝は指先第一関節しびれが今朝は少し締まった感じできつい。肛門(anus)、常時痛くなってきて、排尿(micturition)でも痛み、大変に腫れてきている。ウォッシュレットと強力ポステリザン軟膏(Posterisan forte)でトイレの度に手当てをする様にする。
エアロバイクは、肛門痛が強くなり痔の腫れた所にサドルが当たる為に中止する事にした。エアロバイクを始めてから、初回の髄注(intrathecal injection、ルンバール)時以降にしばしば起こった変な胸の痛み(私特有と言われた奇妙な痛み)が時々起こる様になった気がするので、肛門痛が治っても、この運動は再開しない方が良いかもしれない。
今朝も研修医のKN先生、TNB先生、と回診(round)に来られた後、改めてTNB先生とKN先生が次の新しい研修医のYM先生と共に一緒に来られ、紹介される。小柄な女性の先生である。緊張してしまい、殆んど言葉も声も出せずに見ているだけだった。緊張しぃーの性格も何とかせねば。
今日は5回目のノイトロジン(Neutrogin;G-CSF)の注射のみで、あとは白血球(WBC;white blood cell)が増えるのをひたすら待つのみ、と言った状況だ。
夕刻になると、指のしびれも増し、足もしびれている感じがする様になった。肛門痛もかなりきつく耐えられない(普通に座ってもいられない)位になってきたので、KN先生にロキソニン(Loxonin)を痛み止めに飲んでも良いかを訊くと、痛いのを我慢するよりは、飲んで楽になる方が良いかもと許可を得ていたので、20時半、手持ちのロキソニンを飲む事にした。
今日は母が個人で雇っているヘルパーHさんが来てくれる。お願いしていた差し入れの筍の炊いたんを夜頂くが、とてもおいしかった。そしてみかん。コタツで食べる様な、あのみかん(自分で皮をむいて食べるみかん)は白血球数が底値の時も食べても良いと許可が出ているフレッシュな果物だ。加熱食ばかりなので、これがとてもおいしい。
2006-06-02 (金) 納得したくない研修医制度
KN研修医は6/4(日)で担当を終え、来週月曜日からはYM先生(研修2年目の女医)が新しく私の担当に付くという。前回(5/26)、KN先生に次も研修医がくるのかどうかを聞くと、今年は5人程の研修医で多分、誰も付かないだろう、といった事をKN先生は言っておられたのに。。。
私は、新しく研修医が付く件と、またマルク(骨髄穿刺;bone marrow puncture)やルンバール(髄注:intrathecal injection)等、慣れた人にして貰いたいのに、新しい研修医にして貰わなければならなくなる事への不満・不安を、ついKN先生に伝える。KN先生は前の病院でマルク等の経験は既にあったそうだ。「次の研修医の先生も経験はあると思うのだが、確かめておいてみる」と言ってくれた。経験はあるに越した事は無いのだが、今の私には慰めにもならない。ただ、私を安心させ様としてくれているのはわかった。
どんなお医者さんでも、経験を積まなければ手技も上達しないのは分かる。でもたった2ヶ月で、恐らく手技や治療についても慣れ始めた位の頃で次の科へ移るとは、納得いかないし、納得したくない! 患者にとっては、また初心者の先生に変わってしまうという事になるではないか? 色んな経験をする為に多くの科をまわって修業しているのだと判ってはいるのだが、解かってはいるのだが、施術を受ける側としては、とても怖くて辛い。患者は研修医を選べない!! 最近は余り考えなくなっていたのだが、研修医の件に限らず、入院してしばらく頭から離れなかった言葉がある。『またモルだよ。モルにされるよーー・・・』
夜回診に来られたTNB先生の口からも、来週から新しい研修医が付くという話をされた。私が、今後も2ヵ月毎に新しい研修医が来るのかと訊くと、大学病院の性格上、ご協力を願うしかない、と今後も何人か研修医が変わっていくという事を暗に示された。指導はTNB先生がするし、無理な人にはルンバールやマルク等はさせないのでご協力を、という事であった。頭ではわかっている、実技(練習)をしなければやり方もわからないし、上達もしないだろうという事は。。。 患者は術者を選びたくても選べない。。。
参照:『2006-05-26 (金) 中間医と研修医』
2007-06-20
2006-06-02 (金) Aコース(2回目) 15日目
採血結果、白血球(WBC;white blood cell)数が今日も測定不能なので、恐らく今日あたりが底値なのだという。月曜日はもしかしたら白血球が増えてくるかもしれないとの事だった。白血球は、元気な骨髄(bone marrow)程、また年齢の若い人程、早く立ち上がるそうである。網赤血球数(reticulocyte)値が2.4と更に下がって低いのは、骨髄抑制がかかっているかもしれないとの事。血小板(PLT:platelet)も減ってきているので、日曜か月曜日に輸血(blood transfusion)する事になるかもしれない、との事だ。ノイトロジン(Neutrogin;G-CSF)の注射はいつも通りある。
エアロバイクを今日も午前中に30分程軽めのメニューで漕いでみる。ただ、エアロバイクを始めてから、入院後一番初めに受けた髄注(intrathecal injection、ルンバール)時以降にしばしば起こった胸の痛みと似た奇妙な痛み(私特有と言われた痛み)が時々起こる様になった気がする。
肛門(anus)付近は、今朝は少し痛くなってきたと思っていたら、夜頃からかなり痛くなってきて、排尿(micturition)時も痛むのでウォッシュレットと強力ポステリザン軟膏(Posterisan forte)でトイレの度に手当てをする様にする。
【血液検査結果】WBC(白血球数) 100未満 [/μl]、HGB(ヘモグロビン) 8.2 [g/dl]、PLT(血小板数) 49,000 [/μl]、網赤血球数(reticulocyte) 2.4 [プロミレン]
2007-06-19
2006-06-01 (木) Aコース(2回目) 14日目
指先しびれ第1関節位で、今日はそんなにきつくない。のどの痛みや頭痛はない。肛門はややむず痒い感じ。
今日の予定は最後のデカドロン(Decadron)の点滴があり、これでAコースの全ての点滴が終了する。ノイトロジン(Neutrogin;G-CSF)の注射はいつも通りある。それ以外の空き時間に、フロアにあるエアロバイクを今日は10分間を計3回使って、運動をしてみる。そんなにきついメニューではなかったと思うのだが、右耳がボゥーっとして、指のしびれが少しきつくなった。
今日はAコース14日目で、このあたりが白血球(WBC;white blood cell)の値が底になり、来週水曜日あたりから上手くいけば値が上がってくるので、その間、感染(infection)に注意する様にとKB先生から言われる。
月経(menses)が前回はっきり終わらず、5/29にいつもより1週間も早く始まったかと思ったのだが、ハッキリしない。月経ではなかったのかもしれない。何だかおかしい。
2007-06-18
2006-05月31日 母との電話
今日、母との電話で、病気が治ったら母の住む実家に帰っておいでと言われる。突然の事だったが、非常に嬉しく、涙が出た。
母が私の入院以降、急に家の水周りの大改造に着手し始めたのは日々の電話で知っており、この前の外泊・外出時にも少しその話を聞いていたのだが、今日は2階シャワールームのシャワー等がガスで浴びられる様になったという。我が家は昔からボイラー室があり、灯油によるセントラル・ヒーティング(暖房)と給湯になっていた。そのボイラーは老朽化していることもあり、この際使用を中止し、1階の風呂場や台所等も順次簡便なガス給湯に切り替えていくという。そんな話をしている中で、母は、「K都に戻り、K都で職を見つけて」と電話で言ってくれたのである。
私は入院する以前から、(母が非常に気にするので『母の為にも』という言葉は出さなかったが)近い未来、いずれK都で職を探し直し、母とずっと一緒に暮らそうと思っているという事、そういうチャンスが来る(職が見つかる)可能性があると見込んでいるという話をしていた。一方で、大学院で受けていた奨学金を去年繰り上げ全額返済し、K市の住まい購入の為の借金(母から借りて毎年返済していた)も、繰り上げて全額返済出来る見通しが付き、今年前半には返せるので全ての借金が返済完了すると母に報告していた。それに加え、母が病気で倒れて後に大学院中退で就職した職場も5年契約をこの3月で終える所だったが、2月に無事契約更新(延長)出来たという、うれしい事情もあり(母も安心したのか)、今年になってからは私が京都に戻ってくるのも良いという事を母も言う様になっていた。
母は昨年末の平日、夜にトイレで転んで肋骨を折ってしまい(rib fracture)、翌朝まで動けず、入院した経緯があり、体力的にも更に弱ってきてしまっていたし、今年の正月は、母はまだ凄く痛そうで、ベッドから体を起こすだけでも一苦労で、全身激痛が走って辛いのがありありとみてとれた。母はいつも、これ以上私の負担になるのを嫌い、ヘルパーさん等を頼み、平日は自力で頑張ってきている。そんな母の性格上、正月明けは昼・夕とヘルパーさんが来てくれるので、私はいつも通りK市の職場に行って金曜日はいつもより更に早めに戻った方が良いか、年休を使って1月9日(月・祝)まで休んで一緒にいた方が良いか悩んでいた。すると、正月早々母が私の予定を聞いてくるので、母の意向を聞くと、凄く傍にいて欲しい、という旨を言う。こんなに気弱な母を見た事が無く、年休を取って9日までいる事にすると言うと、悪いね、ありがとうと、あの気丈な母が涙を浮かべつつ感謝してくれるので、非常に戸惑ったが、素直に私を頼りにしてくれて嬉しかった。
思えば、独立して実家を出よと言われ、電車で2時間ほど離れた隣県(イメージ的には隣隣県、通学、通勤には実家から2時間半かかる)K市に移ってはいたのだが、そこの環境は自分が小さい頃から育ってきたK都と違って緑も少ない等、なかなか馴染めなかった。慣れる為にも、もう週末はK都には帰らないで色々遊ぶからねと母に言い、「それで良い」と母は満足していた矢先に、母は脳梗塞(cerebral infarction)を起こし、身体機能がおかしくなってしまった。姉が2人いるが、まだ子供も小さいとか、K都から遠い所に住んでいるとかがあり、結局一人身で、まだ大学院生で学生をしていた私が毎週末、実家に戻って色々と母の手助けをする事となり、K市の部屋は朝食と遅い夕食、眠る場所になってしまっていた。
ひたすら母が回復すると信じて、色々病気に良いと思われる事をしたりしていたのだが、多発性脳梗塞と診断され、小さな梗塞が何度も起こるのだろう、徐々に運動機能が悪くなり、レベルも要支援から始まり、平成16年9月からは要介護3になっていた。そして昨年末の転倒事故である。いずれ実家に帰って来ようと思っていたが、そんな経緯から、もっと早く職をこちらで探した方が良いかもしれないと思い始めていた。
しかし突然の白血病(leukemia)の発病でそれどころで無くなり、休職する事になってしまった。幸い職場のボスが入院中も契約更新をしてくれると言って下さったおかげで、健康保険から補助が出るに始まって、入院費も大変助かる事が分かった。そんなこんながあったので、早く実家のあるこの都市で職を探そうと思っていたが、お礼奉公で病気が治ってもしばらくはボスの所で働き、恩返しをしたいと母に話していた(その為、母には言わなかったが、母の具合によっては、いずれ実家からの通勤になるとも考えていた)。
そんな気持ちがある一方で、普段は考えない様にしているが、心の奥底で、もしこの病気が治らなかったら、このまま最悪の事態になったら、という不安が付き纏う。そんな時、戻る所は職場のあるK市ではなく、K都の母のいる実家に戻りたいと願っている。そういう話はしたつもりはないのだが、母親の直感で感じたのだろうか、家に帰っておいでと電話で言うのである。急に光が見えるというか、病気が治るかもしれない、という思いの方がまた湧き始め、嬉しくてメールでも『治療の励みにする、また一緒に旅行をしよう』と返事を出すと、母から更に、○×△の家に一日も早く戻っておいで、と返信メールが届く。K都に戻れるのが嬉しい、戻れる場所が出来たのが嬉しい。訳もなく嬉しい。早く病気を治したい。
元気付けられた母からの携帯メール:【お便り有難う。○×△の家に一日も早く戻っておいで。あなたの発病以来 私は考えを変えました。この家を 後20年以上 あまりお金をかけず残す方法を・・帰って来なさい。皆で 有効に利用しましょう。また旅行しましょうね。私にとっては夢のまた夢? ではまた 母】
2007-06-17
2006-05-31 (水) Aコース(2回目) 13日目
今朝4時半頃、何か『ヤバイ!』という状況を覚えて急に目が醒めたが、その内容を忘れてしまった。何なのだろうか? この他にも一晩中小まめに目醒めてしまい、よく眠れなかった。これもステロイド(steroid)の影響??
指先のしびれ少々。のど痛と頭痛はなく、ある意味、快調かもしれない。但し、月曜にいつもよりひどく早く月経(menses)が始まったかと思ったのだが、違ったのかもしれない。今日、また経血らしき血が観察される。
今日の予定は3回目のデカドロン(Decadron)の点滴と、ノイトロジン(Neutrogin;G-CSF)の注射である。それ以外の空き時間に、フロアにあるエアロバイクを今日も10分程軽く使ってみる。
今日は久しぶりに院長先生の回診(round)があったが、この治療コースが辛いかを聞かれた。入院当初に受けたAコースが大変だったので、今回2度目のAコースをかなり恐れていたのだが、今の所大丈夫なので安心していると答える。先生はその事はとてもよいと言って下さった後に、個人差もあるので、毎回同じ様な反応を示すとは限らない話をされた。毎回気を引き締めて治療に臨まなければならないと言うだろう、少し緊張した。
採血結果は、白血球(WBC;white blood cell)はついに測定不能の底値になったので、もう6階フロアのみに行動が制限された。HGB(hemoglobin;ヘモグロビン)は昨日の輸血(blood transfusion)のおかげで増えている。先生の話では私は輸血をすると、血球の壊される速度(寿命)が比較的長いらしく、HGBでも血小板(PLT:platelet)でも長持ちする方なのだとか。
夜、便通(bowel movement)あるが、肛門(anus)付近に出血少々あり、後、ケアをしようとして失敗して爪で肛門を傷付けてしまった。白血球が底値になって感染(infection)に注意しなければならない大切な時期に大変なミスをしてしまった。ウォッシュレット洗浄と強力ポステリザン軟膏(Posterisan forte)で丁寧にケアをする。ひどくならなければ良いが。
【血液検査結果】5/31WBC(白血球数) 100未満 [/μl]、HGB(ヘモグロビン) 8.3 [g/dl]、PLT(血小板数) 69,000 [/μl]、網赤血球数(reticulocyte) 4.1 [プロミレン]、CRP(炎症反応) 0.0 [mg/dl]
2007-06-16
2006-05-30 (火) Aコース(2回目) 12日目 ノイトロジン注射開始
指先の痺れはそんなにきつくはなく第一関節の半分位か。但し、最近、手のひら全体にぼんやりとした痺れがずっと続いている。
白血球(WBC;white blood cell)が少なくなってきたので、自主リハビリ(rehabilitation)に使っていた非常階段は、次回白血球が増えてくるまで使えない。そして病室と病棟フロア以外は出歩かない様にしなければならない。ところで病棟フロアに『エアロバイク』という健康器具が置いてあり、自転車の様にこぐと消費カロリーや運動量を計算してくれるという物である。階段昇降に代わる運動を模索していたので、先生に筋力維持の為のトレーニングにエアロバイクをしてみても良いかを訊いてみた。すると無理をしなければ大丈夫との許可が出たので、先ずは試しに10分程使用してみる。これで脚力が維持されるか、アップするなら良い運動になると思っている。
昼から2回目のステロイド(steroid)のデカドロン(Decadron)の点滴が1時間かけてあった。また、15時から白血球を増やすノイトロジンの皮下注射(subcutaneous injection)が開始された。
赤血球輸血(blood transfusion)は太い管の茶色のIVHカテーテル(中心静脈カテーテル、intravenous hyperalimentation catheter)からされたのだが、今回の赤血球(RBC:red blood cell)は何故か管の内側に血のりのようなものがベタベタくっ付き、点滴終了後に通すヘパリン(heparin)一本だけでは、管内がきれいにならず、ナースが管内の血のりを揉みほぐす様にしてから、もう一本ヘパリンを通してくれた。それでもまだ血のりがくっ付いているのが見えるので、自分で丁寧に揉みほぐし、夜の検温時、ナースに頼んでもう一本ヘパリンを通して貰った。IVHカテーテル挿入(3/28)は非常に怖く辛い思いをしたので、管が詰まって、挿入し直し等という事態は絶対避けたい。胸から外へ出ているカテーテル(管)に付いた分はきれいにしたが、当然胸の中に入っている管の中も同様の事が起こっていると想像が出来る。ここは触る事が出来ない為、ひどくもどかしい。
次姉の息子、無事退院したとメールが来る。本当に良かった。一時はどうなるかと思ったが、元気らしく安心した。退院おめでとうメールを送る。
夜中、何度も目覚め、よく眠れず。ステロイドの影響か?
2007-06-15
2006-05-29 (月) Aコース(2回目) 11日目
指のしびれなど、5/26以降同様。朝食より加熱食になる。夜中に便通(bowel movement)があるが、今回は痛みも殆んどなく出血もしなかった。ケアはしっかりしておく。採血は、今回は失敗されて、結局腕を変えての採血となった。入院以来、定期的な採血とかはずっと左腕から採って貰っていたのだが、最近は腕を縛ってもあんまり血管が浮き出てこなくなってきていたし、毎回刺されている所も何となく錆びた針でも刺されている様なザリッとした感じで痛くなってきていた。針を刺されるのを嫌がってしまっているのか、もうそろそろ血管が疲労限度にきていたのかもしれない。
信じられないというか、あり得ないというか、前回からまだ3週間しか経っていないのに月経(menstruation;menses)が始まった気配だ(※以降、水曜日まで全く経血なし。勘違いだったのか?)。
昼前にAコース治療後半のオンコビン(Oncovin)の静注後、ステロイド(steroid)のデカドロン(Decadron)の点滴が1時間かけてある。デカドロンは今日を含めて4日間続けられる。
白血球(WBC;white blood cell)はステロイド点滴の影響で、3~4日は一時的に白血球が増加する可能性があるという。また、十分に白血球数が減ったので、明日よりノイトロジン(Neutrogin;G-CSF)の注射を開始すると、TNB先生。確かノイトロジンはオンコビンの投与前後を避けるのではなかったかと訊くと、静注後24時間以上経てば(空けば)良いだろう、との事だ。
自主リハビリ(rehabilitation)の階段昇降6階分往復を朝・昼・夕と計3回するが、WBCが減ってしまったので、もう明日からは、いくら人通りの少ない非常階段とはいえ、しばらく控える、というか、しばし階段昇降の自主リハビリは出来なくなる。白血球数が減少した時に、個室でも出来る、何か筋力を鍛える(というか、衰えない様にする)リハビリを考えた方が良いかもしれない。
【血液検査結果】5/29WBC(白血球数) 200 [/μl]、HGB(ヘモグロビン) 7.3 [g/dl]、PLT(血小板数) 97,000 [/μl]、網赤血球数(reticulocyte) 3.4 [プロミレン]、CRP(炎症反応) 0.1 [mg/dl] 、好中球数116 [個]
2007-06-14
2006-05-28 (日) Aコース(2回目) 10日目
昨日、自主リハビリ(rehabilitation)を頑張り過ぎたか、6階分の階段昇降を3往復に増やしたら、ひどくふくらはぎにミがいって非常に痛い。普通に歩くのも苦痛なくらい大変なミのいり様だ。シップをべたべた貼って、今日も朝・昼・夕と往復する。これで少しでも足の弱ってしまった筋力が回復出来れば良いなぁと思っている。また、オンコビン(Oncovin)による便秘(constipation;obstipation)に備えて、カマグを1日3回から4回へ増やして服用する事にする。本日便通(bowel movement)なし。ちょっと不安。
個室に移動してから、良くクッキーや飴等の間食をする様になった。くつろげる時間が増えた、という感じか。母とも長電話をするが、同室の人を気にする必要がなくなった事に加え、部屋に電話が付いている事から、メールではなく電話を良くかけてきてくれる様になった。母は戦時中のN女時代の壮絶な6人部屋(寮)生活の話を久々にしてくれた。病気で入院していた経験もあり、とにかく個室が良いと、私が個室に入った事も凄く喜んでくれている。
2007-06-13
2006-05-27 (土) Aコース(2回目) 09日目 脱毛始まる。
指先のしびれ相変わらず。その他も昨日同様。便通(bowel movement)は正常にあったが、傷はまだ治っていないらしく血が少々チリ紙に付く。今日も丁寧にケアする。自主リハビリ(rehabilitation)の階段昇降6階分往復を、今日は朝・昼・夕と合計3回挑戦してみる。
昨日許可が出たのでシャワーを浴びる。Aコース(2回目)での脱毛(alopecia)が始まった様だ。いつもより抜け毛の量が急に多くなったので、そうだと分かる。その度に毛髪は減っていくのだが、やはり完全に抜け切らずに頑張って残っている毛があるので、こうして毎回脱毛が始まっているのが分かる。頭髪、眉、まつ毛まで、随分と薄くまばらになってきた。眉やまつ毛が無くなってくると、こうも貧相な怖い感じの顔になってしまうのかと思うと、いくら「また生えてきます」と言われても、気が滅入る。
母のヘルパーHさんが、お見舞いに来てくれた。彼女に編んで貰った2つ目に毛糸の帽子に少しアレンジを加えて貰い、ちょっと見た目では、髪の毛が生えている様に見える飾りをつけてもらう。余りに良く出来たので、先ほど滅入っていた気分も少し良くなる。
昨日から次姉と連絡付かず心配していると、ようやく入院した息子は無事で熱も下がったとメールが届き、ホッとする。また、海外出張した長姉から国際携帯電話がかかる。テストを兼ねてかけてきてくれたのだが、まるで隣の病室からかけてきているのではないかと錯覚する位、日本国内からかけるよりよっぽどクリアな声が聞こえてきてビックリした。一体どうなっているのだろうか?
2007-06-12
2006-05-26 (金) 中間医と研修医
KN先生はK大出身の研修2年目の非常にべっぴんの女医さんである。そのKN先生が今月一杯位で次の科へ移ると本日偶然、お話をしていて知った。次は同じフロアにある内分泌科にいくというが、今迄そんな事、全然聞いておらず、ひどく驚くというか、動揺する。せっかく治療にも慣れてきて、先生方とも親しくなってきたのに。。。
研修は出身大学の病院で受ける必要はなく、今はどこの病院で受けても良いらしい。KN先生は、研修1年目は大阪で、なんとTNB先生の下で研修を受け、2年目の今年は母校のK大に研修に来たという。今後、秋には産婦人科とか精神科も順にまわっていく予定だそうだ。最終的にはどこの科を希望されるのかを聞いてみると、内分泌科を選ぶ可能性が大だという。
TNB先生は中間医という事で、一年間同じ科で担当されるというが、もともと大阪の病院の先生らしい。主治医は入院当初に診察して下さったKB先生なのだが、中間医とは治療のメインを受け持つ、実質上の主治医になるらしい。TNB先生は大学院へ行くに伴ない、1年間『中間医』として過ごさなければならないそうで、来年度になれば、今年4月に私の担当を離れて大学院へ進学されたTS先生の様に、現場を離れていくそうである。そうなると、主治医のKB先生もいずれ変わってしまうのかと不安になり、どうなのかを聞くと、来年になっても変わらずに残るという立場らしい。今迄何故こんなに先生が付いているのかが良く分かっていなかったが、こういう事だったのか。。。何だかややこしい。
2007-06-11
2006-05-26 (金) Aコース(2回目) 08日目
入院して、個室に移って初めて、病院なのによく眠れた。今日から3日間はAコースも中休みで何もないので気分的にもリラックス(relax)しているのが分かる。昼食後、クッキーなど食べたり、雑誌を見たりして、入院後初めてのんびりと過ごす。
指先のしびれはややきつい。唇や舌も少ししびれている様な気がする。腰(臀部も)まだ少々痛い。のど奥(扁桃腺ではないが)は少し痛い感じがし、うがい時にふらつく。便通時、出血少々。
TNB先生に便通(bowel movement)の事を話した時、便通調整については、酸化マグネシウム(magnesium oxide)は現在1日1.5g(0.5g×3)になっているが、1日3gまでは飲んでも大丈夫と言われた。そこで来週の月曜日は、便秘(constipation;obstipation)の原因ともなるオンコビン(Oncovin)の投薬もあるので、1日4回(各0.5g)、又は1回に1~2袋という風に自分で加減して調整してみて、という事になる。
血液検査でまだ白血球(WBC;white blood cell)も十分あることが分かり、お願いして、明日シャワーの許可を出して貰う。
夕刻、5/24に引き続きリハビリ(rehabilitation)のつもりで、地下1階まで階段で下り(6階分)、売店に寄った後、帰りも階段を使って上がってみた。また4階分で思いっきり息が切れてしまい、ホールで休んでからエレベータで6階へ戻る。
夜、母より、次姉の息子の熱が下がらず、扁桃腺の腫れが引かず、とうとう入院して点滴を受けているらしいと電話あり。次姉の一人息子、どんなに可愛がって育てているか良く知っている。次姉に大丈夫かどうか、早く治る事を祈るとメールを送る。何だか不安で心配で、一晩よく寝付かれず。
【血液検査結果】5/26
WBC(白血球数) 1,900 [/μl]、HGB(ヘモグロビン) 8.9 [g/dl]、PLT(血小板数) 171,000 [/μl]、網赤血球数(reticulocyte) 4.6 [プロミレン]、CRP(炎症反応) 0.1 [mg/dl]、好中球数1,653[個]
2007-06-10
2006-05-25 (木) Aコース(2回目) 07日目 キロサイドのルンバール
今日で入院60日目である。2ヵ月経った。まだ、というべきか、もう、というべきか、複雑な所である。
指先のしびれはきついままである。のどはほんの少し痛い感じ。うがい時、頭を振るとふらついてしまう。右耳がまたぼぉーっとしておかしい。今日は腹痛(abdominal pain;abdominalgia)を伴なう便通(bowel movement)があったが、昨日の傷が癒えていない為、また肛門(anus)の内外から出血があり、強力ポステリザン軟膏(Posterisan forte)で丁寧にケアをする。
午後、キロサイド(Ara-C:Cylocide)のルンバール(髄注:intrathecal injection)がいつもの様にTNB先生立会いの元、部屋のベッドで研修医のKN先生によりあった。今回は麻酔(anesthesia)も良く効いていたのか、前回の様な痛みや不快感は少なかった。しかし、嫌なものは嫌で、慣れる様な類のものではない。今日は2時間安静(rest)と言われたが、頭痛予防で自主的に長めに3時間安静に仰向けに寝ている事にした。
母と電話をするが、次姉の息子、扁桃腺やられてか、今日も高熱が続いているらしい。なかなか治らないみたいだ。随分長くかかっている。なんだか心配だ。
個室はナースステーションから離れている事もあり、かなり静かで、ナースも4人部屋の時ほど頻繁に来ない事が昨日一日で分かった為、久々に、本当に久々に23時半頃までTVを見て過ごす。
2007-06-09
2006-05-24 (水) Aコース(2回目) 06日目 自主リハビリ模索
血圧94-64、脈拍55、36.5℃。 指先のしびれ少し拡がり、きつくなる。頭痛(headache)。喉奥の違和感は少なくなる。食欲は余りないがムカつきはないので食べられる。シャワーを浴びるが、疲れて寝る。
IK先生回診では、姉妹の中にドナーがいて良かった(私にとってはすばらしい事だった)という話と、移植前には体力快復もかねて1ヶ月程は猶予がある話などをされる。痔の手術の有無は診て貰ってからとか。。。
午後、便秘(constipation;obstipation)に苦しむが、ようやく便通(bowel movement)があった。しかし、なかなか出てこなかった為、無理した時、肛門付近が切れた様で少し出血してしまった。個室に移ったばかりで、タイミングとしては正に良かったというか、トイレのウォシュレットでゆっくり丁寧に洗い、強力ポステリザン軟膏(Posterisan forte)で手当てをする。白血球が減り始めるこの時期に肛門を傷付けたくは無かったのだが、仕方が無い。
本日は採血以外に何の予定も無く、尿回数チェックは本日迄で終了という、Aコース治療の狭間である。血液の結果は、白血球(WBC;white blood cell)数が1,900と急激に減少し始めているが、これはステロイド(steroid)投与も終わって(5/19-5/22)、その影響もなくなっているからだろうと、KN先生が説明しにきてくれた。とはいえ、まだ十分に好中球数もあるので、院内をちょっと散歩する。
白血球数が減る迄は、病棟の廊下・フロアから出て、院内を少し歩く事も可能である。当然マスク(mask)着用は絶対条件であるが、院内の郵便局やキャッシュコーナー、売店等に行く事が出来る。但し、外来等の人込みの多い所は避けるか時間帯をずらす、或いは行かない様に注意する事になっている。これから白血球が少なくなった時に備えて、ペットボトルのお茶を買い込もうと思い、今日は点滴も無いので、足の筋力を鍛える意味も兼ねたリハビリ(rehabilitation)のつもりで6階から地下1階の売店まで、非常階段を使って下りてみた。帰りも階段を使ってゆっくりゆっくり上がってみたが、4階分上がった所で完全に息が上がってしまった。お茶という重い荷物を持っていたせいもあって、とにかく上りはきつかった。心臓はバクバクしているし、汗が出て頭がクラクラした。しばらくエレベータホールで休んでから、残り2階分をエレベータで上がって部屋へ戻ったが、完全にバテてしまった。廊下を歩くのさえふらふらだった。体力がひどく落ちていた事を、身をもって体感し、何か体力維持・回復の為の運動を真剣に考えた方が良いなぁと実感した。
【血液検査結果】5/24:
WBC(白血球数) 1,900 [/μl]、HGB(ヘモグロビン) 8.4 [g/dl]、PLT(血小板数) 234,000 [/μl]、網赤血球数(reticulocyte) 9.6 [プロミレン]、CRP(炎症反応) 0.1 [mg/dl]、好中球数1,710[個]
2007-06-08
2006-05-23 (火) Aコース(2回目) 05日目 個室へ移動
血圧117-73、36.6℃。指先のしびれ少々、頭を大きく動かすと今日も頭痛(headache)が起こる。喉奥の違和感あり。今回食欲は大して落ちないが、今日も便通(bowel movement)が無かった。これで丸2日になるので、便秘(constipation;obstipation)にならないか心配である。胸・肋骨辺りの変な痛みがごく一瞬だが起こった。
ソルデム・メイロン(Soldem・Meylon)の5時間点滴があり、Aコース前半の点滴が全て終了した。
IVHコネクターの定期交換日なので、土日に液漏れで交換したのだが、また交換してくれた。何だかもったいない気もするが。
10時半より個室へ移動開始、昼食後、荷物の片付けでかなり疲れ、指先の痺れが増す。洗面台、トイレ、電話付きで、他に冷蔵庫と電子レンジ、大き目のロッカーや客用の少し座り心地の良さそうな椅子があった。この個室はCランク(この階にはCしかない)だそうで、9,174円/日也。
今週はかなり苦しむだろうと恐れていた治療だったが、なんだか調子が良い。先生の話によると、前回の緊急入院時には白血病細胞がうようよいて、それらが化学療法によって凄い勢いで死んでいった為に、私の体はその急激な反応で大変な(苦しむ)状態だったが、今回は寛解(remission)後の、白血病細胞(leukemia cell)も殆んどいなくなった状態での地固め療法であり、白血球(7200)も血小板(32万)も十分にある非常に良い状態での治療開始なので、前回の様なきつい反応もまだ出ていないのだろうという事だ。寛解後のAコース治療なら、通常白血球(WBC;white blood cell)はBコースと同じく2週間目頃に最低になるのだそうだ。
2006-05-22 (月) PCRとフローサイトメトリーについて
PCRとフローサイトメトリーについて、違いは何かをKB先生に訊いてみる。
PCRは外注(K大病院が費用負担)で検査に時間がかかるが、フローサイトメトリーよりは精度が高いという。
フローサイトメトリーに関しては、この病院にはこの検査に命をかけているスペシャリストがいて、他の大学ではとてもこれに及ばないという腕らしい。フローサイトメトリーは表面マーカーで見ているらしいが、生きた細胞をその日のうちに調べるので、その日のうちに結果が出ると言う。その点がPCRより非常に早いと言えるのだが、精度は少々落ちると言う。
※ フローサイトメトリー(flow cytometry)とは、光散乱と螢光によって、細胞や中期染色体を光学解析する、又は分離する技術。
※ PCR:RT-PCR(Reverse Transcription-Polymerase Chain Reaction)。PCRとは、ポリメラーゼ連鎖反応と言い、ごく少量のDNAを大量に複製する方法。
2007-06-07
2006-05-22 (月) Aコース(2回目) 04日目
血圧109-66、脈拍58、36.2℃。指先のしびれと腰痛(lumbago;backache)、ごく少々。うがい時など頭を大きく動かすと今日も頭痛(headache)が起こる。喉奥の違和感強まり、何となくムカつく感じ。今日は便通(bowel movement)が無かった。その他、肋間神経痛(intercostal neuralgia)様の痛みが続く。これは一番初めにルンバール(Lumbal:腰椎穿刺)を受けた直後に起こった(私特有と言われた)痛みに似ており、右胸から食道(気管?)に沿ってしばらく続き、数回にわたって繰り返し起こった。
採血結果は、白血球(WBC;white blood cell)が金曜の3,000から7,200と非常に上がっていたので、「すごい!自力で更に上がった!」と喜んだら、先生曰く、ステロイド(steroid)のデカドロン(Decadron)の影響でしょう、とアッサリ否定。ヘモグロビン(hemoglobin;HGB)は若干減ったが、網赤血球数(reticulocyte)が16.1と増加しているので、赤血球(RBC:red blood cell)の方はまだ自力で増える可能性を示しているとの事で、こちらの増加にステロイドは関係ないそうだ。血小板(PLT:platelet)も増加し、炎症(inflammation)反応をみるCRP値はようやく陰性になった。
まだ白血球は減っていないだろう事から、ナースに頼んで24時間持続点滴(ウロミテキサン)をちょっとだけ止めて貰い、9時半から10時までシャワーを浴びた後に再開し、液が無くなるまで点滴を続け、これで終了となる。
今日はHyper CVAD(Aコース)4日目で、11時半に吐き気止めのカイトリル(Kytril)の静注(intravenous injection)後、抗癌剤(anti-tumor agent)のオンコビン(Oncovin)の静注、オレンジ色のいかにも抗癌剤といった感じのアドリアシン(Adriacin)の点滴1時間があり、12時からデカドロン1時間、13時からソルデム・メイロン(Soldem・Meylon) 5時間点滴があった。これでAコース前半の点滴プログラムがほぼ終了した。
看護師長さんがこの前に続いて、個室に本当に入りたい意思があるのかどうかを確認に来られる。入院当初から希望し、機会あるごとにお願いしていたのだが、どうやら今週か来週あたり個室が空くらしい。
家族と旅行に行っても眠る時は個室という事が多く、普段から同室に何人もいる様な環境で寝た事が殆んどなかったので、4人部屋は慣れず、入院当初から個室を強く希望していた。何より、先生方は患者の個人情報を守る為とか言って、隣のベッドにいる人の病名すら教えてくれはしないのに、日々の回診時に「体調はどうか、お尻の具合はどうか」に始まって色々聞かれるので、人に訊かれたくない様な事まで答えなければならす、プライバシーが無いに等しい矛盾した状況にある。更に、ちょっと質問しづらい内容の事は、先生に訊けずに諦めてしまう事もある。もっとプライバシーが欲しいと切に思う様になっていた。
それに加え、最近また肛門(anus)の具合が悪く(どうやら傷が付いたらしい)、炎症を起こしたまま白血球が減少してしまった場合、最初の治療時の記憶から行くと、肛門が泣きそうな程、痛くなる (まさに腫れ物に触る状況で、ほんの少し触れるだけでも気が遠くなるほど痛くなった) ので、ウォッシュレットで洗浄等をするのに、共同トイレではなく、個室専用のトイレで気兼ねなくゆっくり丁寧に予防なり手当てをしたいと願っていた。
改めて個室希望を伝えると、夜になって師長さんが再度来られ、個室が明日空く(この4人部屋に入院する人も決まっているらしい)ので午前中に移動して下さい、と連絡に来られた。早速母へ、念願の個室に移れる事を電話で報告すると、我が事の様にとても喜んでくれ、その後『これで回復も ぐっと早まったことでしよう、バンザイ!』と応援メールまで送って来てくれた。長姉は私が個室に移る事を、もっと共同部屋で勉強する事もあるだろうと、余り賛同してくれていなかったので、わざわざ連絡するのは止めにした。母は若い頃から何回か入院を経験して来た事もあり、最大の理解者である。
【血液検査結果】5/22
WBC(白血球数) 7,200 [/μl]、HGB(ヘモグロビン) 8.2 [g/dl]、PLT(血小板数) 317,000 [/μl]、網赤血球数(reticulocyte) 16.1 [プロミレン]、CRP(炎症反応) 0.1 [mg/dl]、好中球数6,696[個]
2007-06-06
2006-05-21 (日) Aコース(2回目) 03日目
血圧95-55、脈拍58、36.6℃。指先のしびれ少々、腰痛(lumbago;backache)少々、吐き気なし。うがい時など大きく頭を動かすと頭痛(headache)がきつく起こる。右目が夜中に少々痛んだので、今朝も眼の手入れをする。喉奥と右耳に違和感があり、何となく鼻水と生あくびが良く出る。
便に鮮血が少々あったので、強力ポステリザン軟膏(Posterisan forte)で肛門(anus)ケアを念入りにしておく。白血球(WBC;white blood cell)が少なくなる前に傷口が治って欲しいと思う。本日体重は増加傾向にあるが、むくんでは(swell;;bloat)いない。この頃午後におやつを少々食べたりしているせいかも?
昨日に続き、液漏れの疑いのあるIVHコネクターの細い方の管(白色い方)を交換する。11時にある抗癌剤(anti-tumor agent)の点滴は、日曜日だったせいか、いつもより早く9時半に開始された以外は、ほぼ前日同様に点滴があった。また今回はミコシストカプセル(Mycosyst)の服用中止はなく、ずっと続ける事になる。
次姉、運転中に車をぶつけられたとのメールがあった。幸い怪我は無いそうだ。また、次姉の夫の風邪に続き息子も発熱したそうだ。この前は長姉の長女がバイト先で火傷(burn)を負う事件等があったりして、何だか最近嫌な事が良く起こる気がする。
2007-06-05
2006-05-20 (土) Aコース(2回目) 02日目
血圧94-46、脈拍71、36.6℃。指先のしびれは昨日よりきつい感じで、頭痛(headache)も少々あり。夜中、点滴終了のブザーで急に起こされた時、右目の古傷がひどく痛み、その後30分は涙が出続け、朝になってもずっと痛みが続いた。入院前はたまに起こるこの古傷の痛み予防にと、他病院で処方された目薬(eye drops)と軟膏(ointment)を右目にずっと塗ってきたのだが、入院以来、自分の判断で使うのを中止していた。TNB先生に薬の種類と名前を告げ、点眼と軟膏を再開して良いかを訊き、許可を得たので、手当てをする。吐き気(nausea)は今の所は無い。
便通(bowel movement)時、また少し出血しているのを確認する。肛門(anus)の出口付近にポリープ(polyp)か何かがあるのだろうか、便の最後に鮮血が付いてくる。この事をKB先生に相談すると、骨髄移植(bone marrow transplantation;BMT)前に手術を検討した方が良いだろうと言われる。痔(核)(hemorrhoids;piles)等があって、移植時に炎症(inflammation)を起こしてしまった場合、化学療法(chemotherapy)よりもっときつい処置を受けているので、非常に苦しむ(人によっては七転八倒するくらい苦しむ)事が多いので、予め治療してしまう事を勧めるのだそうだ。他人事ならなるほどとうなずく所だが、自分の事だけに、そして場所が場所だけに手術は避けたい。ちなみに、もしこの手術を受けた場合、手術前後(傷口が完全に治る迄)にかかる日数は約一ヶ月だそうだ。
前回、大学院へ行かれた私の最初の担当医であるTS先生は、オンコビン(Oncovin)投与の前後は副作用があるかもしれないと、ミコシストカプセル(Mycosyst)服用を投与の前日から翌日までの3日間を中止する様に私に言っておられた。今回の治療プログラムで行くと明日5/21~23日はミコシストカプセルの服用中止となる筈なので、先生に訊いてみると、先生は中止しなくても良い方針だそうで、今後はずっと服用を続ける事になった。
今日も昨日と同じ内容の点滴を繰り返す。但し、点滴の管のつなぎ目から、ごくかすかに液漏れを2箇所発見したので、ナースに報告し、IVH (intravenous hyperalimentation)コネクターの茶色の太い方を交換して貰った。
2007-06-04
2006-05-19 (金) 内服薬、抗生剤等
現在の内服薬の一覧と、抗生剤(antibiotic)の点滴薬について、一部重複するが、もう一度改めて調べた内容を以下にまとめてみる。ブログ:現在の内服薬等 も参照。
【毎日服用する薬】
・マーズレンS顆粒(Marzulene-S) [1.5g/day] 1日3回毎食後
*消炎性抗潰瘍剤(antiphlogistic antiulcer agent)
・バクタ錠(Baktar) 1日1回昼食後
*抗菌剤(antimicrobial agent;antibacterial agent)、防カビ剤(fungicide)
★副作用:白血球減少、血小板減少等
★メソトレキセート(Methotrexate)剤使用前後各2日間は服用中止する。ルンバール(髄注:intrathecal injection)で使用時は中止の必要はないらしい。
・ミコシストカプセル(Mycosyst) [100mg]×2 caps、1日1回夕食後
*抗菌製剤、防カビ剤、深在性真菌症治療剤(シオノギ)
★本剤との併用で、ビンカアルカロイド系抗悪性腫瘍薬等の血中濃度が上昇する事がある。
【頓服薬】
・ロキソニン錠(Loxonin) [60mg] 頓服、1回1錠
*成分名:ロキソプロフェンナトリウム
*解熱鎮痛消炎剤
・ピリナジン(Pyrinazin) [0.5 g] 頓服、1回1錠
*成分名:アセトアミノフェン(acetaminophen)
*非ピリン系解熱鎮痛剤
【点滴薬】
・ペントシリン(Pentcillin) 注射用2g
*一般名: ピペラシリンナトリウム(Piperacillin Sodium)
*ペニシリン系(penicillins)、抗菌剤
★生食100mlにタゾシンも入れ、約一時間かけて点滴。
★1日3回、9時、15時、22時(夜間の分だけ4/17より21時に変更)点滴
・タゾシン(Tazocin) 静注用2.5g
*一般名: タゾバクタムナトリウム/ピペラシリンナトリウム(tazobactam sodium/piperacillin sodium)
*セフェム系(cephems)、抗菌剤。β-ラクタマーゼ阻害剤配合抗生物質。
★生食100mlにペントシリンも入れ、約一時間かけて点滴。
★1日3回、9時、15時、22時(夜間の分だけ4/17より21時に変更)点滴
・注射用硫酸アミカシン(Amikacin Sulfate for Injection) 400mg
*アミノグリコシド(aminoglycoside)系抗生物質製剤
★生食100mlに入れ、約一時間かけて点滴。
【その他の薬】
・酸化マグネシウム(magnesium oxide) 適宜( ~3回/日)
*便秘症治療薬。制酸剤。便を柔らかくする。
・強力ポステリザン軟膏 (Posterisan) 適宜
*肛門(anus)ケア用の軟膏。注入または塗布する。
*『強力』と書いてあるものはヒドロコルチゾン(hydrocortisone)が入っている。
*糖質副腎皮質ホルモン.抗炎症薬(anti-inflammatory drug)
2006-05-19 (金) Aコース使用薬剤
Hyper CVADコース(Aコース)の2回目であるが、ここで使用される薬剤を、先生から訊いた話、本やネットで調べた内容等から簡単にまとめてみる。今回も使用する薬剤の量はBコース同様、私の身長[cm]、体重[kg]から体表面積[sqm]を割り出して計算される。
・ エンドキサン(endoxan)……シクロホスファミド(cyclophosphamide)。アルキル化剤(alkylating agents)、抗悪性腫瘍剤(anti-malignant tumor agent)、抗癌剤(anti-tumor agent)
★副作用に出血性膀胱炎(hemorrhagic cystitis)、間質性肺炎(interstitial pneumonia)・肺線維症(pulmonary fibrosis)、心筋障害・心不全(cardiac failure;heart failure)。
・ オンコビン(Oncovin)……一般的名称:硫酸ビンクリスチン(vincristine sulfate)。ビンカアルカロイド(vinca alkaloid)、抗悪性腫瘍剤、抗癌剤。
★副作用に末梢神経障害(neuropathy)や手足の先がジンジンしびれる感じ。麻痺性腸閉塞(paralytic ileus)・便秘(constipation;obstipation)、難聴(hearing loss)、脱毛(alopecia)、その他。
★深在性真菌治療薬(ミコナゾール等)等と併用すると本剤の作用を強める事がある。
・ アドリアシン(Adriacin) ……一般的名称:ドキソルビシン塩酸塩(doxorubicin hydrochloride)。アントラサイクリン(anthracycline)。抗腫瘍性抗生物質。抗癌剤。
★蓄積毒 (summation toxin) 性、強い骨髄抑制がある。副作用に心毒性・心筋障害・不整脈(arrhythmia;pulsus irregularis)、腎障害(nephropathy)・肝障害(hepatopathy)、吐き気(nausea)、唇・舌・手足のしびれ(numbness)
・ メソトレキセート(MTX:Methotrexate)……葉酸代謝拮抗薬(folate metabolism antagonist)、抗葉酸(antifolate)。
★副作用に腎不全(renal insufficiency、腎機能不全;renal failure)、口内炎(stomatitis)、肝障害、肺炎(pneumonia)、粘膜障害に注意が必要。
・ キロサイド(Ara-C:Cylocide)……急性骨髄性白血病の中心的薬剤。抗ピリミジン。
★中枢神経毒。大量投与時に、小脳失調(cerebellar ataxia)の恐れあり。その他、副作用に下痢(diarrhea)、アレルギー(allergy)( 発熱(pyrexia、fever)、発疹(exanthema;eruption))、心不全、結膜炎(conjunctivitis)、脱毛。
・ ウロミテキサン(Uromitexan) ……一般的名称:メスナ注射液。エンドキサンの解毒剤(antidote)。
・ デカドロン(Decadron)……一般的名称:リン酸デキサメタゾンナトリウム。副腎皮質ステロイド剤、副腎ホルモン剤。
・ プレドニン(Predonine)……ソル・メドロール(Solu-medrol)より弱いステロイド(steroid)。免疫抑制作用がある。
・ カイトリル(kytril)……吐き気止め。
・ メイロン(Meylon)……尿をアルカリ化(alkalization)する。MTXを体外へ排出し易くする(薬物中毒の際の排泄促進)。
・ ソルデム(Soldem)3A……水分
・ ブドウ糖液
2006-05-19 (金) Aコース(2回目)開始 01日目 MTXのルンバール
今日からHyper CVAD (Aコース)の2回目の治療開始である。
指先しびれ、腰痛(lumbago;backache)少々。少し血便(bloody stool)が出る。肛門(anus)の入り口あたりが切れているのか便に鮮血が付いてくるので、ポステリザン軟膏(Posterisan)でケアをしておく。悩んでいるのが月経(menstruation;menses)である。5月6日に始まり、通常より経血量(menstrual blood loss)が多くて戸惑っていたら、高熱を発した時一旦止まり、2日後再開したまでは良かったが、いつまで経っても極微量ながら月経血?が続くのである。KB先生に相談してみると、「『婦人科』で診て貰いますか?」と言われた。『婦人科』など行った事が無いし、何だが嫌なのでしばらく我慢して様子を見る事にする。
採血結果、白血球(WBC;white blood cell) 3,000と水曜日より更に自力で増えていた。血小板(PLT:platelet)も倍近く増え、これで先生が言われていた次の治療に移る目安(WBC 2,500~3,000以上、血小板8~10万以上)は十二分にクリアしたと思え、少し安心感がある。
Aコースは11時から開始予定なので、またしばらく使えなくなるシャワーを浴びて、治療の点滴をベッドに座って待っていたのだが、何故か開始が遅れ、待っている緊張の余りまた疲れてしまい、ベッドに横になって待つ事にした。昼前ようやくTNB先生とKN先生が点滴等を持って来られた。先ず、2本あるIVHカテーテル (intravenous hyperalimentation catheter、中心静脈カテーテル)の1つを側管付きのカテーテルに変えられてから、カイトリル(Kytril)の吐き気止めを静注(intravenous injection)され、次いでステロイド(steroid)のデカドロン(Decadron)1時間、抗癌剤(anti-tumor agent)のエンドキサン(endoxan;cyclophosphamide)1時間と、エンドキサンの解毒剤(antidote)であるウロミテキサン(Uromitexan)の24時間持続点滴の計3つに繋がれた(いずれも11時開始予定のもの)。いよいよAコース2回目が開始された。13時過ぎに1時間点滴が終了すると、ソルデム・メイロン(Soldem・Meylon)の5時間点滴に繋ぎ変えられた(これは12時開始予定のもの)。
また今日から尿回数チェックを主な点滴が終わる24日頃迄続ける事になる。蓄尿、及び計尿は、今回はしなくて良い。実は、初日にある一日分の蓄尿は特にその成分を検査する為にある訳ではなく、どちらかと言うと一日の尿量(urine volume)が知りたい(十分量出ているかどうか)だけの事だと知り、また、毎回カップに採っておおよその量を記録する計尿も抗癌剤等の点滴によって尿の出が悪くなる人もいるので、それを知る為だけのもの(尿量が少なくなった場合、腎機能(renal function)悪化を想定してすぐに対処出来る様にしている)と知り、「尿回数は記録します、もし尿の出が悪くなれば報告しますので、この余りにストレス(stress)の多い蓄尿と計尿は止めにして下さい」と懇願した結果、お許しが出たのだ。日頃、私が治療予定表もしっかり見てチェックしているし、色々な記録も細々と付けている事から許可されたみたいだった。しかし、何事も言ってみるものだ。
髄注(intrathecal injection、ルンバール)は、前回のAコースの時は3日目と9日目にあったのだが、今回は初日(金曜日)と7日目(木曜日)にルンバールの予定となっている。ルンバールの実施日が違っても良いのかとKN先生に聞くと、ナースの多い平日に行ないたかったというのと、第1日目と7日目でも、第3日目と9日目に行なってもルンバールの場合は治療プログラムに影響が無いのだそうだ。今日はメソトレキセート(MTX:Methotrexate)のルンバールで、午後14時半よりTNB先生の立ち会いの下、KN先生によって病室のベッド上で行なわれた。今回のルンバールも水曜日のマルク(骨髄穿刺;bone marrow puncture)同様、麻酔(anesthesia)の効きが悪かったのか、背中に針を挿された痛みをずっと感じ、気持ち悪く、涙が出た。また、ルンバール直後、いつもの指のしびれ(numbness)が全体にきつくなった様に感じた。施術後、頭痛(headache)防止の仰向け安静を長めにとっていたが、夜、立った状態でくしゃみ(sneezing)が出たら、ガン!と頭痛がし、その後も少々頭痛が続く。
21時に再度吐き気止めのカイトリルの静注後、抗癌剤のエンドキサンの点滴が1時間あって、24時間持続点滴以外の本日の点滴は終了する。明日、明後日とルンバールを除く全く同じ点滴が繰り返される。
【血液検査結果】5/19
WBC(白血球数) 3,000 [/μl]、HGB(ヘモグロビン) 8.9 [g/dl]、PLT(血小板数) 223,000 [/μl]、網赤血球数(reticulocyte) 3.7 [プロミレン]、好中球(Neutrophil) 43.0%、リンパ球 12.0%、単球(Monocyte) 43.0%GOT 21 [IU/l]、GPT 23 [IU/l]、LDH 210 [IU/l]、γ-GTP 101 [IU/l]、CRP(炎症反応) 0.5 [mg/dl] 、好中球数1,290[個]
2007-06-03
2006-05-18 (木) Bコース(1回目)24日目 外出
血圧98-68、36.9℃。指先しびれ少々、今朝は腰痛(lumbago;backache)も少しきつい。外出許可が出ていたので、シャワーを浴びてから荷物をまとめ、タクシーで帰宅した。母と昼食後、ビール等を飲みながら、ひたすら色んなお話をして過ごす。
外出許可だったので21時にタクシーを呼んで、消灯(22時)間際の病院へ戻るが、今回の外出はかなりのストレス解消(リフレッシュ)になった。
いよいよ明日から、また次の治療が開始される。
2006-05-17 イソジンの効能
かつて初期の歯槽膿漏(alveolar pyorrhea)と言われた事があった。その時は歯磨き指導を受け、熱心に歯磨きをし、随分改善したのでこの状態を維持する様にと言われたのだが、どんなに磨いても、一部歯茎(gum;gingivae)が少しだけ腫れている(ふくれている)部分があり、改善させる事が出来なかったので、私の場合は歯並びも悪いのでここまでが限度かなぁと思っていた。
ところで入院してからはずっと感染(infection)予防にと、イソジン(Isodine)で小まめにうがい(gargle)をしてきていた。その為、歯がイソジンの茶色に少し染まってくるほどになってきている。そして最近、例の歯茎の小さな腫れがかなり消失しているのに気が付いたのである。いつもと同じ様に歯を磨いてきたので、違いはイソジンのうがいという事になる。口内炎(stomatitis)予防のイソジンの殺菌作用(bactericidal activity)で、歯茎の腫れも改善したのではないかと思うと、何だが嬉しいおまけ?である。その真相は?謎?であるけれど。。。
2007-06-02
2006-05-17 (水) Bコース(1回目)23日目 マルク 寛解
血圧91-58、脈拍55、36.8℃。今日も月経(menstruation;menses)血があった??今回はいつまで経ってもなかなか終わらず、ごく少量だが経血が続く。やはり抗癌剤(anti-tumor agent)等で普通の体とは違ってしまっているのかもしれない。
今日はマルク(Mark:骨髄穿刺;bone marrow puncture)があるので、その前にシャワーを浴びておく。シャワーの許可が出ている間は眼一杯シャワーを使って垢を落としておこうと思う。
10時半よりKN先生によるマルクがTNB先生立ち会いの下、行なわれたが、今回は非常に痛かった。『表面の麻酔(anesthesia)』は効いたが、『骨側の麻酔』が効いていなかったのではと思える感じ。針が刺されて骨髄液(bone marrow aspirate)が抜かれている間中、気持ち悪く辛かった。これからマルクは各治療コースを始める前に毎回行なわれる事になるのだが、今日は寛解(remission)宣言をして貰えるかどうかの緊張の検査でもある。
恒例の嫌な儀式(マルク)を終え、夕刻TNB先生から結果説明があった。結果はフローサイトメトリー(flow cytometry)という検査では悪い細胞は0.01%(1万分の1個)レベルになったという。抗癌剤(anti-tumor agent)はよく効いているとの事で、ようやく寛解宣言をして貰う。血液の結果は、HGB(hemoglobin;ヘモグロビン)の上がりは悪いがPLT(platelet:血小板)も増えているし、網赤血球数(reticulocyte)が1.2のまま伸び悩んでいるが、単球(Monocyte)が34%と増えている事から、WBC(white blood cell;白血球)ももっと増えると思われるので、金曜日から次の地固め療法(Aコース)に移る事にしたと言われ、予定表を貰った。Aコースは入院時、最初に受けた治療と同じで、それが終わればまたBコースになり、A&Bコースを合計4回(Totalで8コース)こなさなければならない。今でようやく治療の4分の1が終わった事になる。
金曜から治療開始ともう少し早く知っていれば、今日も外泊出来る所だったのだが、許可を取り損ねてしまったので、明日外出許可願いを出してみた。夕食後は親姉妹やYちゃん宛に寛解の報告メールを作成。やっと大きな関門を1つクリアした気分である。少し 嬉しい。
※追記:後に知った事だが、先生方としては、本当はフローサイトメトリーで0個のレベルまで白血病細胞(leukemia cell)を叩きたかったらしい。更に言うならば、最初のAコースでそれを願っていたらしい。そうなる患者の方が、予後(prognosis;consequence)が良いからだそうだが、この時の私はそこまで詳しくは知らなかったので、予定通りに先生の言われていた分子レベルでの寛解になった、成績優秀であると単純に喜んでいた。
【血液検査結果】5/17
WBC(白血球数) 2,700 [/μl]、HGB(ヘモグロビン) 8.4 [g/dl]、PLT(血小板数) 125,000 [/μl]、網赤血球数(reticulocyte) 1.2 [プロミレン]、好中球(Neutrophil) 52.0%、リンパ球 12.0%、単球(Monocyte) 34.0%
GOT 15 [IU/l]、GPT19 [IU/l]、LDH 182 [IU/l]、γ-GTP 90 [IU/l]、CRP(炎症反応) 0.9 [mg/dl] 、好中球数1404[個]
2007-06-01
2006-05-16 (火) Bコース(1回目)22日目 帰院
昨夜ワイン等を飲んだせいもあってか、今回もグッスリとよく眠る事が出来た。今日はなんと3回もしっかり便通(bowel movement)があり、おなかもスッキリした。ちょっと気になるのは、一回目の便通時、肛門(anus)が少し切れたのか、あるいは月経(menses)血なのか、少し血が出ていた事かもしれない。
昼は久々に大好物のラーメンを作り、母と一緒に食べる。病院ではラーメンは出てきた事が無い。家の仕事や母の雑用等を出来る範囲で片付けた後は、母と今日もワイン等を飲み、一杯お話をして過ごす。
家で夕食を済ませた後、またYちゃんに送って貰い、20時過ぎに帰院する。一泊しか許可されなかった為、帰院時刻は出来るだけ遅めにしておいた。21時体温は36.7℃で発熱無し。
2006-05-15 (月) Bコース(1回目)21日目 外泊許可出る
血圧96-62、脈拍52、36.7℃。指先しびれと腰痛(lumbago;backache)少々。体力維持の為と思って始め、約2週間続けていた朝一番のベッドの上での自主体操は少し腰に負担がかかり過ぎる様なので止める事にする。また、日曜日はお風呂が無い日だったので、土曜日に続いて今朝もナースに予約をして貰い、シャワーを浴びる。
ペントシリン(Pentcillin)&タゾシン(Tazocin)の点滴は9時からの一回で終了となる。これで全ての抗生剤(antibiotic)の点滴も終了となった。
採血の結果、白血球(WBC;white blood cell)も2,200に増えたという事で、一泊限りの外泊許可(exeat;overnight)が出たので、昼食後、いそいそと荷物をまとめ、幼馴染のYちゃんに迎えて貰い、お願いしてミニ新緑ドライブをしてもらって、午後遅くに帰宅した。先生からは植物を触る事も控える様に(白血球数が少ない時は禁止)言われているが、庭木が伸び放題になっていたので少々剪定をし、丁度きれいに咲いていたバラは切花にして、1日遅れの母の日のプレゼントとして母の部屋へ持って行き、久々に母と缶ビールで乾杯をした。家に帰るとホッとする。
【血液検査結果】5/15
WBC(白血球数) 2,200 [/μl]、HGB(ヘモグロビン) 8.5 [g/dl]、PLT(血小板数) 93,000 [/μl]、網赤血球数(reticulocyte) 1.2 [プロミレン]、好中球(Neutrophil) 67.0%、リンパ球 12.0%、単球(Monocyte) 21.0%
GOT 11 [IU/l]、GPT20 [IU/l]、LDH 157 [IU/l]、γ-GTP 96 [IU/l]、CRP(炎症反応) 1.7 [mg/dl] 、好中球数1,474[個]
2007-05-31
2006-05-14 (日) Bコース(1回目)20日目
血圧103-69、脈拍50、36.6℃。脈拍(pulse)がこんなに遅いのは私の中では記録的である。昼(84-54)、夜(86-39)と、ここしばらく血圧(blood pressure)が低めである。
指先のしびれと腰痛(lumbago;backache)少々あり。また今日は眼が非常に疲れていて、時に頭痛(headache)がひどくするので、大半寝て過ごす。
ペントシリン(Pentcillin)&タゾシン(Tazocin)の点滴は9時、15時半、21時の3回、硫酸アミカシン(Amikacin Sulfate)の点滴は16時半にあり、これは今日で終了になる。
TNB先生が、次の治療に移る目安は白血球(WBC;white blood cell)が2,500~3,000以上、血小板(PLT:platelet)が8~10万以上に増えた時である、と言われた。前回のAコースではなかなか白血球数が期待する値まで上がって来なかったが、今回のBコースは金曜日1,200にまで増えていたのでうまく行きそうな気がする。
2007-05-30
2006-05-13 (土) 骨髄移植について
KB先生は私にHLA(骨髄の型;組織適合抗原:Human Leucocyte Antigen)の一致した姉がいなければ、骨髄移植(bone marrow transplantation;BMT)をすぐに勧めたかどうかは検討したと言われた。移植以外の治療を考えるという事なのだろうか?
2006-05-13 (土) Bコース(1回目)19日目
血圧102-72、脈拍54、36.1℃。午後は80-56と今日も低めの血圧(blood pressure)であった。指先のしびれ少々、腰など少しだるい他は特に何も無し。また、TNB先生にBコースになってから体重((body) weight)を毎日測る事になったが、一体いつまで続くのかを訊くと、Bコースの抗癌剤(anti-tumor agent)の点滴がある間だけで良かったらしい。という訳で体重毎日計測は今日で終了、来週から月・水・金の週3回に戻る事になる。
昨日WBC(white blood cell;白血球)が増えた為、シャワー許可が出た。久々に気持ちよかった。
KB先生は私にHLA(骨髄の型;組織適合抗原:Human Leucocyte Antigen)の一致した姉がいなければ、移植をすぐに勧めたかどうかは検討したと言われた。
いつもの様にペントシリン(Pentcillin)&タゾシン(Tazocin)の点滴は9時、15時半、21時の3回、硫酸アミカシン(Amikacin Sulfate)の点滴は16時半に一回あった。
夕食より『加熱食』というのから『化療後食』に戻った。明日朝から、また果物やサラダが出てくる様になると思うと、少し嬉しい。
2007-05-29
2006-05-12 (金) Bコース(1回目)18日目
血圧87-53、脈拍67、36.8℃。まだ血圧(blood pressure)は低めである。指先のしびれはいつもの通り、眼の周りが痛く、腰痛(lumbago;backache)も少々あり。
本日の採血で白血球(WBC;white blood cell)はようやく底値から脱出し、1,200個と急増していたが、CRP値がまだ高いので週末の外泊許可(exeat;overnight)は出なかった。但し白血球が増えてきたので、炎症(inflammation)も早く治まるだろう、との事。来週には次の治療コースに入れそうと先生に言われた為、その前に是非外泊がしたいとお願いすると、月曜日の血液検査の結果次第だが、外泊は無理でも外出は可能かもと言われる。長めの外泊が私としては欲しい所なのだが。。。
ペントシリン(Pentcillin)&タゾシン(Tazocin)の点滴は9時半、15時半、21時の3回、硫酸アミカシン(Amikacin Sulfate)の点滴は16時半に一回あった。そして夕刻から赤血球(RBC:red blood cell) 2単位の輸血(blood transfusion)をして貰っていると、入院時担当して下さったTS先生が久々に現われ、今日が事実上私の担当の最後になると挨拶をしに来て下さった。いよいよ本格的に大学院での勉強を始められるのだろう。なんだか心細くさびしい気持ちになるが、ついにマスクを外したお顔を見る事が出来なかったのが少々残念である。ほんまにこの血液腫瘍内科は先生やナース、患者、見舞いに来る人に到るまで全てマスクをしているので、顔をまともに見る事は少ない環境だ。
今日は病室に動きがあった。同室のご高齢のMYさんはここ2~3日具合がひどく悪くなっておられたので、ベッドの場所をよりトイレに近い廊下扉側の場所に移動され、先輩患者のISさんは窓側に移られた。そしてずっと3人だったこの部屋に本日NNさんという方が他の病室から移ってこられた。何故か自分の方が緊張してしまう。
【血液検査結果】5/12
WBC(白血球数) 1,200 [/μl]、HGB(ヘモグロビン) 6.9 [g/dl]、PLT(血小板数) 77,000 [/μl]、網赤血球数(reticulocyte) 0.7 [プロミレン]、好中球(Neutrophil) 75.0%、リンパ球 15.0%、単球(Monocyte) 6.0%
GOT 13 [IU/l]、GPT 36 [IU/l]、LDH 120 [IU/l]、γ-GTP 98 [IU/l]、CRP(炎症反応) 6.4 [mg/dl] 、好中球数900[個]
2007-05-28
2006-05-11 (木) 輸血とノイトロジンの値段
一月程前、白血球(WBC;white blood cell)を増やすノイトロジン(Neutrogin;G-CSF)という注射は非常に高価で、赤血球(RBC:red blood cell)の輸血、特に血小板(PLT:platelet)の輸血製剤も同様に非常に値段が高いという話を聞いた。
ノイトロジンは同室の先輩患者のISさんが1万4千円位する、と言っておられた。毎日していたのだから高くついている。全くため息が出る。(自己負担前の値段だと思う。)
また今日、『照射濃厚血小板15U-R』(血小板15単位)の輸血(blood transfusion)があった。輸血はナースではなく必ず医師が繋ぎに来るのだが、この時にIH先生に、一体いくら位するのかを聞いてみた。すると、血小板は10単位で8万5千円から9万円、これに諸経費が付き10万円近い値段になるのだという。赤血球の輸血(赤血球は通常2単位を輸血する)は2単位で血小板の3分の1位の値段だそうだ。単位とは、生血200ccから採れるもの(赤血球・血小板等)を1単位という。例えば「血小板10単位」なら、「生血2リットル分から精製分離した血小板」という事になる。
入院前は軽い気持ちで献血(blood donation)した事は何回かあったが、こんなに高価なものだとは知らなかった。自分が輸血される立場になるとは思ってもみなかったが、献血して下さった人の善意に、最後の一滴までありがたく輸血させて貰いたいと思う。
2006-05-11 (木) 白血病細胞のタイプ
KN先生に[bcl-abl]の結果はどうだったかを聞くと陰性(negative)であったと言う。これで不良因子がまた1つ無くなり、取り敢えず良かった。
私の白血病細胞(leukemia cell)というのはその表面に骨髄性(myelogenous)とリンパ性(lymphocytic)の両方の抗体(antibody)を持っていて、全体としてリンパ球にも骨髄(bone marrow)にも分化し切れていない、未成熟な白血病細胞、というのが私特有の細胞らしい。
2006-05-11 (木) Bコース(1回目)17日目
血圧85-54、脈拍54、36.0℃。今日は発熱(pyrexia、fever)はしなかったが、夜になっても血圧(blood pressure)は80-45(脈67)と低いままであった。2日前の緊急採血時の血液に菌はいなかったそうで、ひとまず安心である。
今日は指先のしびれはあるが、腰痛(lumbago;backache)も喉の痛みもなし。ベッドでの自主体操を再開してみる。月経(menstruation;menses)は高熱を発してからしばらくピタッと止まっていたが、また再開した模様で経血があった。
血小板(PLT:platelet)の輸血(15単位)がある。15時半に10回目のノイトロジン(Neutrogin;G-CSF)注射がある。これは本日で終了するとの事。抗生剤(antibiotic)のペントシリン(Pentcillin)&タゾシン(Tazocin)の点滴は9時、15時半、21時の3回、硫酸アミカシン(Amikacin Sulfate)の点滴は16時半に一回ある。
母より脚本作成意欲がまた出てきたというメールを貰ったので、元気になってきたのかと思い、少し嬉しい。
2007-05-27
2006-05-10 (水) Bコース(1回目)16日目
今朝一番に咽頭スワブ(throat swab)があった。血圧75-55、体温35.9℃。今朝も血圧(blood pressure)は低いが、熱は下がった。昨日発熱後の手のひら全体のしびれ(numbness)は、指先第一関節位に減ったが、足の指先もしびれている。喉奥は乾燥した感じだが痛くはない。腰痛(lumbago;backache)少々あるので、朝の自主体操は中止。
昨日から始まったペントシリン(Pentcillin)&タゾシン(Tazocin)の点滴は9時、15時半、21時半の3回、硫酸アミカシン(AMIKACIN Sulfate)の点滴は16時半頃に一回ある。これらの点滴はしばらく続けられる事になるが、一旦発熱してしまうと、抗生剤(antibiotic)の点滴に忙しい毎日になってしまう。15時半に、9回目のノイトロジン(Neutrogin;G-CSF)の注射。
採血結果、白血球(WBC;white blood cell)は測定不能の底値なので、また急に発熱(pyrexia、fever)するかもしれないので注意が必要とKB先生。TNB先生はWBCの増え始めるタイミングが少し遅い、と言われる。普通ならもう増え始めていい時期なのだろうか。CRPは15.3までに急上昇していた。昨日の発熱の影響だろう。今朝左腕に赤い点々が少し見られ、ホットタオルで体を拭いた際にも、右上腕があっという間に赤い斑点だらけになってしまったが、血小板(PLT:platelet)が21,000と少なくなっていたのでその影響かもしれない。免疫グロブリン(immunoglobulin:Ig)の検査もしてあったが、かなり免疫力が低下している状態だそうだ。
19時に37.2℃と少し熱が出始め、寒気と震えがくる。19時半、38.1℃になり、今日も緊急採血を2本採られ、体温は38.5℃まで上がった。発熱(38℃)するとその度に緊急採血をする様だ。その後、アイス・ノンを抱き、ロキソニン(Loxonin)を飲んで、就寝時には平熱まで下がる。抗生剤(antibiotic)の点滴は既に昨日から2種類始めているので、特に増やす事はせず様子をみる事となった。23時、血圧は79-46と低かった。
母は携帯やノートパソコンからメールを何回か送ってきてくれた。という事は、今日は少し気分が良いのかなと思う。コンコン風邪は大分良くなってきたとあった。母に心配させない様に昨日の発熱と今日の発熱の件は報告せず、白血球数が未だ底値という事だけメールする。
【血液検査結果】5/10
WBC(白血球数) 100未満 [/μl]、HGB(ヘモグロビン) 8.6 [g/dl]、PLT(血小板数) 21,000 [/μl]、網赤血球数(reticulocyte) 0.6 [プロミレン]
GOT 76 [IU/l]、GPT 99 [IU/l]、LDH 208 [IU/l]、γ-GTP 135 [IU/l]、CRP(炎症反応) 15.3 [mg/dl]
Ig-A 103.9 [mg/dL]、Ig-G 500.0 [mg/dL]、Ig-M 81.8 [mg/dL]
2007-05-26
2006-05-09 (火) Bコース(1回目)15日目 発熱
血圧95-62、37.1℃。今朝は腰がだるかったので、体操は止めておく。指先しびれと頭痛(headache)あり。眼の奥がなんとなく痛く、喉の奥が乾燥した感じがする。手の甲の発疹(eruption)はかなり薄れてきた(かゆくはない)。経血量(menstrual blood loss)、今月は何故か多いと感じていたが、本日午後の急な発熱(fever)以降月経がピタッと止まってしまった。
KB先生より、ノイトロジン(Neutrogin;G-CSF)の注射開始時期とは関係無く、Bコースでは14日目(2週間)位に白血球(WBC;white blood cell)が底値になると聞いていたので、ここしばらくトイレ以外は出来るだけ部屋から出ない様にしている。16時、8回目のノイトロジンの注射。月に2度のIVHコネクター交換がある。
昼頃、なんだか熱いので体温を測ってみたら37.9℃になっていたが、昼時だったので食事を済ませてから体を休ませていたら、14時頃、突如震えが来て39.2℃にまで発熱(pyrexia、fever)してしまった。ナースコールをする。静脈血(venous blood)とIVHカテーテル(中心静脈カテーテル:intravenous hyperalimentation catheter)からの緊急採血があり、2種類の抗生剤(antibiotic)の点滴が開始された。ペントシリン(Pentcillin)&タゾシン(Tazocin)の点滴と硫酸アミカシン(Amikacin Sulfate)の点滴である。15時過ぎ、悪寒(chill)が治まると今度は非常に体が熱く、布団から出てアイス・ノンを抱いて体を冷やす。頭痛止めとして貰ったピリナジン(Pyrinazin)は全然効かない。18時前、38.7℃迄下がってきたと思ったら、再度震えが始まる。またナースコールするが、この震えがある間は寒くて体中ガタガタ震えるので、今度は湯たんぽを持って来て貰い、布団の中にもぐりこみ湯たんぽを抱きながらしばらくずっと震えていた。小一時間で震えが止まると同時に、また体中熱くて堪らず(40.6℃)、アイス・ノンで頭部を冷やし、ロキソニン(Loxonin)を飲む。この時手のひら全体がジーンとしびれ(numbness)ていた。昨日CRPが上昇していたので体のどこかで炎症を起こしているらしい。19時にTNB先生、KN先生、21時前にKB先生が様子を診に来て下さる。こんな発熱は初めてである。発熱すると震えが来るとはまさにこの事かと感心しつつ、ひどく消耗してしまった。
21時半、血圧(blood pressure)が77-45(脈84)ひどく低い。パンとミルクで軽く夕食を済ませる。体温は36.6℃まで下がったが、23時の血圧も79-46と非常に低い。
※ 追記:高熱の後、異常に低血圧(hypotension)になると、血液に菌がいる場合があるらしく、これを医者は恐れているのだとか。
2007-05-25
2006-05-08 (月) Bコース(1回目)14日目
指先しびれ少々。腰痛少々。喉かすかに痛く、乾燥した感じである。左右手の甲の発疹(exanthema;eruption)は少し治まってきた。左側の偏頭痛(片頭痛:migraine;sick headache)があり体を動かすと少々痛く、午前中は寝て過ごす。15時に7回目のノイトロジン(Neutrogin;G-CSF)の注射。
月経の経血量(menstrual blood loss)がいつもより非常に多く戸惑う。入院前には生理で貧血(anemia)という事は殆んど経験した事がなかったのだが、何かの拍子に立ち眩み(dizzy)というのを2~3回起こした。通常と違うと非常に不安を覚える。
今日の白血球(WBC;white blood cell)数はついに100未満の測定不能の最低になったが、HGB(hemoglobin;ヘモグロビン)は8.9で輸血(blood transfusion)する程下がってはいなかった。土曜日に炎症反応を見るCRP が1.2だったので38℃以上に発熱したら抗生剤(antibiotic)の点滴を開始するとTNB先生は言われていたが、結局最高で37.4℃迄しか上がらなかった。今日の結果が出る前の説明では、恐らくCRPは土曜日よりもっと上昇しているだろうから、もしCRPが3.0以上か、或いは体温が37.5℃以上になれば抗生剤の点滴を開始するといわれたのだが、結局、CRPは2.7と上昇したものの、3.0未満、今日も体温は36.9℃~37.3℃の範囲で微妙な値だった為、抗生剤は本日も開始していない。
長姉が京都を去る前に病院へ密封包装したホールのチョコケーキを持って寄ってくれる。白血球が最低の為、感染(infection)予防で食事制限が更に厳しくなっているが、生クリームも使っていないので、開封してすぐなら良いだろう、という事で食べる事にする。病院食とは違ってすごくおいしく感じ、がつがつとたくさん食べてしまったので長姉にあきれ返られてしまった。開封後時間の経ったものはダメと言われているので、残りは姉に持って行って貰った。入院して以来、間食しても良いのだが、病院食以外にお菓子など殆んど食べていなかったので、こういう味に飢えていたのかもしれない。
【血液検査結果】5/08
WBC(白血球数) 100未満 [/μl]、HGB(ヘモグロビン) 8.9 [g/dl]、PLT(血小板数) 50,000 [/μl]、網赤血球数(reticulocyte) 1.0 [プロミレン]
GOT 14 [IU/l]、GPT 28 [IU/l]、LDH 128 [IU/l]、γ-GTP 106 [IU/l]、CRP(炎症反応) 2.7 [mg/dl]Ig-A 110.1 [mg/dL]、Ig-G 514.0 [mg/dL]、Ig-M 82.7 [mg/dL]
2007-05-24
2006-05-07(日) Bコース(1回目)13日目
血圧103-70、脈拍63、36.7℃。体温は徐々に上がり、夜21時頃には37.4℃になった。15時6回目のノイトロジン(Neutrogin;G-CSF)の注射。
昨晩も一度だけ急にきつい頭痛(ガン!!という感じ)で眼が覚めた。何なのだろうか。今日は軽い頭痛(headache)の気配がする。指先のしびれ、特に親指・人差し指・中指にきつく感じる。のどに痛みはないが違和感がある。腰痛(lumbago;backache)少々。午前中、ホットタオルで体を清拭したら、両手の甲に発疹(exanthema;eruption)が出たが、かゆみはない。また、髪の毛が全部は抜けずに未だ残っているので、頭をホットタオルだけではうまく拭けず、情けない量になったとはいえ、ナースに頼んでシャンプーして貰う事にした。サッパリして気持ちがいい。今回の月経(menses)は経血量(menstrual blood loss)がいつもと比べてかなり多い。
長姉・次姉見舞いに来てくれる。4月のHLA(骨髄の型;組織適合抗原:Human Leucocyte Antigen)検査以来か。あの時はひどい頭痛で殆んど話も出来なかったが、今日は3人で色々おしゃべりが出来て楽しかった。姉妹3人が顔を合わせる事など数年に一度あるかどうか、決して仲の悪い姉妹ではないのだろうが、日頃から親交がある訳ではなかった。そんな姉妹が病院のベッドに3人座っておしゃべりしているのが、何だが愉しかった。
母は風邪が良くならず、今日吐いてしまったそうだ。今迄母が吐いた所など見た事も聞いた事もないので、驚きと共に肺炎(pneumonia)にならないか等かなり心配だ。その母から心締め付けられる様なメールが届く。母は4/17に送信した様なのだが何故か5月7日に受信。このメールはノートパソコンからなのに何故遅れて届いたのだろうか? 4/17頃は、私はまた少し母に怒っていた。お母さん、会いたいのは私も一緒、ごめんね。いつも私の事を思って励ましてくれている親心に感謝(涙)。
以下に母のメール
Sent: Monday, April 17, 2006 5:49 PM
Subject: お加減如何ですか?
○○ちゃん 御復活祭 おめでとう4/15に書いた手紙、発信トレーに残っている事を発見。もう一度トライしてみます。
会いたい! 会いたい! あなたが言う様にアメリカにいると考えてあきらめているのですが、”一時帰国”の機会を待ちわびています。
マザー・テレサの祈りが胸に響きます・・・
主よ、わたしは信じきっていました
わたしの心が愛にみなぎっていると。
でも、胸に手を当ててみて
本音に気づかされました。
わたしが愛していたのは他人ではなく
他人の中の自分であった事実に。
主よ、わたしが自分自身から解放されますように。
”他人”を”我が子”と置き換えてみると、一入胸に響きます。
早く良くなってね。祈りを込めて・・・ 4/17 母
2007-05-23
2006-05-06(土) Bコース(1回目)12日目
血圧105-67、脈拍57、37.0℃。指先第一関節近くまでしびれる。のどの痛みはまだない。腰痛(lumbago;backache)少々。ごく少々耳鳴り(ear noises)がする。
採血は2本あり、TNB先生が結果を教えにきてくれた。白血球(WBC;white blood cell)は0.1でほぼ最低になってきているが、CRPが再び上昇して1.2となっているので、もし体温が38度以上になれば抗生剤(antibiotic)の点滴を開始する、と言われた。どこかで炎症(inflammation)を起こしているらしい。20時頃37.4℃と微熱(low grade fever;subfever)、21時半37℃に下がる。
15時から5回目のノイトロジン(Neutrogin;G-CSF)の注射がある。ずっと左腕(二の腕)にして貰っていたのだが、ナースが同じ腕ばかりに打っていると、良くない(硬くなる??)ので、とか何とか言われたので、今日は右腕にして貰う事にした。そんなに変わるのだろうか?
長姉が昨夜上洛、見舞いに来てくれ、郵便物や母からの手書きの手紙を持ってきてくれた。ドイツのお菓子の差し入れが嬉しい。姉の情報によると、母はかなりグッタリしているそうで心配だ。こじらせてしまったのだろうか。母からの手紙は『夢を見ました』という題名で、実際に母がリアルに見たサイエンティフィック・フィクションな夢の話であった。母が、「何とも愉快で希望に溢れた」といっている夢の話は、私の病気の治療法であった。非常に興味深い内容のものだった。手紙のお礼と風邪のお見舞いのメールを出す。
夜、同室の2人は気分が悪い等で、21時には既にお休みになっていた。私は爪切りやメールの返事等をしてから就寝するが、消灯間際の22時に月経(menstruation;menses)が始まってしまった。経血量(menstrual blood loss)はごく少量であるが、ほぼ予定通り今回も始まったので一応安心する一方、血球を殺す治療の最中でも生理はあっても大丈夫とは言われたが、治療以外に余分な出血があって本当に大丈夫なのだろうかとまた不安にもなる(4/8参照)。
お隣の還暦位のご婦人MYさんが夜中、発熱(fever)されたらしく、咳も一晩中止まらない為、ナースの出入りも激しく、よく眠れなかった。姉から貰った耳栓(earplug)でもすればよいのかもしれないが、気になって、大丈夫かどうか(ナースコールをうまく使えなかった場合、代わりに呼んであげなければ等など)という意識も働き耳栓が出来ない。
【血液検査結果】5/06
WBC(白血球数) 100 [/μl]、HGB(ヘモグロビン) 9.4 [g/dl]、PLT(血小板数) 96,000 [/μl]
GOT 17 [IU/l]、GPT 41 [IU/l]、LDH 143 [IU/l]、クレアチニンキナーゼ(CK) 32 [IU/l]、CRP(炎症反応) 1.2 [mg/dl]
2007-05-22
2006-05-05 (金・祝) Bコース(1回目)11日目 入院40日目
血圧98-63、脈拍61、36.7℃。今朝も体操を少ししてウォーミングアップ(warming up;warm up)する。今日は連休ど真ん中にもかかわらず午前中に次々と3先生方が診に来られた。今のところ、私のBコースの経過は至極順調で、先生も安心されている様で、私も安心する。
指先のしびれ(numbness)は第一関節位まで、じーんとしている。腰痛(lumbago;backache)少々、体もだるい。鼻をかむと少々出血する。のどの痛みはまだない。頑張ってイソジン(Isodine)のうがい(gargle)をした甲斐があったか。抜け毛多い(今は大半抜けたとはいえまだ残っている毛がある状態)。親指の爪半月(lunula) (爪付け根の白い部分)の色がまた薄れてきている(4/15参照)。抗癌剤(anti-tumor agent)の影響らしいのだが、自らの体で起こっている化学反応と言えばよいのか、すごいとしか表現のしようがない。言いたくはないが、抗癌剤は人体にとっては(生命体にとっては)毒薬であろう。死なない程度に(あるいは致死量?) 自らの体にその毒を盛っている(投与する)のだから大変な治療を受けているものだと改めて溜息が出る(不適切な表現かもしれないが、これが本音である)。
午後から血小板(PLT:platelet)の輸血(blood transfusion)があり、その間、寝ていたら一度だけ急にガン!!と、きつい頭痛(headache)が起こり、眼が覚めた。頭痛はその瞬間だけで終わってしまったが、こんな頭痛は初めてだ。些細な事かもしれないが、気になってしまう。15時から4回目のノイトロジン(Neutrogin;G-CSF)の注射があり、体温37.1℃、20時37.5℃。で微熱(subfever)気味?
今日の母からのメールでは風邪が良くならないらしい。もう一週間である。心配だ。母は2階の自室と部屋の外のトイレが行動範囲で、あとはヘルパーさんにしか会わない状況という、殆んど無菌室状態なのに何故世間で流行っている風邪にかかったのだろうかと言っている。私は入院前、職場から帰る時は風邪等をひかない様に、周りで風邪が流行っていればうがい等をしっかりしてから母に会う様に気を付けていたし、ヘルパーさん達は仕事の性格上、予防ワクチン(vaccine)を接種していると聞いている。一体どこから貰ってきたのだろう??性質の悪い風邪でなければよいが。。。 今の私は自身も感染(infection)に気を付けなければならないので、このままでは母に近寄れないかもしれない、等と気を揉んでしまう。
今日で早や入院40日が経った。非日常が日常になりつつある自分を感じる。
2007-05-20
2006-05-04 (木・祝) Bコース(1回目)10日目
昨夜22時半に寝るが、例によって0時のナースの見回りで目が覚めるし、夜半同室のISさんが発熱(pyrexia、fever)してしまった様で、緊急採血とか点滴とかで俄かに騒がしくなり、余り良く眠れなかった。ISさんは、私とは病名は違うが、似た様な治療(点滴の内容が少し違う様だ)を受けていて、慣れぬ治療などに戸惑っていた私に色々入院治療の心得など教えて貰って下さる先輩患者さんだ。とても参考にさせて貰っている。この様に急な発熱でしんどそうにされていると、心配だし、とても不安になってしまう。幸い数時間で症状が和らいだ様で良かった。
今朝は、血圧106-64、脈拍64、36.8℃。指先しびれ少々、のどの痛みは無い。午後に赤血球(RBC:red blood cell)の輸血(blood transfusion)と15時に3回目のノイトロジン(Neutrogin;G-CSF)の注射があった。また、食欲は戻ってきた様で、夜はお茶漬けのりでご飯をサラサラと流し込め、完食出来た。爪楊枝で失敗して歯ぐき(歯肉:gum;gingivae)を傷つけ、出血してしまったので、炎症(inflammation)を起こさない様にイソジン(Isodine)のうがい(gargle)をしっかりとしておく。
腰は少々痛いが、4/30から始めた朝一番のベッドでの体操(自己流)、今日は更に2つ程加えて4種類やってみる事にする。そのうちの1つは昨日退院されたKBさんが教えてくれたものである。彼女は骨髄移植(bone marrow transplantation;BMT)を受けた後ずっと無菌室(clean room)にいたのと長期に渡る入院の為、筋力が落ちて、普通に歩くのも大変だったそうだ。それで4人部屋へ戻られてから退院までの間、筋力回復を兼ねてリハビリ(rehabilitation)に行っておられた。そこで成る程と思われた運動というのが、横向きに真っ直ぐ寝て、脚を伸ばしたまま上げ(角度は無理のない程度で良い)、10秒経ったら下ろす、というのを片側10回、左右両足とも行なうというものだ。脚は前後に動かす事は普通に歩いていてもあるが、左右の横方向に動かす事は日常生活で余り頻繁にはないので、この横方向の筋肉を鍛える意味の体操なのだそうだ。
今日はさすがにゴールデンウィークだけあって、夕方にKB先生が回診(round)に来られただけである。治療で頭髪が抜けると聞いていた為、初回治療時は身内や近しい人以外のお見舞いを断っていたので、見舞い客もなく私に限ると連休中も至って静かである(同室の人の見舞い客はそれなりにあるのだが)。そんな中、母からのメールで(母自身の具合はぼちぼちだそうだ)、あちこちから私の見舞いの電話とかがあったと知らされる。皆さんの気持ちが嬉しい。
見舞いに来てくれるのはとっても嬉しいのだが、長期に渡る入院治療でもっと迷惑をかける事になるのだからと思い、つい、気持ちだけでいいから、わざわざ無理してお見舞いに来なくても良い、と言ってしまう。それよりも、もし可能なら、体が不自由になってますます動き難くなった母の面倒を見てあげて欲しいと思うのも事実。以前みたいに毎週末京都に帰ってきて、母と一緒に過ごせない、母の手助けが出来ないのがもどかしい。しかし、こうして自分自身が入院してみると友人・知人からの励ましメール、特に身内や母からのメールや電話は有り難く、嬉しい。
2007-05-19
2006-05-03 (水・祝) 骨髄移植の結果の不思議な話
急性骨髄性白血病(acute myelocytic leukemia;AML)で骨髄移植(bone marrow transplantation;BMT)を受けた同室のKBさんが本日午後、退院(discharge)して行かれた。彼女は一旦治療を終えて退院していたのだが、再発(recidivation)して緊急再入院、兄とHLAの型が一部一致した為、骨髄移植をした、という話を聞いている。私が入院してきた時、丁度移植でクリーンルーム(clean room:無菌室)におられたそうだ。経過は順調で、ご主人とお子さん、ご家族の迎えで、彼女はとても嬉しそうに退院された。自分も入院して分かったが、この病気の治療期間は長期に渡るので、待ちに待った退院であろう。退院おめでとうと言って別れるのに、思わず私も涙ぐんでしまった。私は骨髄移植を先生から強く勧められているので、もっと彼女から移植についてどんなものなのか聞きたかったが、ついに聞きそびれてしまったのが、少し残念であった。
さて、この骨髄移植を行なうにはHLA(骨髄の型;組織適合抗原:Human Leucocyte Antigen)という白血球の型が一致していなければならないのだが、このHLAというのはいわゆるA、B、AB、O型という赤血球(RBC:red blood cell)の血液型とは無関係で、血液型が違ってもHLAの型が一致していれば移植可能である。またHLAの型が一致した場合の移植で、ドナー(donor:提供者)と患者(recipient:受容者、宿主)の血液型が異なれば患者の血液型はドナーと同じ血液型になってしまうのだそうだ。例えば患者がB型で、ドナーがA型の場合だと、患者は移植後ドナーと同じA型になってしまうという事だ。ここまでは私も知っていた。ところがもっとビックリする様な話を聞いてしまった。
それはある日の事、今日退院されたKBさんに担当医師が少々興奮気味に話かけていたのを、聞いてしまったというか、4人部屋なので、聞こえてきた時の話である。その話をまとめると、骨髄移植を受けたKBさんは、色々検査をした結果、「今後は血液検査をしたら男性と判断されるだろう」と。つまり血球系と血管内皮、骨髄は兄由来の男性と判別されるので、オリンピック(Olympic)には出られないだろう、とその先生は変な例えをされていた。しかし、免疫抑制剤(immunosuppressant)によってそれらは共存しているので、皮膚などの細胞はKBさん本来の女性のものと判別されるそうである。皮膚は自分本来の女性のもの、血液は男性と識別される。骨髄移植とは複雑な世界である。
2007-05-18
2006-05-03 (水・祝) Bコース(1回目)09日目
指先しびれ少々。頭痛(headache)ごく少々。のどの痛みは無い。今日も体重(body weight)増えず。今朝も体操をするが、腰に負担がかかるのか今日も腰がだるい。時々耳がボォーっとなるが、横になると解消する。今日も腹痛(abdominal pain;abdominalgia)を伴なう便通(bowel movement)が2回あったが、肛門(anus)は切れたりしなかった様で血も出なくて済む。前回の経験から、白血球(WBC;white blood cell)が最低になる時期は、炎症(inflammation)を起こしたらベッドに座ってもいられない位ひどく痛んだので、そうならない様に排便(defecation;evacuation)後は肛門のケアを毎回しっかりしていこうと思う。
採血2本、15時に2回目の白血球を増やすノイトロジン(Neutrogin;G-CSF)の注射があったが、Bコース自体のプログラムは終了しているので、後は血液の値の増減を見ながら次の治療開始のタイミングを計る事になる。
15時過ぎ、母のヘルパーのHTさん、お見舞いに来てくれ、缶コーヒーとチョコの差し入れを二人で頂きおしゃべりする。しかしうっかりして、缶コーヒーの缶を洗いもせずに直接口を付けて飲んでしまった事に飲み終わってから気付く。缶の場合は飲み口がむき出しになっている為、洗った上でコップに移して飲まなければならなかったのだ。折角今回は口内炎(stomatitis)がまだ起こっていなかったのに、これで感染(infection)しては大変と、大慌てでイソジン(Isodine)のうがい(gargle)を念入りにする。防げただろうか?とにかく入院以来、色々指導されたせいもあるが、ひどく神経質な位、手はしょっちゅう洗うので、荒れてしまっているし、入院以前の私からは考えられない程、きれい好き(?) になってきてしまっている。
母より励ましの携帯メールがある。長文だ。私の携帯は今や非常に古い、メール機能も付いていないものなので、携帯メールというのはした事が無い。完全に母に先を越された感じだ。その母のメールの中で『学問の神様と言われる菅原道実は九州に流され途中、駅長 歎くなかれ 時の変せんするを 一栄一落 これ春秋 といつたそうです ごぞじでしょう。良いときもわるいときも いつか過ぎてゆきます。前向きに日々を過ごしましょう』とあった。なんだか哲学的だ。とにかく、頑張らねば。。。
【血液検査結果】5/03
WBC(白血球数)200 [/μl]、HGB(ヘモグロビン) 9.1 [g/dl]、PLT(血小板数) 76,000 [/μl]
GOT 59 [IU/l]、GPT 96 [IU/l]、LDH 239[IU/l]、クレアチニンキナーゼ(CK) 12 [IU/l]、CRP(炎症反応) 0.1> [mg/dl]
2007-05-17
2006-05-02 (火) Bコース(1回目)08日目 ノイトロジン(G-CSF)開始
指先しびれ少々。両方にあった耳鳴り(ear noises;tinnitus;ear ringing)は寝たら治った様だ。
今朝より3食とも加熱食になり、毎朝に付いているサラダは茹でた野菜に、生の果物はパック入りのフルーツジュースに変わった。前回Aコースの時は朝食のサラダと果物はずっと付いてきていたので、どうやら加熱食に変えるのを(大学院へ進まれた)TS先生は忘れておられた様に思う。急にサラダも含め、なま物が完全に禁止になると妙な感じだが、これも感染(infection)予防というのだから、治療の一環と考え、次に白血球(WBC;white blood cell)が増えるまで我慢我慢である。食欲減退気味で余り食欲がわかないが、体重が落ちてきた(維持しようと思っている体重の最低レベルより更に1kg減ってきている)ので、何とか頑張って食べねばと思い、例によって、最低おかずだけは出来るだけ全部食べる様にする。昼食後、ひどい腹痛(abdominal pain)を伴なう便通(bowel movement)あり。便は普通だったのだが。。。
本日より、白血球を増やすノイトロジン(Neutrogin;G-CSF)の注射が開始された。何故かこの注射はいつも15時頃と決まっているみたいだ。前回もそうだったが、またナースが申し訳なさそうに、「この注射は痛いんですよね、ごめんなさいねぇ、チクッとしますよーー」と言いながら注射してくれる。やっと白血球が下がり始めたばかりでまだ最低になっていないのに、この注射を打ち始めるのは早いのではないかと先生に聞いたのだが、最低になるのはもう分かっているので、それを見越してこの時期から打ち始めるのだそうだ。
なんだか疲れて今日もほぼ一日中眠る。なんぼでも眠れる。。。
今日は無事に母より携帯メールが届く。家の藤は満開だそうだ。私が眠り続けていることについては、眠る事も大事な自己防衛、と言ってくれる。なるほど。。。辛い時は無理せず眠った方がいいのかもしれない。
2007-05-16
2006-05-01 (月) Bコース(1回目)07日目 キロサイドのルンバール
血圧96-63、脈拍66、36.8℃。指先しびれ、腰だるい。体もだるい。少し食欲減退気味か?鼻をかむと少々出血する。右耳がまたおかしい(ボォーっとする)。今朝も朝一番に筋力回復のつもりで、ベッド上で軽く運動をしてみる。
今日は夕食より加熱食となった。大きな違いは、ご飯やおかず全ての食器にラップがかけられている事である。これは空中に浮遊している菌を防ぐ意味もあるらしい。
ずっと点滴の管に繋がれた生活だったが、昨日の午後に全ての点滴が終わったので、シャワーの予約をナースにお願いしてみる。これから白血球(WBC;white blood cell)が下がったらシャワーも禁止となるから、ダメもとで今日あたりが最後のチャンスかなと思って聞いてみたらOKが出た。やっぱりシャワーは気持ちがいい。ホットタオルだけではなかなか気持ちよくならないし、4人部屋でカーテンを仕切って体を拭くというのも、周りが気になって落ち着いて拭いていられない。前回抜けきらずに残っていた毛がシャンプーでよく抜ける。Bコースの影響での脱毛が始まったのかもしれない。
血液検査の結果は、先週KB先生が言っておられた通り、白血球数は500にまで激減していたので驚いた。好中球(Neutrophil)も64%となった。この結果が先に分かっていたら、今朝のシャワーは禁止だったかもしれない。うまい事浴びられて、とにもかくにも良かった、良かった。明日より白血球を増やす注射ノイトロジン(Neutrogin;G-CSF)を始める事になった。
今回Bコース治療プログラム最後の過程であるキロサイド(Ara-C:Cylocide)のルンバール(Lumbal:腰椎穿刺)は14時からTNB先生立ち会いの下、KN先生によって行なわれた。横向きに丸くなって背中から針を刺され、髄液(脳脊髄液;cerebrospinal fluid)を抜いて抗癌剤(anti-tumor agent)を注入するという、非常に嫌な施術なのだが、治療に必要不可欠なもので、治る為には頑張って我慢するのみ。また前回(4月26日)から針を細いのにして貰った為か、髄液を採るのにひどく時間がかかるのも辛かった。しかし、その甲斐あってか頭痛(headache)がほぼ解消したのは嬉しかった。本当にあの何もする事が出来ない程の頭痛には、ずいぶんと悩まされたので、この方法で頭痛が起こり難くなるのならここで少し位は、我慢のし甲斐があるといえる。またそれとは別に、施術後すぐに動き回ったり、安静にせず起きた状態(頭を上げた状態)にしていると頭痛になると言われているので、今日も言われたより更に1時間余分の2時間安静に寝て過ごす。夕食後、TNB先生来られて、今日採取した髄液はきれいだった(悪い細胞はいなかった)と教えてくれる。髄液だけは、ずっとクリアな状態みたいなので、安心する。何せ、背中の髄液は脳にも繋がっているのだから、ここに悪い細胞がいるとなると脳も危険という事になるから、想像するだにそれだけは避けたいものだ。
このところ、何が原因かよく分からないが、携帯メールが届いたり届かなかったりする。夜、母より携帯からのテストを兼ねた励ましメール届く。私も母に、明日は家の藤の花を見物してねと返信する。
それにしても、今日は暑かった。夜ナースにアイス・ノンをお願いし、抱いて寝る。
【血液検査結果】5/01
WBC(白血球数)500 [/μl]、HGB(ヘモグロビン) 9.4 [g/dl]、PLT(血小板数)151,000 [/μl]、網赤血球数(reticulocyte) 2.3[プロミレン]、好中球(Neutrophil) 64.0%、リンパ球 32.0%、好酸球(Eosinophil) 2.0%
GOT33 [IU/l]、GPT 51[IU/l]、LDH 225[IU/l]、γ-GTP 165[IU/l]、クレアチニンキナーゼ(CK) 20[IU/l]、CRP(炎症反応) 0.3[mg/dl]、好中球数320[個]
2007-05-15
2006-04-30 (日) Bコース(1回目)6日目
筋力低下防止の意味も込めて、体操を始めてみる。朝一番にベッドの上で仰向けになり、腰だけ浮かしてみるとか、片足ずつ上に上げて静止してみるとか、自己流で少しだけやってみる。この運動が便通(bowel movement)体操にもなればいいなぁと思いつつ。。。
指先は第一関節までしびれている。喉と気管支あたりの違和感あり。だるい。しゃがんだ状態でサッと立ち上がると頭痛(headache)がする。また、鼻は左右とも粘膜を傷付けたのか少々出血あり。午前中はずっと寝て過ごす。さすがにこの頃動いていないせいか食欲もない。むしろ食欲減退気味で、夕方より何となくムカつき少し気持ちが悪い。
14時半にソルデム・メイロン(Soldem・Meylon)の24時間持続点滴が終了したと思ったら、もう一袋、同じ内容の24時間点滴が出来上がっているから待っていて下さいとナースが言う。予定表を見てもこれで終わりの筈だし、追加という話も聞いていないし、計尿はこの24時間点滴の終わる今夜迄とTNB先生からも言われていたので、間違いだと思うとナースに言って調べて貰った。すると日直の女医のNOという先生が来られたので、改めて間違いだと思うと説明をして、詳しく書き込みとチェックをいれている治療予定表を見せると「なるほど」と納得、確認をされ、点滴の取り消しをして貰った。こんなミスはあったが、これで久々に点滴の管に繋がれた生活から解放された事になり、嬉しい。また、面倒な尿回数チェックと尿量毎回計測も本日夜中の0時で終了するので、やっと少し気分が楽になる。何せ、水分を多く採る様に言われているのに加え、毎日2リットル以上もの点滴等のせいもあって、一日に12回もトイレに行きたくなるのだから、当然夜中もおちおち寝てもいられなかった。
母より電話があって、携帯で長文のメールを送ったが届いたかどうかを聞いてきた。元気そうだったので嬉しいが、肝心のメールは何故か届いていなかった。どうしてだろうか。折角私の為に携帯で打ってくれたメール、読んでみたかった。 幼馴染のYちゃんから藤の花の写真を添付したメールが届く。毎年欠かさず見ていた我が家の藤の花(白藤と紫藤)、ベランダを藤のカーテンの様に覆って咲き誇り、例年ゴールデンウィークが見頃となる。今年は観る事が出来ないが、送って貰った写真はとてもきれいに撮れており、白藤が出すあの甘い香りがしてきそうだった。この病気になって、感染予防に非常な注意を払わなければならなくなり、見舞いの花束(生のお花)等、植物も厳禁になっている為、切り花にして持ってきて貰うわけにもいかない。もし今、外出許可が出ていたとしたら、藤の花には近づけないとしても、2階から母と共に熊蜂の羽音を聞きながら甘い香りに包まれて花を愛でたかった。
2007-05-14
2006-04-29 (土・祝) 寛解の判定基準について
ところで、Aコース終了時、寛解(remission)だと思ったのに先生方からはハッキリとそうとは言って貰えなかった。前からその事が気になっていたので、どう考えておられるのかを聞いてみた。すると、寛解について、古い基準でいくのなら、即ち今も使われているヘマトロジカル的 (血液学的)基準でいくのなら、白血病細胞(leukemia cell)が5%以下に減ったら寛解というので、その意味では私は1~2%だったので寛解と言えるそうだ。先生に紹介して貰った本にもそう書いてあったので、一体どうなっているのだろうとずっと思っていたのだが、こう言って貰ってようやく納得した。しかし、先生曰く、今はもっと精密なレベルで白血病細胞を検出できる様になってきており、このレベルはまだまだ寛解と言えるレベルとは考えなくなっているそうである。
では、どれ位のレベルを寛解と考えているのかと言うと、分子遺伝学的レベルで白血病細胞が検出されなくなった時点を『寛解』としているのだという。具体的に言うと、血液学的基準での寛解は5%以下。これは実際に顕微鏡で白血病細胞の有無を見て判断している。分子遺伝学的寛解は1万~100万分の1個レベルで検出されなくなった時点を言うらしい。
ちなみにFISH (Fluorescence in situ hybridization)という方式(1,000分の1レベル?)があるらしいが、私の場合はこれが出来ないという(当てはまらないとか)。フローサイトメトリー(flow cytometry)は確か1万分の1レベルと聞いた気がする。RT-PCR(Reverse Transcription-Polymerase Chain Reaction)は100万分の1レベルで検出でき、FISHでも検出し難いレベルでの検出が可能だそうだ。
RT-PCR等の遺伝子レベルの検査は外注の為、結果が分かる迄には時間がかかるという事で、この大学の検査部に出して結果がすぐに分かるフローサイトメトリーという方法で結果を見て、治療方針の決定や治療効果の判定に役立てているそうだ。このフローサイトメトリーとは生の細胞で検査が出来、その日のうちに結果が出るのだそうだ。PCRよりは精度が落ちるが、ここのK大学にはこの技術に命をかけているスペシャリストがいる、と妙に力を込めて言われたKB先生が何故か印象的であった。
今度こそ、先生の目指しておられる分子遺伝学レベルの寛解になります様に、病気の細胞がいなくなります様にと祈るのみである。
2007-05-13
2006-04-29 (土・祝) Bコース(1回目)5日目
ロイコボリン(leucovorin)の全開点滴が朝一番の6時にあった。これで一昨日夕方より始まった6時間おきのロイコボリン点滴も終わりである。昼に24時間持続点滴(ソルデム・メイロン(Soldem・Meylon))の交換があり、これが明日の昼に終われば、今回Bコースの点滴は全て終了になる。結膜炎(conjunctivitis)予防の点眼1日4回も本日で終了になる。尿回数チェックと尿量毎回計測はいつも通り。午後には輸血(blood transfusion)の為の血液検査の後、赤血球(RBC:red blood cell)の輸血があった。
指先しびれ少々。喉の違和感、及び気管支の痛みがあり、だるい。食欲は入院初回治療時(Aコース)みたいに落ちるのかと思ったがまだ大丈夫で、口内炎(stomatitis)もイソジン(Isodine)のうがい(gargle)が効いてか、まだ起こっていない。便通(bowel movement)は一日無かった。前回肛門痛で非常に苦しんだので、便秘で肛門(anus)が少しでも切れてしまう事をひたすら恐れ、一日でも無いと不安になる(私は毎日便通があるタイプである)。
KB先生にBコースで今後どうなるのか色々質問する。今のところ先生の眼から見ても経過は順調であるそうだ。血液の値は、月曜日あたりから白血球(WBC;white blood cell)がすごい勢いで下がり始め、Bコース開始2週間目あたりがほぼ最低の0近くになるそうで、その頃に喉が腫れたり、しんどくなったりするかもしれないという。食事の事を聞くと、加熱食に変わるが、もし生の野菜等が入っていたら食べずに自分でよけて下さい、と言われる。そして白血球を増やす注射(G-CSF)等で白血球を増やしていき、それを検査して寛解(remission)かどうかの診断が下されると説明された。
本で知った不良因子であるt(4;11)、t(9;22)の事を昨日KN先生に聞いたのだが、KB先生にも聞いてみた。私の記憶通り、t(9;22)は検出されていない、との事。「t(4;11)の方はもう結果が出ている筈だが、多分こちらも検出されていないと思う、出ているとしたらもっと違う、新しい種類のものだろうが、そういった結果はまだ届いていない」との事。取り敢えず、不良因子が減ったみたいで良かったと思う。
夜、携帯に着信があり、いつもの様に携帯電話を使える談話コーナーまでキャスター付き点滴棒(イルリガートル(Irrigator)台)を転がしながら移動して電話に出る。今日KB先生に聞いた治療の進行予定(白血球の減増予定)等を報告する。母は科学者(scientist)であっただけあって、非常にこういう話を興味深く聞いてくれ、私のつたない説明だけで、もしかすると治療を受けている私よりはるかにその内容を理解しているかもしれない。前回Aコースと違い、今回Bコースの治療を元気に過ごせている事に安堵してとても喜んでくれる。逆に心配なのは母で、風邪(cold)をひいたらしく腰も痛いらしい。私は入院中で何も母にしてあげられなく、もどかしい。大丈夫だろうか? 電話からの声だけなので、実際の様子が良く分からない(母は気丈な所がある)。早く治ってくれる様に祈る事しか出来ない。また、次姉の息子も風邪気味らしい。このところ周りで次々と火傷(burn)とか風邪の人が出てきて。。。どうしたんだろうって思ってしまう。
今日もトイレ通いに忙しく、夜中も十分に寝ていられない為か、一日中眠く、うたた寝。夜も消灯前の21時頃早々に眠くなって就寝する。
2007-05-12
2006-04-28 (金) 可溶性IL-2レセプターについて
『可溶性IL-2レセプター』という検査が4/26採取の血液でされていたらしく、KN先生が結果を説明に来られた時、色々質問をしてみたり、後で一体どういったものかを調べてみたりした。
この検査項目は今まで見た事が無かったので先生に『IL』とは『インターロイキン(interleukin:IL)』の略かと訊くと、その通りで『IL-2レセプター』とはホルモンみたいなものだと言う。先生の説明によると、このIL-2は白血病細胞(leukemia cell)に応答して、白血病細胞が増えるとこの値も増えるらしい。主にリンパ腫(lymphoma)の検査に使われ、正常値は145-519U/mlで、私の結果は1,120U/mlであった。この結果から言える事は、私の中に、まだ白血病細胞は(検出できる程度に)存在しているという事で、この値を参考に、Bコースの治療でどこまで白血病細胞を叩けるか(殺していけるか)を見ていく目安にする検査だという。
ネットで調べてみると、インターロイキンとは、免疫(immunity;immunization)反応が起こる時に、白血球同士間での情報伝達がなされるが、その時に各細胞から出される免疫調整物質であり、血中に遊離される『可溶性IL-2レセプター』の量は、T細胞の活性化の消長を示す指標となるだけでなく、悪性リンパ腫や ATL(adult T-cell leukemia:成人型 T 細胞性白血病)等においては、腫瘍細胞(tumor cell)の増殖増加に伴ない上昇し、総腫瘍量を反映するとされているそうだ。
KN先生の説明の方が分かりやすいですね。
2007-05-11
2006-04-28 (金) Bコース(1回目)4日目
朝一番の血圧(blood pressure)は105-60、脈拍(pulse)は62、体温36.6℃。指先のしびれは少しマシになる。喉の違和感は少し落ち着くが、眼の底が少し重い感じで、少し頭も重く感じる。週に一度(毎週金曜日)のシーツ交換、毎日の掃除(掃除のお兄さんが午前中にしてくれる)、そして治療の点滴。。。自分でやっているわけではないのだが、なんだかひどく疲れて、今日もかなり横になって寝て過ごす。食欲はあんまり無いのだが、吐いたりする事はないので、体力維持の為にと、極力食べる様にしている。
結膜炎(conjunctivitis)予防の点眼1日4回、尿回数チェックと尿量毎回計測。1日3回(9-12時、12-16時、16-22時)の尿のpH検査では、3回ともpH 7.5以上だったので今日は追加処置無しで済む。このpH検尿も明日はしなくて良いといわれる。一日でも面倒な作業が少なくなるのは嬉しい。
12時に採血が3本あり、72時間経った血中メソトレキセート(MTX:Methotrexate)濃度は基準値内で今回も薬剤追加をしなくて済む。ヘモグロビン(hemoglobin; HGB)は6.4に減少した(7未満になった)為、明日赤血球(RBC:red blood cell)の輸血(blood transfusion)をする事になる。炎症炎症(inflammation)反応を見るCRPはようやく0.4にまで下がってきた。このBコースの点滴が終われば来週の頭にも白血球(WBC;white blood cell)を増やす注射(G-CSF)を始めるそうだ。
Bコース4日目は、静注(intravenous injection) 2回、点滴は深夜迄あり延べ9種類。先ず、10時にステロイド(steroid)のソル・メドロール(Solu-medrol)の点滴40分、吐き気止めのカイトリル(Kytril)静注後、11時半に抗癌剤(anti-tumor agent)のキロサイドを3時間かけて点滴する。昼に24時間持続点滴(ソルデム・メイロン(Soldem・Meylon))の交換。16時半に再度ソル・メドロールの点滴。ロイコボリン(leucovorin)の全開点滴は深夜0時から6時間おきにある。21時半にTNB先生による、カイトリル静注後、本日2度目のキロサイド(Ara-C:Cylocide) 3時間点滴に繋がれた。
抗癌剤の点滴は、ナースに任せる事はなく、必ず医師(先生)がつなぎに来られた。ナースは3交替制であるが、先生方は主治医、担当医、研修医の3人チームでやり繰りしておられるみたいである。今日みたいに夜遅くにしなければならない抗癌剤の点滴等をつなぎに来られるのを見ると、一体先生方はいつお休みをとられるのだろうか、と感謝で頭が下がる思いである。ちなみに終了した点滴を外してくれるのはナースである。
ところでKN先生に、私は白血病(leukemia)のうちでt(4;11)、t(9;22)のいずれに反応が出たのか結果を聞いてみた。入院時に検査に出したと聞いていたからだ。すると検査は外注で4/11に結果は出ているらしいが、正式な書類としてまだ手許に届いていないので、催促しているところだと答えられた。その結果を教えて下さいと更に聞くと、電話でのやり取りは曖昧で、不確定な情報を無責任に伝えられないので、正式な報告書を待っている、と言って教えて貰えなかった。この不良因子の有無で、私の白血病の治り易さが大きく変わるだろうに、結果の出るのが遅過ぎる。
4月25日頃から急にテープかぶれ(rash;eruption)が始まった。胸のCVカテーテル(中心静脈カテーテル:central vein catheter)を覆っているガーゼ等を胸に止める紙テープにかぶれた様だ。先週金曜日のマルク(Mark:骨髄穿刺;bone marrow puncture)の周りと首の根元にあたっていた所がひどくかぶれて、赤くかゆくなってきたので、ナースに話し、もっと皮膚に優しいテープというものに変えて貰ったり、 かぶれた皮膚の所にはテープが当たらない様にして貰う。
【血液検査結果】4/28
WBC(白血球数)3,700 [/μl]、HGB(ヘモグロビン) 6.4 [g/dl]、PLT(血小板数)187,000 [/μl]、網赤血球数(reticulocyte) 12.2[プロミレン]、好中球(Neutrophil) 98.0%、リンパ球 2.0%
γ-GTP 150 [IU/l]、クレアチニンキナーゼ(CK) 11[IU/l]、CRP(炎症反応) 0.4[mg/dl]、好中球数3,626[個]
メソトレキセート血中濃度48hr. 0.03<0.1μM/Lでクリア。
2007-05-10
2006-04-27 (木) Bコース(1回目)3日目
朝一番の血圧(blood pressure)は87-54、脈拍(pulse)は68、体温36.9℃。指先のしびれは昨日のルンバール(Lumbal:腰椎穿刺)以降、第一関節まで広がっており、気のせいか足の指先もしびれた感じがする。頭痛(headache)は目下無いが、咳(cough)が時々出ると頭痛がする。喉に少し違和感があり痛い。少し赤くなっているそうだ。咽頭スワブ(throat swab)は違和感を感じる右側を中心に取って貰う。本日も1日尿回数チェックと尿量毎回計測をしなければならない。それとは別に検尿が、細菌検査と一般検査(テイセイ・チンサ) の2種あった。
便通(bowel movement)時、チリ紙に少々血が付く。また肛門(anus)に傷を付けてしまったのではないかと恐れる。前回の経験で行くと、傷がしっかり治らないまま白血球(WBC;white blood cell)数が下がると、肛門が非常に痛くてたまらなくなるからだ。もう治療が始まっているので、早く治る事をひたすら祈るのみである。
本日から3日間(4/27-4/29)は、結膜炎(conjunctivitis)予防(キロサイドの副作用予防)の目薬フルメトロン点眼(Flumetholon)を1日4回する。以前、目を怪我して上皮糜爛(びらん;erosion:侵蝕,ただれ)が起こって以来、KF医大へ通院して治療を続けているが、この目薬はそこで処方して貰っていた(0.1%)のと同じで、パーセントだけが0.02%と違っていた。単なる対症療法的な目薬かと思っていたのだが、ステロイド(steroid)入りらしく、この目薬を差さないと今回のキロサイド(Ara-C:Cylocide)の影響で目が真っ赤になってしまうらしい。
検尿のpH検査は1日3回で、9-12時分はpH7.0、12-16時分はpH7.5、16-22時分はpH6.5であった。酸性(pH7.0以下)ならばメイロンを追加するという事で、12時にKN先生が追加のメイロン1A・生食20ccを静注(静脈内投与;静脈内注射:intravenous injection)、20時にはナースがメイロン1A・生食50ccを全開で点滴して行った。通常尿はpH 5~6の酸性(acid)であるのだが、メイロンでアルカリ性(alkaline)にしてメソトレキセートを早く体外へ排出され易くする様にしており、今回の治療中はpH 8.0以上が理想だという。その為、尿が酸性の場合は水分を大量に取ってメソトレキセート濃度を薄めるとかメイロンの追加をする事になっているそうだ。ちなみに中性(neutral)はおおむねpH 7である。
12時に採血があり、48時間経った血中メソトレキセート(MTX:Methotrexate)濃度は 0.06<1μM/Lでクリア。こちらは薬剤追加をしなくて済む。
Bコース3日目の今日は、6回点滴、3回静注、点滴は深夜までかかる。先ず、10時にステロイドのソル・メドロール(Solu-medrol)の点滴(30分)と吐き気止めのカイトリル(Kytril) 1Aの静注がある。静注といってもCVカテーテル(中心静脈カテーテル:central vein catheter)の側管に注射器(syringe)を直接つなげて薬液を流し込むので、腕に針を刺されることはない。次いで11時に抗癌剤(anti-tumor agent)のキロサイドを3時間かけて点滴する。12時には24時間持続点滴(ソルデム・メイロン(Soldem・Meylon))の交換、およびロイコボリン(leucovorin)の静注。16時に再度ソル・メドロールの点滴30分。18時から6時間おきに(4/29の朝6時まで)ロイコボリン5A・生食50mlを全開で点滴というのが始まる(本日深夜0時にもある)。そして21時半にカイトリル静注とキロサイドの3時間点滴を始める。午後は疲れて殆んど、うとうとして過ごす。夜中は、治療とは関係なくナースの巡回があるし、自分を含め同室の人がトイレに行く時の扉の開け閉めで目が醒めてしまい、よく眠れない。明日もほぼ同じ事が繰り返される。
ずっとバラバラで回診に来られる3人の先生団を不思議に感じていて、今日直接聞いて確かめてみると、やはり若い女医のKN先生は研修医であった。という事は、主治医は一番年長のKB先生、もっぱら私の治療を詳しくみて担当してくれているTNB先生は担当医とでも呼ぶのだろうか? TNB先生は研修医のKN先生の指導もしている様だ。大学病院という所はなんだかややこしい?
母より、初の携帯メールが届く。凄い! とっても嬉しい。話によると猛練習しているとか。体が自由にいう事をきかなくなってきて、家の1階にあるコンピューターまで行けなくなり、ノートパソコンを購入して自室で打てる様にしていた母が、最近は体力的にノートパソコンを開くのさえもしんどい日が多くなってきていると言う。エッセーを打つのはパソコンの方が楽だろうが、メールだけのためにパソコンを開くのはひどく疲れると聞いているので、携帯メールは慣れればとても便利なものだと思う。母ももっと良くなって欲しいと祈る。早速返信する♪
2007-05-09
2006-04-26 (水) Bコース(1回目)2日目 MTXのルンバール
今日も軽く頭痛(headache)あり(寝てやり過す)。指先しびれは相変わらず。吐き気(nausea)は無い。血圧(blood pressure;BP)98-57(脈拍pulse は70)。温タオルで体清拭。昼食のお魚はパサパサで、作ってくれている人達には誠に申し訳ないのだが、いい加減、食べるのが嫌になる。夜は化療後食選択メニューの冷凍ピザ(市販品)で、こちらはおいしかった。
尿回数チェックと尿量毎回計測、および検尿(urine analysis;uroscopy;urinalysis) 1日3回(9-12時、12-16時、16-22時)でpH検査をする。酸性(acid)ならばメイロン(Meylon)を追加する事になっているが、3回とも大丈夫だった。
採血が12時にある。血中メソトレキセート濃度測定用と通常の一般検査用を女医のKN先生が採っていかれた。結果は正常値内だった。
昨日から続いているメソトレキセート(MTX:Methotrexate)持続点滴が14時前に終わり、14時過ぎから女医のKN先生によるメソトレキセートのルンバール(Lumbal:腰椎穿刺)が、ナースとTNB先生立ち会いのもと、大部屋のカーテンを仕切った私のベッドの上で行なわれた。同室の人がいるので嫌なのだが、ルンバールの後は頭を起こす事なくすぐに仰向け安静(rest)にする必要がある為、患者のベッドで行なう事になっている。入院してから3度目で、今度は細い針を使って貰う。施術中は体を出来るだけ丸くなる様にといわれ、横向きに寝て、ひざを抱えるという不自然な格好で背中を出す。それだけでも結構しんどいのだが、今回は髄液(脳脊髄液;cerebrospinal fluid;CSF)採取に時間がかかった為、背中(腰椎:lumbar vertebrae)に針を立てられたままじっと丸くなっているのがかなり辛く、その間また、白血病(leukemia)になってしまった自分が情けなくなってしまい、こうしている自分が惨めで涙が止まらなかった。
髄液は針を腰椎に穿刺(paracentesis;puncture)して、脳脊髄圧(cerebrospinal fluid pressure)の自然の圧で出てくるのを採取するそうなのだが、ルンバールに細い針を使った為なのか、出てくるのに非常に時間がかかっているみたいだった。通常3ml位(?)採るところ、2ml位(?)と採取する量をいつもより少な目にし、その後に入れる髄注液(メソトレキセートの抗癌剤)を少し多目になる様に調整したと説明が聞こえた。これは私の長引く頭痛が、もしかすると髄圧の低下(前回の髄注時の針穴から髄液が漏れた、あるいは髄圧が下がり気味になっているの)が原因かもと考えられる事からの処置である。
ルンバール後すぐに動いたりするとよく頭痛が起こりやすいとも聞く。今回TNB先生は2時間安静に、といわれたが、念の為に3時間近く出来るだけ長く仰向けに枕をしないで寝た。寝ている間、私の担当の先生方が次々と様子を見に来てくれる。また、24時間持続点滴のソルデム(Soldem)&メイロン(Meylon)の交換があった。今日の点滴はこれだけである。
ルンバールで緊張したせいか、終了後、指先のしびれは一挙に第一関節分までに広がってじんじんとしている。夜になって、TNB先生が来られ、髄液は感染(infection)も無く髄膜炎(meningitis)も起こしておらず、きれいだったと結果を教えて下さった。頭痛は今のところ大してなさそうである為、今までの頭痛は髄膜炎によるものではなく、脳脊髄液圧によるものらしい、という事になった。
血液検査では、白血球(WBC;white blood cell)が前回より倍以上増えて、3,200と、正常値[2,800-9,000]になっていた。遅ればせながら増えたんだと喜ぶ私にTNB先生はBコースで昨日からステロイド(steroid)のソル・メドロール(Solu-medrol)を点滴し始めた影響もあるかもしれない、と説明される。ステロイドというものは白血球を増やす効果もあるらしい。ヘモグロビン(hemoglobin;Hb;HGB)は横ばいだったが、血小板(PLT:platelet)は前回の101,000から166,000と、正常値[128,000-393,000]まで上昇した。こちらの方は、ステロイドとは無関係で、自力で増加したのだという。網赤血球数(reticulocyte)も21.5とよく血球を作っている様子が伺えた。炎症反応を見るCRPは1.3と少し減少したが、まだまだ高めである。せっかく血球が増えてきているのだが、もう次の治療のBコースに入っているので、また血球を殺していかねばならない。なんだか複雑な心境だ。
夜、長姉から、上の娘がバイト先で腕をひどく火傷(burn)したとメールがある。かわいそうに。。。心配だ。
【血液検査結果】4/26
WBC(白血球数)3,200 [/μl]、HGB(ヘモグロビン) 7.5 [g/dl]、PLT(血小板数)166,000 [/μl]、網赤血球数(reticulocyte) 21.5[プロミレン]、好中球(Neutrophil) 96.0%、リンパ球 2.0%、好酸球(Eosinophil) 1.0%、好塩基球(Basophile) 1.0%
ALP 375[IU/l]、γ-GTP 208 [IU/l]、クレアチニンキナーゼ(CK) 13[IU/l]、CRP(炎症反応) 1.3[mg/dl]、好中球数3,072[個]
メソトレキセート血中濃度 0hr. 11.68<20μM/Lでクリア。
2007-05-08
2006-04-25 (火) 病院食の悲しみ
栄養士(dietician、dietitian)のTさんが、また病院食についてアンケートをとりにくる。前回(4/17)はお願いして麺食を増やしてもらったが、素うどん200gの量は多いし、ぬるくのびていておいしくないので、増やして貰った火曜と土曜昼の麺類を中止にして貰う。ご飯時の汁物付きというのは続行して貰う。
Tさんは明日の夕食は『冷凍ピザ』といつもの夕食とのどちらかを選べるが、どうしますか、と聞かれた。化学療法(chemotherapy)で食欲が落ちたり、食欲の無くなった人を対象に、冷凍の食品を出す日があり、食べたくなければそのまま冷凍しておいて、患者が食べたくなった時に好きに温めて食べられる様に配慮したメニュー(化療後食選択メニュー)である。ためらわず、冷凍ピザをお願いした。
以下に、この日作成したメール文を転載する。
【病院食、やっぱり変だぜ。】
前も来られた栄養士のTさんが、病院食について再度アンケートを取りに来た。前回は治療で食べられなくなった人を対象にある日の「夕食を『冷凍お好み焼き』にするのだが、どうしますか?」と言う事であった。食べられない場合は冷凍のまま保存しておき、食べられる様になった時にそれを食べれば良い、と言う趣旨のものだった。面白そうなので、それを頼んでみたら本当に市販のお好み焼きが付いてきてビックリした。
今回はやはり治療で食欲の落ちた人の為にどの様にしたら食べたくなるか等のアンケートであった。何故、どのおかずにもまず使えそうにないレモン果汁がしばしば添えてあるのかを聞くと、人によっては酸味があると何とか食べられそう、と言う事からだそうだ。
さて、聞き進むに従い、自分の願いを聞いてくれそうな事が分かり、「もともとご飯(めし)を余り食べない食生活だったので、毎回ご飯食は辛い。おかずに汁気がある時はそれにご飯を浸して(いわゆるニャんニャんご飯にして)食べるのだが、それ以外の場合、おかずを食べてもご飯が残ってしまって困る時がある。味噌汁等、毎回汁物があれば助かるのだが。。。」と言ってみた。すると直ぐにそうしましょう、という事になった。
それではと、もう一つお願いしてみた。「麺類が大好きでここは木曜の昼が麺類の様だが、回数を増やせないだろうか」と。するとこれも直ぐにそうしましょう、という事になり、通常麺類である木曜日の昼の他に、火曜と土曜の昼を麺類にしてみよう、という風にアレンジしてくれたのである。但し、うどんなのでのびてしまう事は覚悟の上である。このアンケートは月曜の夕食後の話であった。
さて、早速、火曜の昼である。タイミングが非常に悪かった。なんとおかずはビーフストロガノフであった。やっぱ、ご飯だろうなぁ、このおかずなら。。。きっと、もしホワイトシチューがおかずの時も火曜や土曜の昼だったら素うどんとシチューなんだろうなぁ~・・・
一方で、昼・夕の食事には汁物がメニューに無い日でもつく様になった。これはありがたい、とご飯をかき込んではいたが、木曜日の昼は驚いた。木曜日の昼は麺類なのだが、その日はきつねうどん。その他に小さいお惣菜と、小さい吸い物が付いていた。。。何でやねん!!!
ちなみに、本日昼ごはんも素うどんに味噌汁(miso soup;Bean-soup)が付いていて複雑な思いをしていると、また例の栄養士のTさんがアンケートを取りに来られた。明日の夕食は(食べられない人の為に)冷凍ピザだけどどうするか?ということだったので、ためらわずピザを頼んだ。こういってはなんだが、市販の方が味がするしねぇ。。。ついでに、火曜昼と土曜昼の麺類は取り消しにして貰って、汁物付きだけにして貰いました♪
2007-05-07
2006-04-25 (火) Bコース(1回目)1日目 Bコース(HDMTX/AraC)治療始まる
指先しびれ少々と、朝食後から頭痛(headache)始まるが、今日から治療が始まるので、ロキソニン(Loxonin)は飲まないで我慢する事にする。今朝は久々に腰痛(lumbago;backache)も少しある。少々辛い。また、病院側の要望で全入院患者対象に緑膿菌(Pseudomonas aeruginosa)の検査として検便(fecal examination、scatoscopy)と朝一番の咽頭スワブ(throat swab)がある。今日で丁度入院30日目になる。
何故か急に立ち眩みする事、一回。IVHコネクター(intravenous hyperalimentation connector)交換がある。前回は4/11で、これは2週間に1回交換するそうだ。また、1日微熱(low grade fever;subfever)が続く(朝37℃→9時半37.4℃→10時半37.7℃→14時半37.5℃)。
化学療法(chemotherapy)のBコースが始まる。頂いた予定表ではHDMTX/AraCと書いてある。恐らくHigh dose MTX(メソトレキセート:Methotrexate) & AraC(キロサイド:Cylocide)の略だと思われる。メソトレキセートとキロサイドの大量投与療法という事か。
先生からの説明追加事項や諸注意事項をまとめると以下の様になる。
・ 本日から治療開始に付き、毎日体重測定する事になる(今迄は月・水・金)。体重が急に増える兆候が現われれば、尿が正常に排泄されていない、ひいては腎臓(renal;kidney)に負担がかかっていないかを疑う材料になるそうだ。
・ 排尿(micturition)・排便(defecation;evacuation)回数チェックと毎回排尿量を計測して記録する表をナースから渡され、5/1まで記録してと言われる。尿が十分量出ているかどうかをチェックする為に必要な事とは分かるが、点滴の管につながれ、キャスター付き点滴棒(イルリガートルIrrigator台)を転がしながら共同トイレに行き、採尿カップを取ってからトイレに入り、採尿して量を測り、尿を捨ててトイレを出て採尿カップを洗うという、非常なストレス(stress)を前回のAコースで味わっている為、治療表を見て必要最小限の日数を考えてから、先生に訴えて、4/30迄で終了してよい事にして貰った。
・ 初日の今日は水分を特に多くとって、出来るだけ尿をたくさん出す様にと注意されている。これは抗癌剤(anti-tumor agent)の副作用で腎臓に負担がかかる為で、せっせと尿として排出した方が良い、という事らしい。
・ 今夕より検尿でのpH検査がある。明日からは1日3回(9-12時、12-16時、16-22時の間の、それぞれ任意の一回の)尿のpHを3日間(4/28まで) 測定する。酸性(acid)ならばメイロン(Meylon)が追加される。
・ 大量投与するメソトレキセートの血中濃度を測定する為、明日から3日間昼の12時に採血を行なう。もし血中濃度が高い場合は、メソトレキセートの解毒剤(antidote)にあたるロイコボリン(leucovorin)の投与量を変える必要があるそうである。
・ Bコース3日目から3日間(4/27-4/29)は、結膜炎(conjunctivitis)予防の点眼剤(eye wash;ophthalmic wash;eye drops、目薬)を1日4回する。
※2006-04-21 (金) Bコース使用薬剤の説明 も要参照。
Bコースの治療は、先ず尿をアルカリ化(alkalization)するという点滴(ソルデム(Soldem)&メイロン(Meylon))が約3時間かけて始まり、これが終了すると同じ種類を濃度と投与速度を変えて24時間持続点滴(4/30日まで)として繋ぎかえられた。
抗癌剤の前にステロイド(steroid)のソル・メドロール(Solu-medrol)30分、吐き気止めカイトリル(Kytril)30分の点滴があり、正午から先ず高濃度の抗癌剤のメソトレキセートを2時間かけて点滴し、次に濃度と投与速度を変えて約1日かけた点滴につながれた。この濃度は私の身長・体重から体表面積を計算して算出しているそうだ。
夕刻に利尿剤のダイアモックス(Diamox)10分、今朝と同じソル・メドロール30分、夜にもう1度ダイアモックス10分、就寝時刻前にカイトリル30分の点滴があった。
という訳で、今日は計10の点滴があった(内2つは継続中)。尿計測が大変面倒である。それ以外は疲れて寝て過ごす。母携帯メールを使い始めたという。そのうち私にも携帯からメールが届くかと思うと、とても楽しみである。
2007-05-06
2006-04-24 (月) Aコース(1回目)28日目 同室メンバー
4人部屋だが、今朝は皆5時半から起床し出した。同室の人は私を含め4人で、一人は私の入院時にこの4人部屋に1人でおられた先輩患者のISさん、彼女は急性リンパ腫(lymphoma)で確か外套(mantle)細胞性と言っておられた。私と似た治療を受けておられるが、全く同じではない様だ。私よりは年上で、ご主人がおられ、病院のすぐ近くに住んでおられる。4/18に相部屋へ戻ってきた時、彼女だけが顔見知りであった。
2人目はKBさん、急性骨髄性白血病(acute myelocytic leukemia;AML)で実兄のHLA(骨髄の型;組織適合抗原:Human Leucocyte Antigen) 4座違い(と聞いた様に思うが何座だったかハッキリしない)の骨髄移植(bone marrow transplantation;BMT)を受けて最近この病室に戻って来られたという。2人の子持ち、まだ小学生位か。
3人目はMYさん、60歳位で確か多発性骨髄腫(multiple myeloma)と言われていた。娘さんと、40年前生田神社で結婚式を挙げたというご主人が交互に見舞いに来ている。抗生剤点滴でやられて皮膚炎(dermatitis)を起こし、とても痒く熱っぽいらしい。病気自体はどうやら再発(recidivation)らしいが、くよくよする事も悲観する事も無く、淡々と治療を受けておられ、人生達観している様な印象を受けるご婦人だ。
午後、勇気を出して同室のISさんとKBさんに声をかけてみた。MYさんは検査の為、不在だった。先輩患者のISさんが間を取り持ってくれた為、皆で少々お話が出来た。イソジン(Isodine)での正しいうがい(gargle)の仕方等を教わったり、治療の事も教えて貰う。うがいは日に最低8回(起床時、食前・食後、就寝前)はする様にするらしい。私は今迄イソジンでうがいした後、最後に水で口をすすいでいたのだが、それをするとイソジンの効果が薄れるので、イソジンうがい後は水ではすすがないそうだ。初回の治療では、喉の痛みでもかなり苦しめられたので、うがいをしっかりして炎症(inflammation)を起こさない様に注意しようと思う。
2007-05-05
2006-04-24 (月) Aコース(1回目)28日目
採血2本。採血は通常は月・水・金と週3回ある。軽頭痛(headache)がするのでロキソニン(Loxonin)を朝と夕方の2回服用。1日便通無し。
明日から治療のBコースが始まり、また24時間点滴生活の後、白血球数(WBC;white blood cell)減少によってシャワー禁止になるだろう事から、シャワー予約を取ってもらい、念入りに体を洗う。
今日の血液検査結果は、白血球数は4/21に1,100から1,400に増加したが、期待されている3,000~5,000にはまだ達していなかった。ヘモグロビン(hemoglobin;Hb;HGB)は自力で7.5に増加。血小板(PLT:platelet)は51,000から101,000へ増加していて、こちらは良い感じである。網赤血球数(reticulocyte)も6.7から12.5と増加している。CRP(C-反応性蛋白:C-reactive protein)は2.8から1.5に減少しているが、CRPの値が下がり切らないのが少々気になるとKB先生は言われていた(標準値は0.2以下)。
私の感想としては、白血球が更に少しだけ増え、血小板は自力で前回の倍に増え、少しだけ良い感じである。きっと外泊効果だろう。金曜日で全ての抗生剤(antibiotic)・抗菌剤(antimicrobial agent;antibacterial agent)の点滴が終了したので肝臓(hepar、liver)の負担も軽くなったせいもあるかもしれないが、GOTは基準値の真ん中で変わらず、GPTは金曜日と同じ、この所ずっと高かったγ-GTPはまだ高いとはいえ下がり始めていた。また久々にアルコール(alcohol)を飲んだが入院する前は毎日お酒をよく飲んでいた。私の肝臓も外泊でリラックスしたのかなぁ? どれだけ飲んだかは先生にはヒミツである。聞かれたらきっと「一杯(いっぱーーい)飲んだ」と答えるかも?!
KB先生に、私の白血病(leukemia)は骨髄性(myelogenous)の顔も少し持っていると言われたが(3/27病名宣告)、それならば急性骨髄性白血病(acute myelocytic leukemia;AML)の分類であるM0~M7のどれにあたるのかを聞くと、分類出来る類のものではないらしい。リンパ性(lymphocytic)の白血病と考えて下さい、との事。但し、点数で評価する事は出来るらしい。その方法は、この表面マーカーにはリンパ性だけ、こちらは骨髄性だけ、これにはリンパ性も骨髄性も反応するといった色々なマーカーを用意し、それを元に点数を付ける事が出来るらしい。せっかく聞いたけど、結局良く分からなかった。
治療開始に備えて地下にある売店へ行き、飲み物等を購入する。普段はティーバック方式のお茶等を飲んでいるが、白血球数が少なくなって感染(infection)予防に注意が必要になってくると、病室から極力出ない様に言われているのでお湯を沸かしに行くのもためらわれるし、衛生面からも自分でお茶を入れるよりペットボトルの方がはるかに楽だと今回の治療コースを一通り終えて感じる様になったからだ。
【血液検査結果】4/24
WBC(白血球数)1,400 [/μl]、HGB(ヘモグロビン) 7.5 [g/dl]、PLT(血小板数)101,000 [/μl]、網赤血球数(reticulocyte) 12.5[プロミレン]、好中球(Neutrophil) 79.0%、リンパ球 18.0%
GPT 34[IU/l]、ALP 421[IU/l]、γ-GTP 227 [IU/l]、CK 20[IU/l]、CRP(炎症反応) 1.5[mg/dl]、好中球数1,106[個]
2007-05-04
2006-04-23 (日) 外泊中の食事等
外泊初日の昼は念願だったラーメンを次姉が作ってくれ、母と3人で食べたが、味が良く分からない上に薄く感じる。母達はおいしいといっているので、本当に自分の舌(味覚gustation、taste sensation)がおかしくなってしまっているらしい。せっかくの大好物のラーメンもこんなに味が分からないと、食べる楽しみが半減してしまう事を知った。長い治療のうち、まだ1コース目が終わったばかりである。味覚はいずれ元に戻るとは言われているが、いつになる事やら。
夕刻、久々にいつも飲んでいた赤ワイン(wine)を飲んでみるが、これも全然味が違って感じる。形容しがたい味で、味がする事はするがおいしくない。何を飲んでいるのかが分からない、という感じである。仮眠後、缶ビール(beer)を母と分け合い、夕食をとる。食事も病院食よりはおいしい筈なのだが、あんまり物の味がよく分からないものが多かったが、ビールだけはとてもおいしく、ビールの味がした。
外泊翌日の朝食用に病院食を残して持って来ていた。個別包装されたパンとバナナ、パック入り牛乳である。生ものはダメ、牛乳も未開封のものを飲み、開封後時間が経ったものはもう飲まない様にするとか、パンでもサンド等調理したパンはダメだが個別包装されパック詰めされているものならよいとか、ややこしかったので、持って帰って来た。
昼は鴨肉で鴨なんばそばを出汁の味をかなり濃い目にして作り母と食べたが、今度はかなりおいしく感じた。毎週末よく食事を作って母と一緒に食べていたが、母は1人で食べる週日より、私と一緒に食べる分、週末の方がたくさん食べるとよく言っていたが、久々に私が作った鴨そば、味覚障害になっていたので味付けに自信が全く無かったが、おいしいと言って食べてくれた。
お見舞いに貰ったプリン(洋菓子類も生クリーム等はダメで、プリンならば密封シールした例えば大手のPプリンといったタイプのものならOKといわれている)は、これまた私の好物なのだが、プリンの味がせず、おいしく感じなかった。
また、幼馴染のYちゃんが筍煮をおすそ分けしてくれた。Yちゃんや彼女のお母さんは非常に料理が上手でおいしいのだが、それを夜、母と一緒に食べたが、これは非常においしく、筍の味がした。そばといい、筍といい、和風の濃い出汁で味付けた食べ物には味を感じるのだろうか?
2007-05-03
2006-04-23 (日) Aコース(1回目)27日目 帰院
久々に、本当に久々に熟睡出来た。夜一度も目覚める事無く朝までグッスリ熟睡出来た。自分のベッドで、当然夜中ナースの巡回に邪魔される事無く、朝までグッスリ眠れた。これだけでも、今回の外泊は大変な値打ちといえる。やっぱり家が最高ーー!
昨夜母は、私の顔色が「あんなに色白だったのに、白くなくなった」と言った。今朝改めて鏡を見てみると、変な色、茶色? おうど色? の様な顔色になっていて自分でも驚いた。ますます鏡を見る気がしなくなる。気分も滅入る。抗癌剤(anti-tumor agent)のせいなのだろうか。今日は、ロキソニン(Loxonin)は午後に一回だけ飲む。
母の愛猫のタマにエサやり。いつもお座りさせてからやっていたので、覚えているかどうか試してみた。かわいい。。。タマは私がショウちゃん帽を被ってマスクをしていても、私と認識してくれている。先生に注意されていたので殆んどタマには触れない様にし、触ったらすぐ手洗いする様に気を付けた。猫も生もの??(生き物)で動物からの感染(infection)も恐れているらしい。ダメだといわれると、ギュッと抱きしめたくなる、そんな衝動に駆られるが、こんなちょっとした不注意で感染してはいけないので、ここはグッとこらえた。
ペット禁止に加え、子供は色々な感染源を運んでくる可能性があるからなのか、特に小さい子供連れの見舞いは場合によっては遠慮願う事があると病院側は注意を促している。それで思い出すのが、私が入院して病名が分かった後、母と次姉がやったというやり取りだ。長姉から聞かされたので直接は知らないのだが、次姉が子供を連れ私の見舞いに行くと言ったのに対して母が、子供は家に置いて次姉だけで行く様に言った所、人一倍子思いの次姉は、自分の子をばい菌扱いされた様に受け取ってしまったのか、ひどく怒ったという。まだこの病気にかかった病人(私)に接する時はどの様にすればよいか理解して貰っていない頃だ。そして、それならそれこそ家にいる猫のタマを殺してしまえと母に言ったというのだ。病弱の母に余りに酷な。。。どちらも私の病気を気遣ってのセリフだけに、余りに悲し過ぎる。そんな話を聞いているから尚の事、タマを触ったが為に感染等という事態にだけはならない様に細心の注意をした。
外泊で今日病院へ帰らなければならなかったが、今日も色々好きな事をしたり、母と話したり、母に頼まれたノートパソコンの調整等をして、夕食まで家で過ごしてから、荷物をまとめ、20時に帰院した。CV (中心静脈:central vein)カテーテルにヘパリン(heparin)を通して貰う。何も点滴が無い日は、1日1回はヘパリンを通す事になっている。次にカテーテル(catheter)の挿入部を保護するガーゼの交換。これは挿入部をイソジン(Isodine)で丁寧に消毒(disinfection)した後、清浄なガーゼで覆い、テープで止めるもので、このガーゼの下からカテーテル(管)が出た形になるので、先端部分(点滴等と繋ぐ部分)は汚れない様にガーゼで包んでシャツの胸ポケット等に入れている。自分の胸からこんな異物(CVカテーテル)が出ているのを見ると病人である事を自覚せざるを得ない。
もっと家にいたかった。また非日常が始まる。
2007-05-02
2006-04-22 (土) Aコース(1回目)26日目 初めての外泊
のど痛殆んど無いが、少し乾く感じ。指先少々しびれている。今日も隣の人の寝息が気になって殆んど眠れず。首・肩の凝り少々。
9時、次姉がわざわざ隣県から迎えに来てくれたので、すぐにCVカテーテル(中心静脈カテーテル:central vein catheter)にカテーテル内の凝固(coagulation)防止であるヘパリン(heparin)を通して貰い、昨日のマルク(Mark:骨髄穿刺;bone marrow puncture)痕の絆創膏を小さいものに替えて貰ってから病院を出る。
次姉に頼みY字型になって市中を流れている川の西側上流を神社まで新緑ドライブして貰う。この道の新緑が昔から大好きな光景である。まだまだ病気に不安があるせいか、新緑の美しさが眼に沁み涙が溢れる。神社内の遅咲きの枝垂れ桜が美しかったが、感染(infection)に注意(動物、生もの、植物も不用意に触らない様に)と言われているので遠くから眺めるのみにする。
11時頃我が家へ帰宅。偶然であるが母に会いに来る客(私もよく知った人ばかり)の多い日であった為、図らずも色んな人に会って挨拶をしたりした。母から私の病名を聞いて驚きを隠せないお客さん達は、母のヘルパーHさんに編んで貰ったショウちゃん帽を目深にかぶり、家の中でも感染予防にとマスク(mask)をしている私にどんな顔をして目を合わせればいいのか躊躇しているのが見て取れた。母は意外に元気そうだと、私を見て喜んでくれた。
午後は、もうすぐ来る夏に備えてポケット付Yシャツや使えそうな夏服を引きずり出す。洗濯等もする。その他荷物や書類の整理をしたり、雑用をしたり。。。それから昔母が使っていたカツラ(wig)を見つけ出し、試着してみる。以前の自分の髪型に近いカツラが1つあったので母に見せたりする。こんな傍から見ればどうでもいい様な事がしたかった。
約2週間ぶりに手足の爪切りをする。両手も親指付け根に見える白い半月状の爪半月(lunula)は、4/15消えかかっていて驚いたが、治療が一段落した今は色を少し取り戻して白くなってきている。見えなくなっていた両手人差し指と中指の付け根の爪半月も少しだけ見えてきている。きっと火曜からの治療でまた消えてしまうのだろう。ロキソニン(Loxonin)は午後と夜の2回飲む。
夕刻から久しぶりに母と酒盛りをして、ワインはワインの味がせずおいしく感じないとかビールはおいしいとかの味覚異常の話や、四方山話をして過ごす。私が入院してから母は頑張らねばと、元気にならねばと言っていると長姉より聞かされていたが、四肢の具合は入院前と変わらず不調で辛そうであった。しかし、無理してなのか頑張って起きて私とのおしゃべりに付き合ってくれた。
夜はインターネット検索等をしてくつろいでいると、猫のタマが甘えて擦り寄ってきてくれる。撫で撫でしたい気持ちは一杯だが、ペットはまだ禁止と先生から言われているので、出来るだけ触れない様に気をつける。そんなこんな好きな事を少しだけして、懐かしの我が家のふかふか柔らかベッドで床に就く。ささやかな幸せである。これで胸から管さえ出ていなければもっと幸せなのだが。。。
2007-05-01
2006-04-21 (金) Bコース使用薬剤の説明
夜、TNB先生より、次のBコース予定表とその内容の説明を受ける。使用する薬剤の量は私の身長[cm]、体重[kg]から体表面積[sqm]を割り出して計算されるらしい。
以下に、使用する薬の説明内容等と更に自分で調べた内容の簡単な箇条書き。
・ メソトレキセート(MTX:Methotrexate)……葉酸代謝拮抗薬(folate metabolism antagonist)、抗葉酸(antifolate)。
★今回注意する副作用として腎不全(renal insufficiency、腎機能不全;renal failure)、口内炎(stomatitis)、肝障害(hepatopathy)、肺炎(pneumonia)、粘膜障害に注意が必要。
・ キロサイド(Ara-C:Cylocide)……急性骨髄性白血病の中心的薬剤。
★中枢神経毒。大量投与時に、小脳失調(cerebellar ataxia)の恐れあり。その他、副作用に下痢(diarrhea)、アレルギー(allergy)( 発熱(pyrexia、fever)、発疹(exanthema;eruption))、心不全(cardiac failure;heart failure)、結膜炎(conjunctivitis)、脱毛(alopecia)。
・ ロイコボリン(leucovorin)……MTXの解毒剤antidote (中和剤neutralization)。ホリン酸、ホリニン酸。巨大赤芽球性貧血(悪性貧血:pernicious anemia;PA)の治療にも用いられる。
・ ソル・メドロール(Solu-medrol)……ステロイド(steroid)。プレドニンより強く、約1.25倍の強さ。
・ プレドニン(Predonine)……ステロイド。ソル・メドロールより弱い。
・ カイトリル(kytril)……吐き気止め。
・ メイロン(Meylon)……尿をアルカリ化する。MTXを体外へ排出し易くする。
・ ダイアモックス(Diamox)……一般利尿剤。
・ 血中MTX濃度……採血をして、MTXの濃度を調べ、その血中濃度によってMTXの解毒剤であるロイコボリンの投与量を調整する。
・ フルメトロン点眼(Flumetholon)……キロサイドの予防。
・ ソルデム(Soldem)3A……水分
※ブログ『2006-04-25 (火) Bコース(1回目)1日目 Bコース(HDMTX/AraC)治療始まる』も参照の事。